猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

バラのプレゼント

2010-12-27 23:27:17 | Weblog
    冷たい空気の中でバラたちは凍えている。
    硬く閉じたまま花びらを花びらに重ねて開くことができないでいる蕾み。
    花びらが色あせても朽ちていくものの美しさや強さを見せてくれる。
    バラの沈黙の中で寒さに凍てつくような美しさを見ていると物悲しくもなる。
    このまま放置すれば、かたまったままで開花を期待することはできない蕾み。
    決断をせまられた。

    おもいきって全部切花にすることにした。
    アイスバーグの白く透きとおるような花びら。
    イントゥリーグのワインレッドの花びら。
    ナエマは真ん丸いピンクの蕾みのまま。
    イエローシンプリティの綺麗な黄色のひらひらの花びら。
    ディンティベスの細長いローズピンクの可愛い蕾み。
    これらのバラたちがわたしにバラの花束をプレゼントしてくれた。

       アイスバーグ
         

         

       イントゥリーグ
         

         

         

      イエローシンプリティ
         

      ディンティベス
         

         

    やさしさにあふれたあなたたちと少しでもながく一緒にいたい。
    年末になりました。花瓶に挿したバラたちがわたしの疲れを癒しています。
    皆本当にありがとう。
    夫が「バラの話をするとき君はバラ色の微笑みになるね」といっています。
    また来年あなたたちに会いましょう。
    春の来るのがまちどおしいです。

         

         

         
      



薄闇の中のアイスバーグ

2010-12-23 23:19:12 | Weblog
     二日間、家を留守にしての帰宅。
     路地を曲がるとわが家の石塀が見えた。
     門を入り庭に一歩足をふみいれた。
     微かな風がわたしの前をよぎった。
     風にはバラの匂いがした。
     庭の片隅に咲いている白いアイスバーグ。
     白いアイスバーグの花が薄闇の中に浮かびあがる。
     楚々とした気品を漂わせている。
     空気もそこだけボーっと白く染まっているようだ。

        

        

        

        

     家の中に微かな光が。
     ブラッキーのために小さい電球をつけておいた。
     夜、明かりがあったほうがブラッキーも安心かな、寂しくないかな……という思い。
     夫が「ブラッキー、ブラッキー」と大声で呼ぶ。
     すぐには出てこない。
     これがブラッキーだ。
     どこからともなく現れたかと思うと、家の中を疾風のごとく走り回る。
     夫にじゃれて嬉しさを全身で表現している。
     「ブラッキーお留守居ありがとう」

       安堵したのか炬燵でぐっすり。

        

       白い月 (東京都大田区)

        

                

卓上の小景/アイスバーク、リルケの薔薇、アプリコット

2010-12-09 18:35:53 | Weblog
     凛とした冷気。テーブルの上の白い花瓶。
     そして初恋のバラ、白のアイスバーク。
     赤いリルケの薔薇とアプリコットを添えて飾った。
     これでいくらか、テーブルのまわりが華やいだ。

         
     
         

        リルケの薔薇
         

        アプリコット
         

        アイスバーク
         

     アイスバークのこころに沁みいるような花弁の色合いについて話がはずむ。
     一日の始まりとしてはまずまずの演出だった。

     爽やかにスタートした一日。
     残りの鉢も植え替え済まそうかしら。
     明日は神社のお祭り。
     冬渡祭(おたりや)。
     古くなったお札やダルマを燃やす祭りだ。
     ことしもそこそこ無事にすごすことができた。

     これからあわただしくなる年末にむかう。
     煤払い。
     年賀状書き。
     オセチのしこみ。
     主婦は多忙なのだ。

バラの冬支度/あでやかに紅をさしたマチルダ

2010-12-04 21:55:36 | Weblog
     日だまりにバラの鉢をもちだし植え替えをはじめた。
     ことしも一年すばらしい花々をありがとう。
     鉢の中にびっしりと根を張ったバラたちに感謝の言葉をかける。
     キレイナあなたたちに囲まれて、すごく楽しかったよ。
     この根が華麗な花をつくりだしたのね。
     地下で花たちをささえていたのね。
     来年もよろしくね。
     庭では初冬のやわらかな日差しをあびて名残の花々がまださいている。
     もうすぐお別れ、寒い冬。
     スケルトンになった樹木。
     でも白木蓮などは春に備えてもう白い花芽をつけている。

     But my heart leaps to Winter when
    Birds in the leafless trees are singing.

    アンタマイア 冬の抒情詩より

     マチルダ 寒さでいっそうあでやかに紅をさして

         

         

         

         

     なにか語りかけるような花姿