猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

飛翔/薔薇まだ咲き続けている

2008-12-30 19:51:13 | Weblog
■「ふたりとも病気しなかったし……」
彼がめずらしく回顧するような声でいった。
いや、じっさいに、この一年を振りかえっているらしい。

■たえず、猪突猛進。
上を向いて歩こう型の典型。
古い日本青年の気質をそのままのこしている。
絶滅寸前の珍種。のウチの宿六が川面を眺めている。
「いく川の流れは絶えずして」なんてかんがえているのかもしれない。

■来年は丑年。のんびり牛歩ではなく、猪のようにブログ街道を突っ走りたい。もつともスレンダーでおしとやかなわたしが。突っ走ってもさほど迫力はないだろう。牛歩。ぎゅうほ。ギュウホ。

■亭主だったらすごい。老いたりといえども、まだまだゴールデン街を飲み歩いた文学無頼の血は滾っている。猪突は彼にこそふさわしい。
「来年も頑張ってね」と、ご主人様を励まして見はるかす川面。
おりしも、白鷺がとびたとうとしていました。
来年はふたりで「飛翔」。夫とわたしの年来の希望がかないますように。

        

■そんなことを心で念じました。


■二階の窓辺で、マザーズディまだ綺麗に咲き続けています。

       

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欅の梢/ミニバラ開花

2008-12-29 23:12:25 | Weblog
■「うわぁ、ケヤキの梢がすてき」
少女のような歓声をあげてしまいました。

       

              

■彼がすばやくカメラをわたして寄こしました。
ちかごろでは、すっかりわたしのアシスタントとしてふるまうことになれてきました。

■わたしは悠然とカメラを受け取ると、カシャ。

■彼は神社の境内に先駆けして、カメラアングルをかんがえています。
両手の親指と人差し指で四角をつくり風景をのぞいています。

■とてもたよりになる夫です。

■スーパーでオセチ料理をつくる材料をあれこれ物色しました。
やはり値段はすこし高くなっているようでした。

■今年は息子夫婦が帰省してきます。
これからふたりのすきなお料理をつくります。

■長女は「お受験」の子をかかえています。
帰省してくるどころではありません。
いまが勝負時。
孫の合格を神社に祈りました。

■次女は彼が健康をがいしている。
はやく元気になって、いらっしゃい。
まっています。

■さて、わたしはこれからが勝負時。
腕をふるって、じまんの正月料理を作りますよ。

■ジャズはパド・パウエル。
キッチンにたのしいジャズがながれる。料理をする。


■みんなのご馳走をたべるときの顔をおもいうかべながら……至福の時が流れます。

■春の薄い桃色とはちがって濃い桃色に緑をさしてまたちがった美しさをかもしだしています。
ほんとうによく咲いてくれました。

       

       

         
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亭主とブラッキーは相似形/ミニバラ

2008-12-23 22:18:03 | 身辺雑記
■寒い季節になってきた。この町が一番この町らしくなる季節だ。舟形盆地にあるので、京都のように夏は暑く、冬は寒い。

■前日光高原にあるので日光颪がとくに肌身にしみる。この風で、お肌は乾燥し、つごうによったらヒビまで切れることがある。外出にはそれなりの装備がひつようとなってくる。

■寒い。ブラッキーがわたしの彼のオッカケになる季節だ。

■ヤケルほど彼にくっついている。ホリゴタツでPCを打つ彼の傍を離れない。
「おれのいるところはいつでもあたたかだからな」
「いいえ、あなたは心もあたたかよ」とはちょっと照れくさくていえない。

■夜は二階の書斎でねる彼の寝床にもぐりこむ。

■彼は黒い目だし帽をかぶって寝る。ともかく室温がいまでも5度くらい。一月にはいると0度までおちる。さびしくなった頭髪の彼にはこの寒さはこたえるだろう。

■黒い目だし帽の巨大猫とブラッキーが頭をならべて寝ている。

       

■「バラの花で机を飾ってよ」

■彼を起こしてしまった。最近では、よくブラッキーとお昼寝するようになった。夜遅いのだからゆっくりねせてあげればよかった。わたしのカシャで目がさめてしまった。

■バラがあまり咲かない季節になった。書くことがなくなってくる。ネタさがしに
協力しているつもりなのだろう。

■なにかにつけて、バラ、薔薇、ばらと話題を提供してくれる。ありがたいことだ。

■PCの具合が悪いのでピクチャは後ほど載せます。

■ミニバラがまだ咲いています。
少しずつ開いているのか?寒さのためこのまま……。
白に薄いグリーンが素敵です。

       

    花びらが少し傷みだした 
       

       
     



