猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

コガネムシの幼虫/カフエラテ

2013-10-24 19:51:40 | わが家の出来事
グラミス・キャッスルのした葉が落葉しだした。
どうも元気がない。
夏、マチルダがコガネムシの幼虫に根を食害され枯れてしまった。
グラミスキャスルを鉢からぬいてみた。
思ったとおりコガネメシの幼虫が三匹はいだした。
ピヨコタンピョコタン一生懸命歩く様子が哀れにおもえた。
わたしにはむげに踏みつぶすことはできない
が、バラにとっては害虫。
成虫になった地上での被害はたいしたことはないのですが。
頭を悩ませるのは土の中での被害です。
そこでかわいそうな幼虫はビニールの袋に入れて窒息死させた。
じわじわ酸素不足で苦しんで死んでいくのはなんともかわいそう。
でもつぶすのはわたしには無理。

  コガネムシの幼虫
  

  カフエラテ
  1輪の上品な茶色のバラをテーブルに飾って秋の夜長を楽しむ
  

  

  

 
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花のたより

2013-03-02 16:36:28 | わが家の出来事
  南房総にお住まいのTさんからお花がとどいた。
  宅急便でとどいたパッケージを開くとパッと花の香りが部屋の隅々までひろがった。

    

    採りたての菜の花
    さっそく胡麻和え、辛し和えでいただく。自然の甘味が美味しかった。

    


  まるで房総のお花畑がわが家に移ってきたみたい。
  綺麗な色彩、いい香り。
  いえの中が華やぎ、春になった感じがした。
  Tさんありがとう。
  わたしはいつしか「お花をあげましょ……」とひな祭りの歌を口ずさんでいた。
  小声で歌いながら花器に花をいけた。
  たくさんいただいたので各部屋と食卓に飾った。

    

    

  外はまだ北風が吹いている。
  でも、明日はひな祭り。
  きれいな花に取り囲まれて、過ぎ去ったいくつものひな祭りを想いだしていた。


蛙がかえる/リルケの薔薇

2012-09-01 22:56:17 | わが家の出来事


「ミマー。そっと玄関に来て。おどろかないでよ」
ゴキブリでもいるのかしら。
向こう三軒両隣までなりひびく、けたたましい悲鳴をあげるわたし。
夫はそれを警戒しているのだ。
なにかしら。
なにがいるのかしら。
庭から玄関にもどる。
前もって十分になにをみても動じないようにこころの準備をしていたのに。
ウッと喉元で悲鳴をおさえるのに必死だった。
おとなの握りこぶしを二つ並べたほどの、ああおどろいた、ガマ蛙が玄関に鎮座していた。
その茶褐色の不気味な肌。形。
夫の警告がなかったら、まちがいなく絶叫していたろう。

その翌朝。
玄関の前のバラの小枝に小さな蛙が出現。
昨日の蛙が、かえってきたみたい。
まるでナルトのガマ仙人の忍法にかかったみたい。
おおきなガマ蛙をそっと逃がしてやった。
お礼にまた現れたみたい。
さっそくこんどこそ狙いすましてパチリ。

  バラの細い枝に必死にしがみついている蛙
   

   


   リルケの薔薇
   

   

わが家の庭にたいする二人の思い

2011-11-29 22:55:05 | わが家の出来事
わたしの思い

ぼつぼつ庭の手入れを始めた。
黄モッコウバラ、アンジェラの枝がおもいおもいのところに伸びている。
景観を考えながら枝を整理した。
11月になると前庭は日当たりが悪くなる。
前から考えていたことだが、思い切って箱根うつきとモチノキを切ってしまった。
箱根うつきは実家にあった木を亡き母が植えてくれた木だった。
心の中で「ごめんなさい」と謝りながら切った。
木を切るのは心が痛む。
裏庭の杏の木と白モクレンは手の施しようもないほど伸びてしまった。
ただでさえ日当たりの悪い前庭だ。
裏庭のようになっては困るからと夫に弁解がましいことを言って了解してもらった。
が、木を切ると悲しそうな顔をする夫をみるとふくざつな気持ちになる。
それでも夫は見かねて手伝ってくれた。

思えば嫁いだころは門のそばに大きなモチノキがあった。
夏は木陰になって門をくぐると冷っとして気持ちがよかった。
バラを育て始めてから日当たりを確保するために木を切った。
あのころの面影がなくなってしまった。
ここで生まれ育った夫はどんなふうに思っているのだろうか。


夫の思い

夫のブログより
●粗大ごみ収集申請済み証。
古くなってその機能をはたせなくなった二つのストーブに――。
ペタンとステッカーをカミサンがはった。
前記の文字が印刷してある。

●昨日は、まったく慣れないことを、やった。
カミサンがツルバラの剪定をはじめた。
そのついでに、庭樹の枝も下ろし始めた。

●やたらと無駄に存在している。
まったく陽の目を見そうにはない小説をかいている。
そしてむしょうに悲しいほどモノグサ。
の、わたしもただ黙然とみているわけにはいかない。
だって身長差20センチもある小柄なカミサンがですよ。
髪ふり乱して庭仕事をこなしているのに。
知らん顔で掘りコタツに。
どっぷりとはいり。
ブラッキをからかい。
パソコンを打っている場合ではないのだ。

●涼しい顔をしていても――。
かくのごとき状態のときは。
カミサンはわたしの家庭の主夫としての。
勤務評定をしているのだ。

●それでなくても「うちには男はいない」と評価が低い。
こと日常の家庭の仕事においては。
蛍光灯ひとつとりかえることをしないのですからね。
それが妥当。
むりからぬコメントだと謹んでうけたまわっています。

●今日は火曜日。
ゴミ収集日。
剪定したバラ。
切り倒したモチノ木、ハコネウズキの小枝が透明なゴミ袋に七個もあった。
その袋詰めにされた緑の葉の影に。
真っ赤なカラスウリが五個六個ほど無造作につめこんである。

    

●人間とは、おかしなもので。
じぶんの愛しているもの。
関心のあるもの。
なにが何でも欲しいもの以外は。
目にとまらないようだ。

●アラジンのストーブがほしければそれを買う。
一眼レフのカメラが欲しければそれを買う。
いまのところは。
買いモノよりも。
バラ、ばら、薔薇。
だ。
カミサンの夢はバラ色のひろがりをみせている。
教室を解体して庭にすればバラの地植えができる……。
というところまで発展している。

●それには、先立つものはお金だ。
中略

●ツルバラの剪定。
それがすめば、誘引。
長々と伸びたバラのツルをいったんはずしあらたに柵にまきつける。
これも方法があるらしい。
くまざわ書店からバラの育て方etcの本を買いあさり研究している。
熱心なことだ。

●「だれか近所にバラ園芸のすきなひといないかしら」とカミサンは嘆くことしきり。

●わたしのほうは――。
ゴミ袋のなかの赤いカラスウリに。
みつめられているようで怖かった。
カラスウリが目に見えた。
それも恨みをこめ、赤く充血した目。
この庭で赤茶けて、ミイラに成るまでぶらさがっていたかったのになぁ……。
という嘆きがきこえてくるようだ。

●もつとも、なんでもかんでも捨てるのはきらい。
というわたしの性格では。
カミサンがいなかったらわが家はたちまち。
ゴミ屋敷きに成ってしまうだろう。

●小説をかくことしか頭にないわたし。

●「おまえもそのうちオデコに粗大ゴミ収集申請証をはられて、塀の外にすてられないようにな」
と、ゴミ袋の中のまだ赤々としたカラスウリにいわれているようだった。

●初冬のとある朝の、わが家の素描、スケッチです。