猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

わが家の庭にたいする二人の思い

2011-11-29 22:55:05 | わが家の出来事
わたしの思い

ぼつぼつ庭の手入れを始めた。
黄モッコウバラ、アンジェラの枝がおもいおもいのところに伸びている。
景観を考えながら枝を整理した。
11月になると前庭は日当たりが悪くなる。
前から考えていたことだが、思い切って箱根うつきとモチノキを切ってしまった。
箱根うつきは実家にあった木を亡き母が植えてくれた木だった。
心の中で「ごめんなさい」と謝りながら切った。
木を切るのは心が痛む。
裏庭の杏の木と白モクレンは手の施しようもないほど伸びてしまった。
ただでさえ日当たりの悪い前庭だ。
裏庭のようになっては困るからと夫に弁解がましいことを言って了解してもらった。
が、木を切ると悲しそうな顔をする夫をみるとふくざつな気持ちになる。
それでも夫は見かねて手伝ってくれた。

思えば嫁いだころは門のそばに大きなモチノキがあった。
夏は木陰になって門をくぐると冷っとして気持ちがよかった。
バラを育て始めてから日当たりを確保するために木を切った。
あのころの面影がなくなってしまった。
ここで生まれ育った夫はどんなふうに思っているのだろうか。


夫の思い

夫のブログより
●粗大ごみ収集申請済み証。
古くなってその機能をはたせなくなった二つのストーブに――。
ペタンとステッカーをカミサンがはった。
前記の文字が印刷してある。

●昨日は、まったく慣れないことを、やった。
カミサンがツルバラの剪定をはじめた。
そのついでに、庭樹の枝も下ろし始めた。

●やたらと無駄に存在している。
まったく陽の目を見そうにはない小説をかいている。
そしてむしょうに悲しいほどモノグサ。
の、わたしもただ黙然とみているわけにはいかない。
だって身長差20センチもある小柄なカミサンがですよ。
髪ふり乱して庭仕事をこなしているのに。
知らん顔で掘りコタツに。
どっぷりとはいり。
ブラッキをからかい。
パソコンを打っている場合ではないのだ。

●涼しい顔をしていても――。
かくのごとき状態のときは。
カミサンはわたしの家庭の主夫としての。
勤務評定をしているのだ。

●それでなくても「うちには男はいない」と評価が低い。
こと日常の家庭の仕事においては。
蛍光灯ひとつとりかえることをしないのですからね。
それが妥当。
むりからぬコメントだと謹んでうけたまわっています。

●今日は火曜日。
ゴミ収集日。
剪定したバラ。
切り倒したモチノ木、ハコネウズキの小枝が透明なゴミ袋に七個もあった。
その袋詰めにされた緑の葉の影に。
真っ赤なカラスウリが五個六個ほど無造作につめこんである。

    

●人間とは、おかしなもので。
じぶんの愛しているもの。
関心のあるもの。
なにが何でも欲しいもの以外は。
目にとまらないようだ。

●アラジンのストーブがほしければそれを買う。
一眼レフのカメラが欲しければそれを買う。
いまのところは。
買いモノよりも。
バラ、ばら、薔薇。
だ。
カミサンの夢はバラ色のひろがりをみせている。
教室を解体して庭にすればバラの地植えができる……。
というところまで発展している。

●それには、先立つものはお金だ。
中略

●ツルバラの剪定。
それがすめば、誘引。
長々と伸びたバラのツルをいったんはずしあらたに柵にまきつける。
これも方法があるらしい。
くまざわ書店からバラの育て方etcの本を買いあさり研究している。
熱心なことだ。

●「だれか近所にバラ園芸のすきなひといないかしら」とカミサンは嘆くことしきり。

●わたしのほうは――。
ゴミ袋のなかの赤いカラスウリに。
みつめられているようで怖かった。
カラスウリが目に見えた。
それも恨みをこめ、赤く充血した目。
この庭で赤茶けて、ミイラに成るまでぶらさがっていたかったのになぁ……。
という嘆きがきこえてくるようだ。