     
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ブラッキーとクロの距離/ミニバラ

2008-12-20 00:41:21 | ねこちゃんのお話
■10年ほど前のある朝ブラッキーは勝手口にたっていた。
 真っ黒なビロードのような毛並み。すらりと伸びた長い足。
 わたしは一目でブラッキーが気に入った。

       

■そのうちお腹が大きくなって臨月を向かえたころから、可愛そうなのでわが家に迎えた。

■猫がいるためかノラちゃんがいれかわり、たちかわり訪れている。

■今はブラッキーとみまちがうノラのクロちゃんが日に何度か勝手口にたっている。
 ノラにしては丸々と太って可愛い顔をしている。

       

       

■わたしの気配を感じると可愛い声で餌を催促するようになった。
 餌を皿にあけてあげると小さい可愛い口を四角にあけて、シューシューと威嚇するのはちょっといただけないが。

■人間不信……なかなか背中を撫でてあげるまで懐いてくれない。

■飼い猫とノラ猫では、はるかな隔たりがある。
 でも、わたしは同じように愛情をそそいでいる。

■ミニバラ開くまではまだ時間がかかりそう。
 あるいはこのまま開かずに終わる……咲いてくれることを期待している。

       

       

     
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あっと驚くチビ猫の来訪/今日のバラ

2008-12-16 23:34:56 | ねこちゃんのお話
■玄関に気配がする。
 聞き覚えのある声がする。
 わたしはサンダルを履くのももどかしく引き戸をあける。
 やはり外猫チビの3ヶ月ぶりの来訪だった。

■「チビ元気でいたのね」
 「よく来たはね」
 わたしの声を聞きつけて夫がかつお節のパックを持ってきた。

■わたし達の視線の先でチビは美味しそうにかつお節を食べ始めた。

       

       

       
 
■ちょつと目を離したすきにチビは何処へともなく去っていってしまった。
 また忘れたころやって来るだろう。

■今日のマザーズディ。
 綺麗に最後まで花弁を開きそうです。

       

       

       
 
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夕日/渚/バラ

2008-12-14 22:32:18 | Weblog
■12日東京へ所用で出かける。
 夜千葉に住む娘を訪ねる。

■13日千葉美術館へ。
 すぐ近くの海へ。

■憧れの海。
 磯の匂い。
 何か懐かしさを秘めた香り。
 雲間から差す眩い夕日。
 そこから滲みでる暖かい優しさ。
 白い波が引いた波打ち際で童心にかえって子供のように貝を拾う。

       

       

       

              

■冬薔薇が潮風にゆらいでいた。
 ここは千葉ポートタワーの前のロータリー。
 わたしは夢中でシャッターを切っていた。
 いまごろ薔薇が咲いているとは思わなかった。
 カシャカシャという音が冷たい空気のなかでひときわ響いていた。

    ポートタワー ひょろりとして細長く倒れないかと心もとない
       

                                      
     

    

 

■二度と同じ雲をみることはないだろう。
 刻一刻と変化する雲。
 
     

■美しい満月。車窓から。

              

■二日間、留守をまもってくれたブラッキー、熱烈歓迎。
 一安心くつろぐブラッキー。

       

       

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予期せぬ開花/マザーズディ

2008-12-11 21:47:42 | Weblog
■マザーズディが可憐な花を咲かせました。
 二階の日当たりのいい場所に引越ししたのでまた逢うことができました。
 花弁が内に巻くまって可愛い6センチほどの小さな花。

       

       

                     

■細長い楕円の葉を茶色で縁どりした綺麗な葉です。
 光沢もあり茎も赤みを帯びています。

       

■もう一つはミニバラ。
 ふくよかな可愛い蕾。
 はたして咲いてくれるのか……。

       

■今日は穏やかな暖かい日でした。
 空がとてもきれいでした。

       

       

■水も温む感じ。
 白鷺が羽を休めて……。

       

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雨に咲くアンジュラ

2008-12-09 23:58:41 | Weblog
■夕方になって冷たい雨。
 庭のアンジュラが健気にも花を咲かせている。

    12月8日撮影
       

■冷たい雨にうたれて寒そう。
 わたしの心まで冷え冷えとしてきた。

■夜は猫(ブラッキー)と亭主をはべらせて、今年のバラ談義に花を咲かせた。

    庭の椿
       

       

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昼の月/イングリッシュミス

2008-12-08 22:18:10 | Weblog
■イングリッシュミス。
 この寒さの中で、花を開かせようと努めていたのに、かわいそうに……むなしくなった。
 つぼみのまま、あるいはまさに咲こうとしていたのに……寒気に、むなしくこのまま、固まってしまいそう。かわいそう。
 あなたのさいごの花をさかせようとした気迫。
 わたしがくみとつたからね。ありがとう。
 また来春おあいしましょう。

       

    花びらが萎えてきたないお顔になってしまった……
       

          

