猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

トップを飾るブルームーン

2010-04-27 18:54:35 | Weblog
    昼すぎからまた強い雨になった。
    肌寒く黒のタートルを着て炬燵でPC。
    バラ、ブルームーンの撮りためておいた写真を整理する。

    ホームセンターのバラブース。
    いつものことだが、引き寄せられた。
    新苗が入荷していた。
    ブルームーンと付いているタグが目に飛び込んできた。
    なんの躊躇もなく手が伸びて鉢をかかえていた。
    ブルームーンがわたしを呼び寄せた。……そう感じた、不思議な感じ。
    どうしても欲しいバラがほかにも幾つかあったのに……。

    ブルームーンには小さな蕾が一つ付いていた。
    摘み取らなかった。ブルームーンの花を咲かせてみたかった。
    まだ一度もみていないので。
    「青い月」素敵なネーミング。
    「ブルーマンデイ」「シシー」(シシー・エリザベート后妃)とも言うらしい。
    HT 、ドイツ、強香、強健種。

        4月19日
          

        4月20日
                 

    蕾が少しずつ濃い桃色に色づいてきた。
    蕾が開きだすと微かなレモンのようなさわやかな香りが鼻をくすぐる。
    懐かしいバラの香り。
    ああ またあの麗しい香りにときめく季節が訪れる。
    そのトップをブルームーンが飾ってくれた。

        4月24日
         

         

        4月25日
         

         

         

        4月26日
         

         

         

    今年は寒い日が多く、わが家のバラたちはまだ蕾をつけていない。
    昨年は5月の連休にはバラが開花していたような気がする。
    今年はどうなるのか心配。
    でも、とても嬉しいことがある。
    植えて数年たつのに一度も花芽をつけなかった。
    その、黄モッコウバラが蕾をつけた。
    陽のあたるアンジュラのそばに伸びた枝をからませた。
    それが功を奏したのだろう。

         




名残の桜/そしてしべ桜

2010-04-24 22:40:42 | Weblog
    「残桜の今日もなかなか降りやまず」という句をどこかで読んだ記憶がある。
    散り残った桜がもう今日でおわりかなぁと思っているのに、まだひらひらと花弁を虚空に散らしている。
    ああ、まだ桜が咲いている枝があると思いながら、みおろすグランドや観覧席の石段を花弁が乱舞して流れていった。

         

         

       春風と花びらが軽やかに戯れていた……動画でなくて残念。
         

        すっかりしべの色に変わって。
         

        4月14日の満開の桜。
         

         

        桜の根元にタンポポが咲き乱れて。
         

穀雨

2010-04-20 17:25:59 | Weblog
    今日は穀雨。
    暦に忠実に、午後から雨がちらつきだした。
    午前中はT歯科。
    奥さんに「ブログ読みましたよ」と声をかけていただきうれしかった。

    歯科を出てからいつもの河川敷にまわった。
    側溝がK川に流れこむ箇所が小さな滝になっていた。
    小さくともかなり堂々とした飛瀑音をあげていた。
    川も滔々と流れていた。

                 

    季節がまた移り変わった。
    三日ほどバラの世話にかまけて外出しない間に、
    桜はなかば散って、葉桜、シビ桜となっていた。

    土手で白いタンポポをみつけてパチリ。

        肉眼では真っ白でした。この河川敷でははじめて。
         

                
         
         

    コンクリートの堤の割れ目から芽をふきだした草花を眺めた。
    野性の生命力の強さにはいつも感動させられる。
    ヨークベニマルに寄って昼と夜のお惣菜をかった。

    9855歩の散歩となった。

    

花霞

2010-04-15 23:47:54 | Weblog
   4月14日 
    このところ寒気で遅れていた桜がやっと満開になった。
    いつもの川沿いの散歩道も桜のトンネル。
    爛漫と咲き誇っている。

         

    これから街のほかの桜の名所へも行こうということになった。
    街を横断する長い散歩となった。

        水ぬるむ
         

        空にはくらげが泳いでいた。
         

    でもそのかいあって小高い山の上の、
    野球場の周りに植わっている桜も花霞。
    昼時とあってサラリーマン、OLでにぎわっていた。

        

