浜離宮1/キバナコスモス

8月30日　土曜日
■上京。車中、去り行く夏を惜しみ緑の山々を見る。まさに濃い。
緑たけなわ、これからは少しずつ色が褪せやがて紅葉、落葉の季節となる。

■薔薇を育てるようになってからというもの、自然の推移を体感できるようになった。

■山の中腹には雲が棚引いている

■連日の豪雨で川は濁流。田は小さな湖のようだ。

■昼過ぎ晴れていた空が急に暗くなりはげしい雨。
新宿の「伊勢丹」に夫の時計を修理にだす。
娘からペアでプレゼントされた時計。夫は一年中肌身離さずつけている。
そのため傷みが激しいらしい。

■日が照りだしたので予定していた、浜離宮恩賜庭園へキバナコスモスを見に行く。
毎日の豪雨で花も傷み綺麗な盛りは過ぎたようだ。
かわりにコスモスが咲きだしていた。
トンボがたくさん飛び交っていた。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　連日の雨で文字通り咲き乱れた! !キバナコスモスの群落
　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

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いとしい薔薇の蕾

8月29日　金曜日
■雨の合間に買い物にでかける。

■空には夏の名残の入道雲がもくもくともりあがっている。
これでは夕刻にはまた雷雨になると話しながら猫の餌を買うために日用大工の店に行く。

　　　　　　　

　　　　　　　

■道すがら「隣の芝生はよくみえる」というような羨望で眺めていた薔薇をそこの主婦が剪定していた。
「いつも薔薇をたのしませていただいています」と声をかけながら通り過ぎた。

■庭の薔薇たちは暫くぶりで太陽を浴び嬉しそう。
またまた蕾をつけました。薔薇のためには摘蕾したほうがいいのだが……。

　　　　コスターローズモルスダック
　　　　　　　

　　　　マジョリカ
　　　　　　　

　　　　リルケの薔薇
　　　　　　　

　　　　庭のツリオドリコソウ
　　　　　　　

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秋の感傷/キバナコスモス

　　　　

8月26日　火曜日
■ネットで注文した本が届いた。
小雨のなか夫と散策をかねて近くのセブンイレブンまでとりにいった。

■神社の庭にキバナコスモスが咲いていた。
カメラを持参しなかったのでケイタイで撮った。
蝶や蜂がさかんに蜜を吸って飛び交っていた。

　　

■そこはもと立派な社殿があった。
なぜか壊して町内の集会所になってしまった。
中に神社は祀ってあるのだろうが…ちょっと悲しいようなやるせない気持ちだ。

■散歩を楽しみながら神社に立ち寄りお賽銭をあげ、手をあわせる。
なにか気持ちよい。
それができなくなってしまった。

■以前はブランコがあり子供たちの遊ぶ姿がそこにあった。

■知らぬ間に古い風景が変わってしまう。流転する世の移り変わりを寂しく感じる。

■秋だ。

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露草/リルケの薔薇

8月25日　月曜日
■今日も雨。夏の終わりには珍しい長雨。秋の長雨を思わせる。
長袖を着用。

■ある日早朝ひとりで散歩に出た夫。
帰ってきたとき手にツユクサの一輪があった。
夫の手のなかで澄んだ青色がきわだっていた。

　　　　　　　

■「mimaが好きそうな花があったので摘んできたよ」

■「あら、その花裏庭にたくさん咲いているわよ」
うかつにもいってしまった。

■はかない露のような花。わたしはこんな花が好き。

■昨日、切花にしたリルケの薔薇が満開。
一番花と変わりなく元気に咲いている。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

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雨に香るリルケの薔薇

　　　　　　

8月24日　日曜日

■今日も雨。あまりの寒さに昨夜は布団をかけて寝る。

■庭をみると薔薇の花びらがほころびかけていた。
冷たい雨の中のリルケの薔薇をそっと切る。
なんて素敵な香りだろう。

■夫の鼻先にそっと薔薇をもっていく。
夫はうっとり香りをかいで幸せそうな顔をする。
この香りはかぐ者を幸せにしてくれる香りだ。

■未だかつてこれほど素敵な香りをかいだことがない。
どこからこんな良い香りがでるのか不思議です。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

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雨の滝尾古道

8月23日　土曜日
■昨日は不意に思い立って日光にでかけた。

■駅に着いたら日光は雨。覚悟はしていたがちょっぴり残念だった。でも雨具は準備していたから、当初の計画どおり三度目の滝尾古道に向かう。太郎杉の所から入らずに、美術館を通り過ぎ、橋のたもとから左折した。