■白モクレンの葉。
 大きな葉がすべて地上に舞おちた。
 落ち葉の上に落ち葉が重なり、なんともいえない初冬の風物詩を醸し出している。

       

       

■みあげるとこえだの先が白い。来春の花の芽なのだとおもう。
 寒さの中ですでに春をモクレンは夢見ているのだろう。

       

■わたしもあわただしい師走の午後、バラの植えかえをすませた。
 見上げると澄み切った青空には白い月がでていた。

       

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凋落のとき/リルケの薔薇

2008-12-06 23:23:58 | Weblog
■リルケの薔薇がとうとう散ってしまった。

■昨日から一枚、二枚と外の花びらを脱ぎ捨てるように……
 何枚か散って花輪が少し小さくなった。

■今日写真を撮ろうとしたら、はらはらと花びらが全部散つてしまった。
 散っていく姿を撮られたくなかったのか……
 なんて気位が高いのか。

■色鮮やかに咲きほこった花も木枯らしが吹くようになると、葉もいたみ色褪せていく。
 いま凋落のときを向かえバラは遠い春を夢見ているのでしょう。


    藤色がかった紅い花びら
       

    外の花びらを落としひとまわり小さくなった花
       
       
       

    花瓶に挿したリルケの薔薇
    黒薔薇のような色合い。
    地植えと鉢植えの違い?こんなに色が違う。
       

       

    いつも通る街角公園のモミジ
       

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スーパーの片隅で/ふと……

2008-12-04 17:14:17 | Weblog
■スーパーで野菜を買うためにあちこち歩いていた。
 地元産のネギ。白い部分が太くて美味しそう。
 今晩は久しぶりにすき焼きにでもしようかしら。
 
■そのときふと視線を感じた。誰もいない。
 誰かに声をかけられたような気もした。誰もいない。
 視線を延ばしていくと……
 野菜売り場の隣のブースの片隅に……
 小さな花屋さんがあった。
 白い花びらで緑にふちどられた清楚なミニバラが、わたしをジーッと見つめていた。
 バラが見つめるわけありませんね…

■でも、バラを選んでいるようで実はバラに選ばれているのかもしれませんね。
 ひとつひとつのバラには、たくさんの出会いの物語が秘められています。
 バラをみるとそのバラを買った、折々のわたしの喜びの感情が思いだされます。
 折々のそのときの幸福な背景が思いだされて思わず過去へといざなわれます。

    パティオヒット ホノラ
       

       

       
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季節の断片/リルケの薔薇

2008-12-03 01:02:33 | Weblog
■12月1日 月曜日
 はらはらと散るイチョウ並木をみに夫とU市まで電車に揺られて行く。
 駅から徒歩20分位のところにその場所はある。

■葉はほとんど散りつくしていた。
 木の下は黄金色の葉で一面敷きつめられていた。
 イチョウの葉が織り成した自然の造形の美しさ。
 落葉の上の木立の影。
 風もないのにひらひらと一葉一葉が舞い落ちる。
 落ち葉を踏む感触。
 それらが初冬を深く感じさせる。

       

       

       

■リルケの薔薇
 最後の花を惜しむかのように静かにゆっくり花弁を開いていく。

       

       

       

■川面に立つ一羽の白鷺。河原はすっかり枯れ葉色になっていた。

       

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静かなる詩情

2008-12-01 22:50:59 | Weblog
11月29日 土曜日
■上野までひさしぶりに絵を観にでかけた。

■国立西洋美術館で前世紀初頭に物故したデンマークの作家、ヴィルヘルム・ハンマースホイの「静かなる詩情」がお目当てだった。

■じつは、テレビでみるまで不覚にもこの画家のことはしらなかった。
昨年鑑賞した、フェルメールを思わせると紹介された。それをきいただけで絵のすきなわたしの心はときめいた。
さらにラ・トゥールの静謐をかねそなえた画家であるときいては血が騒いだ。

■上野の森は秋の終わり。初冬の雰囲気をただよわせていた。
途中でちょっと道草。これがまたたのしかった。
猫ちゃんとの出会いがあった。
森を逍遙しているひとたちの猫にそそぐ眼差しがなんとやさしかったことか。

       

       

       

       

■銀杏の黄葉もすばらしかった。空は澄んだ青空。

       

■すでにして周囲の風物が「静かなる詩情」をただよわせていた。

■妻のイーダの後姿。襟足の美しさは東洋的な静謐をかもしだしていた。

    背を向けた若い女性のいる室内
       

    陽光習作
       

■この静かさは薔薇の花の美しさに相通じるものがあった。

■至高の芸術とは人をただ静かにするだけである。というある作家のことばをおもいおこさせるような絵だった。

■ずーと咲き続けいいるアンジュラ

       

              


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