猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

今日はリリの月命日

2016-07-30 17:27:29 | ねこちゃんのお話
30日。今日はリリの月命日。
リリが逝ってから三ヶ月。
四十九日に悲しみとさようならしたはずなのに……。
まだまだリリの居ない生活なんか考えられない。

最近、深い眠りにつけない。
真夜中、古い家なので、家がきしむのか音がする。
リリがベッドからポンと下りた足音。
誰かがいるような気配。
戸が開いたような音…足音は聞こえなかったから風?
思わず「リリ」と呼びかける。
わたしのリリをよぶ声だけが暗闇にこだまする。

足の方で布団がむくむく動いて、リリが入ってきたのかと目を覚ます。
のぞきこむのはよそう。
そこにいるのは リリにきまっている。
でものぞいたら きっと消えてしまうから。
今夜はわたしの脚元でおやすみ。

   2014/09/06 汚れちゃった悲しみを抱いてやっとたどり着いたママの家
  

   2014/09/22 尻尾を太くして…なにがいるのかな
 

 2014/10/06 お風呂の栓を抜いたりはめたりして遊ぶのが面白くって
   

   

   おお! 成功
   

   2015/06/16
   

       
  
   遊び疲れて
   

   2016/02/11
   

   2016/03/22 この頃から寝ている時間が多くなった
   

   

   2016/04/03 今日はちょっと気分がいい
   

   2016/04/17 お鼻も血の気がなく白くなっている
   

  

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アイスバーグ…ごめんなさい

2016-07-29 13:14:38 | わが家で咲くバラたち
バラたちはちょっと一休み。
小さな蕾を固く閉ざしたまま。
つゆが明けるといっせいにバラの蕾がふくらみだすだろう。

北側に面した裏庭にアイスバーグの二番花が咲きだした。
別名白雪姫といわれるくらいだから、純白の可憐な美しい花姿。
大好きなバラの一つだった。

リリを亡くしてから、アイスバーグを見る目がかわった。
その冷ややかな白さ、香りは微香。
まさに死を暗示しているように感じられる。

いつの日か、またアイスバーグを好きになる日がくることを願う。
アイスバーグには罪はないのにごめんなさい。

   

   

   

   

   

   

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涼をよぶクレマチス

2016-07-28 14:58:35 | クレマチス
はっきりしない天候が続いている。
空はどんより鈍色。
つゆ明けはまだらしい。
クレマチスが可憐な花を咲かせている。
人目につかないところにひっそりと。
愛でてあげないと可哀想。
切り取って食卓に飾る。
竹製のマットがあったのを思い出し敷いてみる。
食卓が涼やかに演出できた。
心も爽やかにすがすがしい。

   

   

   


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リリの残した爪あと

2016-07-21 13:10:59 | ねこちゃんのお話
リリの残した爪あと。

リリが障子の桟をかけのぼった。
小さな爪あとが無数にのこっている。
鋭敏にかけのぼった小さな白い足。
ずっとそのままにしてある。
もう障子に爪あとをつくることはないのだ。
リリはいちど死んだのだから。
もう 二度と死なない。

ときおり リリの爪あとに遭遇する。
え! こんなところに。
スリッパ。
ぬいぐるみ。
ティシューのリボン……
思わず笑ってしまう。
リリのいた痕跡、これらはわたしの宝物。
どうしてこんなに物をかじったのだろう。
愛に飢えていた…
100パーセント愛していたのに、120パーセント心配してあげればよかった。
リリ大好きだよ。

   

   リリの大好きなスリッパだったね
   

   

   

   

   

   

   

   

   
  

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わたしに優しくなったブラッキー

2016-07-14 21:52:06 | ねこちゃんのお話
ブラッキーは夫べったりの猫だった。
ブラッキーにとってわたしは世話がかりのおばさん。
リリが亡くなってからブラッキーは変わった。
リリが憑依したのではないかと思うほど。
一仕事終えソファに横になって休んでいると、わたしの脚の上で横になる。
夫がそばにいるときもわたしの膝の上。
ブラッキーなりにわたしを慰めてくれているのだろう。

