猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

桜草の里帰り

2009-02-25 15:21:58 | Weblog
2月24日 火曜日
■今日も空は一面灰色の雲に覆われている。
また冬がもどった感じ。
厚めのコートを着て街にでる。

■「妹のところを訪ねてみようか」と主人。
途中で「午後から勤めがあると迷惑かもしれないわね」
「ひきかえそうか」
そんな会話をしながら義妹の家の前まで来ていた。

■わたし達夫婦と同じ年で共通の話題があって楽しい。
ブザーを押すと義妹が快く迎えてくれた。
義弟は前パイロットだったこともあって、飛行機雲のできるメカニズムの話を聞いたり、
写真の話に時間が過ぎていった。
楽しいひとときだった。

■サンルームに可愛い桜草が何鉢もあった。
暖かい陽の光をたくさん吸収して瑞々しい葉を茂らせ、
小さなピンクの上品な花を咲かせていた。

■この桜草は亡き義母が慈しんでいた花だった。
その花を持ち帰り何十年も大事に育ててくれていたことを知った。
そういえば義母の部屋の廊下の下に、春になると何本かの小さな桜草が咲いていたのを思い出した。

■いつのころからか桜草は絶えてしまった。
春になると思い出してはいたが……。
この桜草にめぐり会えたことに心がときめいた。
帰りに一鉢いただいた。
何株か義母の部屋の前の庭に移植してみようと思う。

■懐かしい桜草の里帰りだった。

       

       

       


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スミレを見つけた

2009-02-21 22:55:41 | Weblog
■早春の朝まだきまだ冷気の漂う野辺に散策にでる。
小さな春を探しに。
ささやかな春の息きぶきを肌に感じようと。夫とともに野歩きにでた。

■野辺にはオオイヌノフグリが可愛い薄紫の花を咲かせ、ヨモギの若葉がでているくらいだった。

■まだ野辺の花は地中で眠っている。「この辺でスミレをみつけたわ。今年はまだはやいのかしら」

■あぜ道や雑木林の隅、小川の土手で小さな可愛い野の花と出会うのは楽しいものだ。

■「おーい。mima。スミレがあるよ」
お惣菜を買いに出かけた帰りだった。
夫が目ざとくスミレを見つけた。
野辺ではなく園芸店で見つけたところが少し照れくさそうな声だった。
彼のこうした含羞、気恥ずかしさが眩しい。


       

       

       

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クリスマスローズ/ノイガー

2009-02-19 00:17:01 | Weblog
■半ばあきらめていたクリスマスローズ。
ノイガー。
原種。
純白の花。
が……咲いた!!
クリスマスローズはなぜか花がつつましやかに皆うつむいている。

       

■10年くらい前かしら。
もじどおりいちばん古株。
わたしがさいしょに惹きつけられて。
迎えた花だ。
昨年は花が咲かなかったのであきらめていたが植えかえてみた。
もうだめなの。
咲いてくれないの。
これっきりなんてさびしいわ。
と毎日かきくどいていた。

■そのかいあって???? 咲きました。
ごらんのように咲きました。
うれしかった。

       

       

       

■花はわたしたちに美しさを見せようとして咲いているわけではない。
だがその素朴な自然の花にわたしたちは美しさを感じ癒されるのだ。

   蕾があまり可愛いので

       

       

       

       

    
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神代植物公園/睡蓮3

2009-02-18 00:05:30 | Weblog
■今日も神代植物公園にご案内。睡蓮がとても素敵だったので皆さんにもみていただきたいなぁ。

■大温室の睡蓮室に池があり、色とりどりの美しい睡蓮が花を競って咲いていた。
熱帯性睡蓮(花が水面から突き出て咲く)と温帯性睡蓮(花が水面に咲く)があった。
夏は温室中庭の池に移し太陽のもと、自然に近い状態で見ることができるそうです。

       

       

       

       

■今日はあまりにも美しい花々にあい心がときめき、落ち着いてすべてが目にはいらなかったような感じだ。
あとになって夫に指摘され、見逃していた花々がまだたくさんあったことを知った。
「また近いうちに行けばいいじゃないか」
 夫がなぐさめてくれた。
「毎月でも行きたい」
「ホテルにでも泊って武蔵野散策でもするか」
 夫はうれしいことをいってくれる。

■深大寺の門前は、昔ながらの風情を遺したお土産屋さん蕎麦屋さんが軒をならべ、タイムスリップしたような懐かしい感じだった。
お寺の前に池があり鴨が泳ぎ、休憩の縁台にはお年寄りが腰を下ろし世間話に興じていた。
のどかな初春の午後のおだやかな光景だった。春がもうそこまできていた。

       

       