■小雨の中、それでも川べりに咲く野の花をカメラに収める。

　　　　　　　

　　　　　　独活の花(うどのはな)
　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　ツユクサ
　　　　　　　

■夏休みも終わりに近いためか結構人々とすれちがった。

■「こんにちは」とか「雨になりましたね」と声を掛け合った。

■滝尾古道の石畳もしっとりと雨にぬれていた。風情はなかなか趣がある。

　　　　　　　

　　　　　　　

■足でも滑らせると大変なので注意して歩いた。石が雨で黒っぽく見えてすてきだった。木々の枝や葉も雨を滴らせていた。コケの新鮮な緑に嘆声をあげた。

■なんどきても、そのときどきのこちらの心は変わるので、石像も社も祠もちがっ
た顔をみせてくれる。たのしかった。

　　　　十二神将

　　　　　　　

　　　　　　　

■濃い緑のなか白糸の滝は水量も豊富で魅惑てきだった。

　　　　　　　

　　　　　　　

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月に酔う

8月21日　木曜日　夕方凄まじい雷雨。一時停電。
■19日　表の木戸を閉めに外にでる。

■月があまりにも冴え冴えと美しいので撮ってみる。

■少し気がはやいが心は,はや秋の名月を観賞しているような心地だ。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

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山のレストランから霧降の滝を望む/マジョリカ

8月20日　水曜日

■17日　日曜日
息子はケイタイで天気予報とにらめっこ。
回復するようだ……というので、とにかく日光に向かう。
予報がはずれ豪雨になった。

■息子の車で雨の中いつもの日光杉並木ではなく、違うルートで日光霧降に向かった。
山の中の舗装された狭い道を上ったり下ったりして日光JRの駅前にでた。
ときおり雨脚がはげしくなり、フロントガラスを横殴りしていた。

■山々は霧がかかり、水墨画をみているようだ。

■霧降の滝の「山のレストラン」から、霧降の滝を望む。
霧がかかり幽玄の世界にいざなわれたような感覚になった。

　　　　　　　

　　　　　　　

■わたしはいつもの舌平目のムニエルを食べる。
大きな楕円形の深皿に焼きトマト、裏ごししたポテト、香味野菜が添えてある。
大好きな一品。
至福のときを家族とすごす。

■このところ涼しくなったせいか薔薇が元気。
次々に新芽が蕾をつけている。あえて摘蕾をやめ咲かせている。
今日の薔薇。

　　　夕方　雷雨。雨の中撮る。
　　　マジョリカ

　　　　　　　

　　　　ゴールドバニー

　　　　　　　

　　　　ストロベリークラッシュ

　　　　　　　

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秋の気配

8月18日　月曜日
■裏庭の木立で油蝉の声が止む。
代わりにひぐらしがカナカナと鳴く声が聞こえる。

■夕方庭にでる。
暗くなるのが幾分早くなったような気がする。
薔薇の様子を見ながら、枯れ葉をとっているとウマオイ(スイチョン)が鳴いている。

■しゅうかいどうの植え込みの辺りからまだか細い微かな鳴き声だが聞こえる。
秋はたしかにそこまで来ているのだ。
耳を済ませると何種類かの虫の声がする。
わたしには残念ながら虫の種類はわからない。

■庭ではイエローシンプリティが爽やかな黄色い花を咲かせている。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

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のら猫クロちゃん/イエローシンプリティー

8月14日　木曜日
■数日前から黒猫が訪れるようになった。
ブラッキーとそっくりの子猫。

■ブラッキーが庭にいる。と見まちがう。
声をかけるがいつものブラッキーではない。
ブラッキーそっくりの猫が遊びに来ているらしい。と、気がついた。ブラッキーは家のなかにいた。

■どうも野良猫らしい。
外猫として餌をやることにした。
猫好きとしてはほうっておけない。

■朝。昼。晩。と餌を勝手口においてあげる。
時間になるとガラス戸越にかすかな身じろぎを感じる。

■餌を皿にあける。一瞬威嚇する。
わたしが猫なで声で「クロクロ。クロちゃん」と声をかける。
「ニャオー」と一声鳴くようになった。
この一声が猫好きにはたまらない。

■ブラッキーが十数年前はじめてわが家の勝手口に訪れたときのことを思い出した。
やはり人見知りしてなかなか馴れなかった。
声をかけても威嚇するように「シュウ、シュウ」うなっていた。