●もつとも、なんでもかんでも捨てるのはきらい。
というわたしの性格では。
カミサンがいなかったらわが家はたちまち。
ゴミ屋敷きに成ってしまうだろう。

●小説をかくことしか頭にないわたし。

●「おまえもそのうちオデコに粗大ゴミ収集申請証をはられて、塀の外にすてられないようにな」
と、ゴミ袋の中のまだ赤々としたカラスウリにいわれているようだった。

●初冬のとある朝の、わが家の素描、スケッチです。



バラをおもいながら/マダム・ィガロ・ラベンダーピノキオ

2011-11-24 16:34:56 | わが家で咲くバラたち
もう一枚暦をめくると師走。
毎日、時間に追われている。
仕事の手を休める。ふと窓越しに庭をみる。
バラが澄んだ大気の中で咲いている。
バラの花をみると心がおちつく。

    マダム・フィガロ はかなげな乙女の印象

     

     

     

    ラベンダーピノキオ 春から咲きつづける…お疲れさま まだまだ蕾をつけて。

     

     

     

     

     

      
    
     

今夜はかなり冷えこんできた。
アラジンのストーブに火をつける。
いまだに、マッチで火をつける。
レトロなかたちが好きで夫にねだって買ってもらった。
展示品で格安になっていた。
青い炎が美しい。
ピアノ曲「クレオパトラの夢」をききながらPCに向かい写真の整理をする。
明日は久しぶりにブログを書こう。
午前2時。文章だけは書いた。
アップはのちほど。寝床にもぐりこもうっと……。

落ち葉をふみながら/庭のバラ フレンチレース・マチルダ

2011-11-09 18:08:28 | わが家で咲くバラたち
歩道を歩く足もとを落ち葉が乾いた音を立てながら流れていく。
幼子のように落ち葉を踏みながら歩く。
靴の下でかさかさ音を立てながら砕けていく。

歩道に植えられた楓。
一本の木に青、赤、黄色の葉、まるで絵画を見ているよう。
白い雲のかなたで天使の羽ばたきが聞こえるようなすがすがしい青空。
街の風景がすっかり秋一色。

    

夫は背中にリック。
両手にトイレットペーパ。
荷物は夫におまかせして秋の街の風景を楽しんだ。

庭のバラ
 
   フレンチレース 花弁のひらひらが可愛い。
    

    

    

    

    

    

   マチルダ 花色は深みをまし春とは違った表情をみせてくれて楽しい。
    

    

    

    
  
    

   ブラッキー嬢 お久しぶりです。
    

深まりゆく秋の庭で/リルケの薔薇・ブルームーン・ラベンダーピノキオ……

2011-11-03 00:00:46 | わが家で咲くバラたち
忙しさにかまけて、写真は撮っておいたがブログに載せられませんでした。
たくさんの枚数になってしまいました。
深まりゆく秋の庭で咲いたバラをみてあげてくださいね。
春よりも大輪の花を咲かせ色も鮮やかに、香りも素晴らしいです。
花もちもよく長く楽しめて秋のバラが大好きです。

挿し木で育てたリルケの薔薇。
赤ワインを思わせるボルドー色で咲いています。
秋は春より低い気温で咲くからでしょうか、思わぬ色合いを見せてくれました。

    

    

    

ブルームーン 
この秋、大輪の花をつけました。
甘酸っぱい深い芳香。
鮮明ないろどりに吸い込まれそうです。

    

    

    

ラベンダーピノキオ
季節によって花の色が微妙に変化します。
このニュアンスカラーの美しさに魅せられます。
春から咲きつづけてちょっとお疲れ気味です。

    

    
    
    

挿し木で育てたシャリファアスマ。 
夏、親株は枯らしてしまいました。
挿し木しておいて本当によかった。
オールドローズの魅力をもつ愛らしいバラです。
淡いローズピンクが外側の花弁ではほとんど白にちかくなります。
フルーツの香りが素敵です。

    

    

    
  

アイスバーグ 
清楚な気品に満ちた美しいホワイトローズ。
秋が深まるとほのかにピンクをしのばせる。