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神代植物公園/クリスマスローズ展2

2009-02-15 22:20:41 | Weblog
         

■クリスマスローズ展の会場をでて広大なバラ園から、雑木林にはいると深大寺門にでる。
所々に置かれたベンチに人影はない。
わたし達の話し声がときおり静寂をやぶる。
バラの咲くころまた来ることを話しながら公園をあとにする。

       シマサルスベリ
            

         

■広大なバラ園には剪定済みのバラの木が寒々と並んでいた。
だがわたしのイメージでは満開のバラ園が浮かんでいた。心はもうばら色。

■公園をでるとすぐ深大寺の名物そば店が並んでいた。
深大寺そばと、そば饅頭をいただく。
おなかが冷えるといけないので、温かいニシンそばにする。

■クリスマスローズ展に展示してあるクリスマスローズ。
精魂込めて育てたクリスマスローズどれも素晴らしく心を奪われた。
興奮して夢中で写真を撮っていた。

            

         

            

         <

         
 

         

         

          

■先週からずーと探していた別冊趣味の園芸「クリスマスローズのすべて」の本をやっと手に入れる。
ページをめくるとため息がでるようなクリスマスローズの数々。
美しい花色、花模様、表情に魅了され、時がたつのを忘れてしまう。
クリスマスローズでいっぱいの庭を夢見て。。。。
これからじっくり精読したい。

              

       
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神代植物公園/クリスマスローズ展

2009-02-14 01:52:42 | Weblog
■神代植物公園「クリスマスローズ展」へ。
クリスマスローズには何年も前から興味をもっていた。
いく鉢か育てていた。
田舎町のホームセンターにも今年はたくさん入荷している。
知らぬ間に、人気がでてブームになっていた。

■バラの咲かない寂しくなりがちな冬の庭を彩ってくれるクリスマスローズ。
谷間に咲いた一茎の花という感じで可憐な花だ。

■新宿から京王線で調布駅へ。
そこからバスで神代植物公園へ。
正門を入るとすぐ地植えクリスマスローズが出迎えてくれた。

       

■展示室へ入ると一斉に色とりどりのクリスマスローズが目に飛び込んできた。
ため息がでるような素敵なものばかり。
コートを主人に預け苗の即売所へ急いだ。
いざ買うとなると選ぶのに迷ってしまう。
金額と見合わせて数鉢かってきた。

       

       

       

       

      ヘレボルスハイブリッドクリスマスローズ
       

       

      フエチヅス     
       
    ↓左下のスズランのようなはなです。

       

       
■温室に所狭しと並ぶ数々の鉢。
色とりどりの花その数の多さに圧倒されてしまった。
いつしか温室の鉄骨もガラスも形態そのものも消えて、わたしはひとり緑のクリスマスローズの葉と花の咲き乱れる草原に風となって漂っていた。
うっとりとした至福の早春のひとときであった。



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榊の花

2009-02-10 18:14:39 | Weblog
■岩舟山の「孫太郎尊」を祀ってある棚から榊を下げた。
正月にあげた榊の水を取り替えるため。
榊はその月の一日に取替えるというが、最近は枯れてから取り替えている。

■わたしの家では神仏合体的な思いがあるので、仏である孫太郎尊にも榊をあげる。

■さげた榊をみると5ミリほどの小さい白い可愛い花が咲いていた。
はじめて見た。
主人はそれをみて「なにかいい事おきるぞ」といいことに結び付けて喜んでいる。
本当にいいことが起きるといいな。

■榊の実がなっているのはよくみかけたが花ははじめてみた。
実がなるわけだから当然花が咲くわけだが……。
いがいと花の存在は知られていないのかもしれない。

       


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思い出の椿

2009-02-08 21:30:25 | Weblog
■アジサイを椿の木の下に植え替えた。
この椿は薄桃色の八重の椿。わたしが嫁いできたときはやっと軒の下くらいの高さだった。
春の卒業、入学式のころいつも満開に花を咲かせていた。
きまってこの椿の下で記念写真を撮った思いでの刻まれている木だ。

■椿は冬が訪れても艶やかな濃い緑色の葉をもち、数えきれないほどの花を咲かせた。
花は一片ひとひら散るのではなく、まだ色も褪せないうちに惜しげもなく落ちてしまう。
椿の根元は瑞々しい椿の花で敷きつめられる。
あまりの艶かしさに何か異様な感じさえする。
こんなところから仏壇に飾るのを忌み嫌っていろのだろう。

■昨年、余りに高く大きく成長した椿の木を息子に半分の高さまで切ってもらった。
屋根や樋が花でうまり掃除が大変になったので。
たくさんの太い枝をおとすのは身を切られるような思いがした。
その下にアジサイを移植した。
いままでアジサイが植わっていた跡にリルケの薔薇を移植した。
日照時間が気になるが、できるだけバラを地植えで育てたかったので……。