離れの部屋にはあまり来なかったブラッキー。
リリの領域だった部屋で休んでいることが多くなった。
ブラッキーはここに三日食欲がない。
今日は夕方やっとキャットフードに鰹節をまぶして食べてくれた。
十八年も病気ひとつしなかった。
冷静で注意深く物静かな猫らしくない猫。
リリのことがあったので心配しているわたしに夫は、
だんだん食欲がなくなり、このまま静かに亡くなるが自然な形だという。
それでも、リリに続いてブラッキーが亡くなるなんてわたしには耐えられない。

   

   


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思い出の井の頭公園

2016-07-09 18:23:04 | 身辺雑記
2016/07/08 Fri
東京。所用をすませた。AM10時30分。
わたしはかねてから一度訪れたいと思っていた所があった。
「グーグーだって猫である」のドラマを見て、その思いがますます深まった。
その場所は「井の頭公園」。

小さいころ何度か両親と遊びに行った思い出がある。
6歳ぐらいだった。
ひとつ下の弟がいたが、そのときの弟の記憶はない。
そのころ渋谷の幡ヶ谷で母は一人で乾物商を営んでいた。
父は勤めていた。
忙しい合間を見てわたしを連れて行ってくれたのだろう。
革靴を履いて、可愛いワンピースを着ていった。
おおきな池に白い白鳥のボートがたくさん浮いていた。
ある時は夕立にあい、果樹園のような家の軒下で雨宿りをした。
その時の不安な気持ち。
激しい雨。母の手をギュッと握っていた。
いつ止むともしれない雨を見つめていた。
そのほかのことはよくおぼえていない。

新宿から中央線吉祥寺へ。
公園口からまっすぐ「丸井デパート」を目指。
丸井の脇の道をまっすぐ行くと大きな木が見えるそこが公園。
以前は人家もすくなかった。今はすっかり変わってにぎやかな商店街。
石の階段のまっすぐ前に大きなシンボルツリーだろうか、下りると公園。
すぐ目の前には真っ白なボートが池に停泊していた。
この光景だ。
わたしは両親に手をつながれた小さな女の子の姿をそこに投影させていた。
若々しい両親の姿を見て懐かしさで目がしらが熱くなった。

夫と幼いころの記憶をひもときながら散策した。
ときおり涼しい風がほてった頬をひやしてくれる。

疲れているはずなのにその夜はなかなか眠れなかった。

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    カルガモの子供たち
    

    井の頭弁財天
    

    自然豊かな林
    

    

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真夜中のバラ / リルケの薔薇

2016-07-06 10:20:46 | わが家で咲くバラたち
2016/07/05 Tue。
今朝
雨滴をいっぱい含んだバラ。
半開きのバラを切って花瓶にさした。
この高温では一夜で開花してしまうだろう。
このまま、雨に朽ちるにしのびない。

夜更け、ふと目をさました。
リリが亡くなってから、夜中におきる微かな音にも目が覚める。
花びらが開く音……?
テーブルの花瓶にさしたバラが花びらを全開させた。
明日にはもう衰えていくだろう。
この満開の美しさから……
遠い旅立ちを前にバラたちはなにを語り合っているのだろう。
ひそかなそのにぎわいが夜の闇深く溶け込んでいった。

翌朝、テーブルの上には真紅の花びらが数枚落ちていた。
小さな振動にハラハラと花びらが散った。
花瓶の周りは真紅の花びらで埋め尽くされた。
花びらはまだみずみずしくふくよかな香りを放っている。

   リルケの薔薇  大好きなリルケの薔薇(30数年前に買った無名の薔薇。
バラを愛したライナー・マリア・リルケ《詩人》に、わたしが捧げたバラ)
   

   

   

   



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雨に濡れるクモの糸

2016-07-05 13:14:27 | 身辺雑記
2016/07/05 Tue.
門の屋根から椿の木にクモの巣がかかっていた。
細いほそいクモの糸に無数の雨滴が光っていた。
空を見上げると絹糸のような雨がふっている。
それまで雨が降っているのに気が付かなかった。

クモの糸に舞踏会に着るドレスに煌びやかな宝石が燦然と輝くネックレスを想像した。
素敵な美女と紳士がドレスの裾をひるがえして、ダンスをしている場面が一瞬脳裏をかすめた。
わたしは中世の衣装に心惹かれる。
そのころの映画を好んで観る。
この時代に生きていたら……想像の翼が広がる。

   

   

   

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