             

    ここの桜は堂々とした古木が寄り添い枝を差し交わしている。
    一本の古木に目が釘付けになった。
    太い幹には青いコケが生え、黒々としている。
    桜の精が宿っているよう……。
    黒い幹や枝が薄紅の花びらをいっそう際立たせている。
    桜の木の下には屍体が埋まっている……。
    まさにそんな感じがする樹形だった。
    春爛漫桜にうかれ、春風に乗ってどこまでも空想が広がりそう。

         

         

        花びらとしべが上品な華やかさをかもしだして
         

         

    ほかの桜を見ても先ほどの桜の古木が脳裏に焼きついている。


クリスマスローズとバラの入れかわり

2010-04-11 23:26:02 | Weblog
    まだ咲き続けているクリスマスローズ。
    バラの花芽もまもなくつくことでしょう。
    どのへんでクリスマスローズが凋落し、
    バラの花の開花と交差するのかしら……。

    そんなことを考えたのは、
    隣町まで出かけるので駅のホームに立って、
    まだ雪の残っている日光連山を眺めているときでした。
    右手の線路のはてから列車がだんだん大きく見えてきました。
    目の前に止まっている日光方面に向かう列車と交差する。
    なぜかしらロマンチックな気分になりました。
    自然界もまた然りなどと思ってみました。

    薫風の5月ともなれば。
    まさにわたしの庭も。
    花の入れ代わりのときがやってきます。
    クリスマスローズを送る寂寥感と、
    バラの花を迎えるわくわく感が、
    わたしの心にひたひたと打ち寄せてきました。

        オリエンタリス
         

         

         

        バイカラー
         

         

       ノイガー
         

         

         

        パラーディアィ
         

       桜草
                 

         

      
         


桜 さくら サクラ

2010-04-08 23:45:14 | Weblog
    わたしたちが日ごろ散策する川べりの道で桜が開き始めました。
    東京で花見をすませたばかりなので、二度目の楽しみというところでしょうか。
    夫は三度目の桜を日光で観るつもりらしいです。
    角館までいけばさらに……などと欲張ったことをいっています。

    それでいて……。
    わたしのように桜の花をすなおに観賞し、愛でればいいものを
    「桜はその幹のゴツゴツした黒い木肌がいい」なんていいだします。
    あの樹木としての黒が、桜の花の色をきわだたせているのは確かかもしれません。
    でもわたしはやはり薄いピンクの花の集まり、
    そしてはかなく散っていく風情がすきです。

    人は毎年かわっていきますが、
    堤の桜のいつに変わらぬ満開の風情は目前に迫っています。
    桜にカメラを向けながら夫と過ごしてきた流転の来し方を思い、
    パチッとシャッターをきっていたら
    「おおい、こっちは八分咲きだよ」ですって。
    皮肉なことをいったのを、はやくも反省しているようです。
    わたしは、夫の呼び声にこたえるために、小走りにはしりだしました。

         

         

カタクリの花/今市「水車公園」にて

2010-04-04 23:08:01 | Weblog
    カタクリの花へのあこがれは少女のころからありました。
    だって、花言葉が初恋ですものね。
    なかなか見る機会がありませんでした。

    それが昨年秋に訪れた『日光杉並木公園(水車公園)』内に群生地があることを知りました。
    満開の時季を待てず今日出かけました。

    ほんと、可憐な花でした。
    うつむいた風情で杉並木の傾斜に咲いていました。
    赤紫にひっそりと咲いていました。

        森の妖精のようにみえませんか。
         

         

         

         

         

                

    そして初めて知ったのですが、このカタクリの花は今市市の市の花でした。
    今市市は日光市と合併してしまいました。
    だから今市市の市の花とはいえませんね。
    どうなっているのでしょうか。

    地方選挙があるらしく、マイクで演説している声が春風に乗ってきました。
    でもこのひろがりには万葉の歌こそよく似合うとおもいました。
    世俗の争い事などカタクリの花の咲く段丘には無関係です。
    あるかなしかの風のそよぎに小さな赤紫の花弁がつつましやかに揺れていました。

      物部の 八十少女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花  大伴家持