    08-4撮影 リルケの薔薇

       

       


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Luna/月の女神

2009-02-07 21:30:46 | Weblog
       

■きゅうに歯の痛みだした夫を歯科につれていく。
いい年をした大人だが、女房依存型亭主の典型みたいな夫は、ひとりでは歯医者へもいけない。
とはいうものの、バラの植えかえもすんで外にでたかったから不満はない。
ということで午後も遅かったがいつもの散歩コースをとおって街の東側の台地にあるT歯科まで歩いた。

■日没が美しかった。
沈む太陽が真っ赤な円盤みたいだった。

■帰路、ヨークベニマルにつくころには空は青から濃い藍色にかわっていた。
太陽の沈んだあたりだけがまだ淡い茜色。
白い月が中天にかかっている。

    白い月のしたは飛行機雲

       

       

■「太陽と月ではどちらが好き」
「月だな。太陽のあたたかさは好きだよ。
でもルナティックというが月の狂気を秘めたような光のほうが好きだ」なにをいわれたのか一瞬わからなかった。
Lunaは月の女神のことだった。
庭しごとに疲れていらいらしていたので、すこしヒステリー気味のわたしでも、そこが好きだよ。といってくれているのだ。と解釈した。
真偽のほどは照れくさくてきけなかった。

■買い物を済ませて外にでた。
わたしはすっかり元気になっていた。

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立春

2009-02-04 21:30:56 | Weblog
1月3日 火曜日
■今日は節分。
近所の氏神様ではいまでも昔のように古式豊かに行われている。
年男の豆まき、奉納の神楽。
何年か前、神楽の奉納を見たが、数人が見ているだけで寂しいものであった。
昔の習慣を守り続けるのは大変だろう。

■門には柊の小枝に鰯の頭を挿しておいた。
まいた豆を年の数だけ食べた。このような季節の行事が楽しかった。
一瞬、幼かった子供たちの喜々とした姿が頭をよぎった。
子育て中は主人が大声で[福は内。鬼は外]とやっていたが、いつの頃からかやらなくなって久しい。
近所でも若い夫婦が少なくなってしまった。
豆まきの勇ましい声がとだえてしまった。
田舎の老齢化は凄まじいものがある。

■白鷺が水辺にいた。鴨も数羽泳いでいた。

    
  
      
立春。
これからじよじよに暖かくなっていくだろう。
この不況。せめて気候だけでも暖かくなってもらわないと……。

  日向ぼっこの猫ちゃん

      

  日光 雪化粧した男体山

       

  女峰山

       


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静謐

2009-02-01 20:28:48 | Weblog
■月が変わった。
今日から如月。いつもの年であったらこれから一段と寒くなる。

■昼ごろまで風が強かった。散歩にでるのが、億劫だったので夫とWOWOWで「PERFECT STRANGER」 を見た。
さいごの息詰まるような緊迫感のなかでのドンデン返し。おみごとでした。
淀川長治さんの決め台詞ではないが、いやぁ、映画って楽しいものですね。

■風が止んだので、散歩に出た。
如月。寒いといけないので、さらに二人とも厚着してでかけた。

■ところが外はぽかぽか陽気。コートを着ていては汗ばむようだった。

■なにも書くことがない。そのときは、「言葉がことばを呼ぶ」からともかく書きはじめること。これは過日実行した。
もうひとつある。外に出て景色を見ながら考える。
俳句でいうところの吟行ということでしょうか。
今日はこの後者を選ぶことにした。

■二人でのんびりと川の土手を歩く。
でもなにも変わったことがない。
白鷺も鴨もカラスさえいない。
上流でかなり雨が降ったのか流れが速い。
それをきらってとりたちが水面におりたたないのかもしれない。

■先日まで渇水期だった。
テテラポット(防波堤)の上を歩いて対岸まで行けたのに。

■いつのことであったか、わたしも向こう岸までこの防波堤の上を歩いたことがあった。
こちら側に残ってわたしを見ていた夫がつぶやいた言葉を今でも覚えている。
「向こう岸にわたりたいというのは、現状に満足していない。未来に向かって、希望をかなえたいという願望のあらわれだ。mimaのためにがんばらなくては」

■日の照る庭がほしい。半日陰ではない庭がほしい。
バラを、そのよく日の照る庭で育てたい。
わたしの願いはすごく現実的だ。わかりやすい。
でもその願いを老書生の夫に期待するのは酷というものだ。

■川の流れをみながら、いま夫はなにを考えているのかしら。

■「風がでたわ。もどりましょうか」平凡な一日の終わりの散歩をしめくくる、平凡ないつもの会話。

    今日の空

       

       

■夫はなにを考えているのか、枯れすすきに縁取られた川の流れをまだ見ていた。
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