■クロはやく馴れてくれればいいが……。

　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　

■庭ではイエローシンプリティーが咲いている。

　　　　　　　

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おはぐろトンボ/しゅうかいどう/ミニ薔薇

8月13日　水曜日
■迎盆。仏壇の前に文机を置く。霊棚として使うため。
薄暗い部屋の隅で微かな羽音がする。
手を休め音のする方をみると、おはぐろトンボが蛍光灯の笠に翅をパタパさせていた。

■いつの間に部屋に入ってきたのだろうか。
お盆の頃になるとよく蝶や蛾なども迷いこんでくる。

■部屋の電灯を消す。玄関の外灯だけは点けておく。外に誘導して逃がしてやるためである。だが、外に飛んでいく気配がない。
部屋の電灯を点ける。クーラーにとまっていた。翅を静かに開いたり閉じたりしている。
夜も遅いので諦める。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

■翌朝みて見ると床の上に横たわっていた。
まだ微かに動いている。
そおっと紙で掬いあげた。朝露にぬれたアジサイの葉の上にのせてあげた。

■元気になって飛んでくれればいいのだが……。

■庭ではしゅうかいどうの淡紅色の蕾がだいぶ大きくなった。
小さなミニ薔薇が炎暑にまけず庭に彩りを添えている。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

■ささやかな命。ささやかなあまりめだたない花々。しゅうかいどうのようなかぼそい花。命の寂しさ、はかなさを感じるのもお盆さんのころだからだろう。

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薔薇/蜻蛉

８月９日　土曜日
■猛暑が続いている。それでも外の空気が吸いたくて河川敷に散歩にでる。

■夾竹桃が咲いていた。赤と白。花の時期はすぎていたが、それなりに美しかった。

■毎日のように雷と夕立で川の水かさが増え水も茶色く濁っていた。

■家に近づくと隣の空き地から、おはぐろとんぼが飛んできた。
漆黒の翅。綺麗なたまむし色の腹。
わたしの前を飛んでは翅を休め優雅に翅をたたんだり開いたりしている。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

■わたしの前を導くように飛んでいく。
小さいころ聞かされたことを思い出しながら、カメラのシャッターをきった。
「お盆が近くなったのでご先祖様がかえってきたのだよ、むやみに殺してはいけない」などとよく聞かされた。

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

■庭では薔薇の蕾摘をしようと思っていたのに温度が高いためか蕾がまたたくまに咲いてしまった。花は小さくなってしまったが何度もよく咲いてくれる。

　　　　鉢植えのゴールドバニー
　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　挿し木した鉢植えのリルケの薔薇
　　　　リルケの薔薇は何度咲いてもわたしをとりこにする
　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　
　　　　　　　
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花の命は……

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8月６日　水曜日
■日曜日に蕾のうちに切った薔薇を卓上にかざって楽しんだ。
かたく身を包んでいた蕾が、翌朝美しい花を咲かせていた。
その周辺をバラ色に染めて…。

■今朝、卓上のうえに真紅の花びらが散っていた。
花びらを両手のなかに包みこむ。
ビロードのような冷たい感触。微かな残り香。
　
■流転する自然の季節の中で、一瞬味わうことの出来た短い花の命におもいをはせた。
　　　　リルケの薔薇
　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　
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猛暑の薔薇

8月3日　日曜日
■猛暑日。朝からエアコンをつけて部屋にこもる。とても、外にでられない。
昨日は夫と昼ごろ買い物に出た。頭がくらくらすると夫が訴えた。もしものことがあったら危険だ。そうそうに買い物をすませて帰宅した。

■二人で部屋でおしゃべりをして過ごした。窓の外、リルケの薔薇が蕾をつけた。暑さにもめげず、蕾をふくらませている。

　　　　　　　

　　　　　　　

■はやめに切り花にしょう。

　　　　　　　

　　　　　　　

■窓の外、緑の群葉。緑の中にのみこまれたような家。

■外はすごい暑さだ。東京の孫娘に、夫が暑中見舞いの電話をした。めずらしいことをするものだ。電話嫌いなのに……。

■千葉に住む、次女の娘がバレーの発表会があった。観られなくて残念だった。
でも、お盆には会える。楽しみだ。

■息子のブログは更新がない。お盆休みに帰省するので仕事が忙しいのだろう。

■薔薇はこの時期花を咲かせないほうがいいらしい。高温と乾燥がつづくと生育がにぶるので摘蕾してあげる。
文学作品の中の薔薇を探してみようかな…。

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