木枯らし一号

今朝は台風がさり空は晴れわたっていた。
窓の外を眺めながら物思いにふけっていると。
バラが一陣の風にあおられ大きな曲線をえがきながら揺れていた。
風に何か飛ばされたのか勝手口の方で鋭い音がした。
強い風が夕方までつづいていた。
風が収まったので夫と散歩をかねての買い物に出た。
「木枯らし一号だったらしいよ」
「いよいよ黄落の季節ね」
黄ばんだ葉がはらはらと散るとなんとなく物悲しくなる。
歩道にたくさんの落ち葉が吹き寄せられていた。

河川敷におりた。
昨日までの雨で川の水量がだいぶ増えていた。
遊歩道まで水があがったのか、きめの細かい砂が歩道にたまっていた。
川にかかった橋げたに細い枝や大木が絡みついていた。
上流では相当量の雨が降ったようだ。

　　　　ツワブキ
　　　　

　　　　　　　　　　

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花守り レンゲローズ

わたしはバラの花守り。
狭い庭で数ある鉢植えのバラや地植えのバラの世話で過労。
膝を痛めている。
バラの花守りは楽しいが、そろそろ自分の身体を守ることもこれからひと苦労となっていくのだろう。

今日のバラは可憐なレンゲローズ。
最近はレンゲ畑も見かけなくなった。
裸足でレンゲを踏んだ感触。
レンゲの花を摘んで首飾りを作り、首にかけお姫様気分に浸った少女だったわたし。
レンゲローズを見ると言うに言われぬなつかしさがこみあげてくる。

　　　　レンゲローズ
　　　
　　　　

　　　　
　
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バラへの賛辞

バラを美しく感じるのは、バラを見て心が浄化されるからだと思う。
朝の爽やかな大気の中で風に揺れ、ほのかな芳香を漂わせているバラを見ていると、美しいバラへの賛辞をおくりたくなる。
この心ときめき。この一瞬のときめきの中にブラッキーが寄ってくる。わたしの足に擦りすりしている。

　　　　アイスバーグ　　
　　　　

　　　　

　　　　ラベンダーピノキオ
　　　　

　　　　

　　　　フレンチレース
　　　　

　　　　ドミニクロワゾー
　　　　

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ブラッキーにひかれて庭巡り

2017/10/25Wed.
今朝もはっきりしない空模様。
外にでたがるブラッキーにひかれて庭にでる。
はっとするような赤紫色の紫雲が目にとまった。
とくに蕾の深い色がいい。花びらは内がわより外がわが鮮やか。
整った顔立ちの立ち姿が素敵だ。

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　今朝の空
　　　　

　　　　

　　　　

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心の休息

台風後の庭。折れた枝やちぎれた葉をかたづけ、鉢植えは元の場所にもどした。
数日前から咲きだしたアプリコット、シャリフア・アスマの香りが辺りに満ちている。
香りを感じながら自然にふれているこの時間は、わたしにとって心の休息。

　　　　アプリコット
　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　
　　
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つかの間の晴天 秋バラ<ナエマ、コーネリア、アイスバーグ、シャリファ・アスマ>

雨、雨、雨…一週間降りつづいた。
久しぶりの晴天。それも午前中だけらしい。
デッキにでて空を仰ぐと真っ青な空に白い雲がたなびいていた。
「空がきれいよ」
夫に声をかけながらカメラをとりに家に駆け込む。
空を撮っていると、視界にアイスバーグの花が微かに揺れていた。
透きとおる空気の中に清らかな白い花びらがまるで蝶のように静かに咲いていた。
明日から雨になるらしいので咲いているバラの花を写真におさめた。

　　　　

　　　　

アイスバーグ

　　　　

　　　　

コーネリアはカイガラムシに侵食されたため強剪定したので花も数少ない。
赤い蕾と薄いアプリコットの美しい花のコントラストが素敵。

　　　　

　　　　

　　　　

