2019/11/19 Tue.
朝食のあと夫と芭蕉のはなしになった。
夫は書斎から両腕に抱えきれないほどの、芭蕉に関する本を抱えてきた。
本を開いてわたしにその個所を読むようにわたす。
悲しいことに字がかすんで見えない。
「大きい字ならみえるけど無理――」
夫は「ごめん」といって朗読しながら解説してくれた。
「これからは毎日本を読んであげるよ」と夫。
ふとずいぶん前にみた映画をおもいだした。
「きみに読む物語」
認知症を患い過去を思いだせずにいる老女。
共に療養施設にはいって物語を彼女に読み聞かせる話だった。
この映画のように愛を貫きとうせたら幸せです。
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