ナエマは雨にあたって傷んだ外側の花びらをとってあげた。
丸々した可愛い花姿、優しい香りを放っていた。

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

シャリファ・アスマ　玄関をあけるとフルーツの香りが幸せを運んでくれる。
繊細なブラッシュピンクの花。

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　




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秋雨にぬれるリルケの薔薇

雨が降り続いている。
一日ぐらいならゆっくり読書をしたり、音楽を聴いたりいい休養になるのだが。
こうも長く続くといささかうんざりする。
そこえきていっきに冬が訪れたようだ。
暖房をし、炬燵をかけた。

開花した鉢バラを軒下に取り込む。
庭植えのバラは花首を垂れ雨風に揺れている。
澄みきった青空の下、秋風とささやきあっている秋バラのはずなのに哀れをもよおす。

　　　リルケの薔薇　少なくとも３５年は頑張って咲いているバラ。
　　　　　　　　　　さすがに木は弱ってきた。
　　　　　　　　　　名前がついていなかったので、バラを愛したリルケにささげて。
　　　　　　　　　　スパイシーな芳香、厚みのあるビロードのような花弁。
　　　　　　　　　　大好きなバラ。
　　　　

　　　　

　　　2014/11/10撮影　リルケの薔薇　実物はもっと黒味を帯びています。
　　　　

　　　　
　　　　
　　　

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「帰り花」 アメリカンビューティ

昨夜から冷たい雨が降り続いている。
窓から庭の様子を眺める。
クラブアップル　アメリカンビューティーの華やかな紅色の花が、赤銅色の葉の先に咲いていた。
ほんのひと房の花であっても、一瞬春のおとずれかと思いまよった。
高く伸びすぎたため枝さきを剪定した。
春の新芽がふく時季のように、そのためか赤銅色の新葉がでたのだろう。
花は暖かい日がつづいたので帰り咲きした。
雨水をたっぷり含んで花びらが溶けてしまいそう。
可憐な「帰り花」の佇まいが小雨のなかにある。
「狂い花」「迷い花」などともいう。

　　　　

　　　　

2015/04/19
　　　　

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秋のおもむき

夫と河川敷を散策。
わたしたちの足音でアオサギが大きな翼を広げて飛び去った。
すぐ目の前を飛翔していく雄大な姿にしばらく見とれていた。
サギはいっ見ても一羽で水の流れに餌をもとめている。
単独で行動しているのだろうか。
鶺鴒が二羽まるで追いかけっこしているかのように戯れていた。

ハナミズキの葉が赤く紅葉する季節になった。
公園にはどんぐりが散乱していた。
二つばかり拾って生前どんぐりを転がして遊んでいたリリの遺影に備えた。
庭はシュウメイギク、藤袴が真っ盛り。
秋バラもぼつぼつ咲きだした。

　　　　シュウメイギク
　　　　

　　　　

　　　　藤袴
　　　　

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仲秋の名月

2017/10/04 Wed.
部屋から眺める月がさえざえとして美しかった。
カメラにおさめた。
十五夜だった。
夕方散歩してきた河川敷のススキのイメージを心に想い起した。
心に浮かぶ川辺のススキを見上げる月に添えた。
満月を眺めているとなにか韻文的になってきた。
無粋なわたしのことだから、残念ながらここで一句とはいかなかった。


　　名月に韻文そえるすべもなし
　　　　

　　　　

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キンモクセイ/秋の夜の感傷

秋の風情を醸し出すキンモクセイがわが家の東の隅にある。
窓を開けるといい香りが部屋に流れ込んできた。
香りを胸いっぱいにすいこむ。
秋の香りが体中に広がる。
香りは記憶を呼び覚ます。
幼い息子と花市でキンモクセイを買ったことを思い出す。
息子とわたしの想い出の木。
息子と二人で庭の片隅に植えた。３０数年前になる。
大きくなりすぎて、いちど息子に剪定してもらった。
しばらく花をつけなかったが、今年はたくさんの花を咲かせてくれた。
そろそろ花もおわり。
わたしは秋の感傷にひたり、オトメチックナ想い出にひたる。
夜が静かにふけていく。

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