ミコちゃんの徒然日記

日々の雑感など

土用

2008年07月24日 | Weblog
 土用波巡り廻りて揺れ高し

 東北地方で深夜に大地震。

岩手、秋田、宮城、青森、福島などに被害が出ています。15人の方が重傷とのこと。

震度4しか経験していませんから、どんなに大きな恐怖でしょうと・・。

お見舞い申し上げます。

カラカラに

2008年07月23日 | Weblog
 掌に載せし蝉の死骸の軽さかな

 洗濯物を乾そうとベランダに出てみると、 

蝉の死骸が落ちていて、カラカラになっていました。

生物ではなくなると、置物のようになってしまうのね。

 一生を了へし骸かな蝉拾ふ

 君は早く出てきたのネ、そして他の仲間に先駆けて鳴いたのネ、きっと。

水物

2008年07月23日 | Weblog
夏の亭水物と云ふ葡萄かな

 もうピオーネを食べました。初物で、美味しかったです。

先日の法事で、お墓参りの後割烹料亭へ行きましたが、

正午頃に着くと、玄関前は打ち水がたっぷりしてあり

流石行き届いているなぁと感激でした。

「文月」の会席お品書きが各自の前に置いてあり、女性達は

「これはお素麺ではないね、卵豆腐のような?美味しいわ」等と囁く。

お品書きには「先付け 滝川豆富」とありました。季節のお料理が

次々出てくるのですが、家庭ではこんなにとてもとても 

作れるものではありません。和やかに会食も進み、最後はフルーツで、

小皿に西瓜と葡萄が2ヶづつ乗っていました。「もうお腹一杯」と言いながら、

好物なのでやはりご馳走になりました。これは「水物」として下に書いてありました。

普通ピオーネは、お盆の頃から出回る葡萄で、未だ口には入らないものです。

このように素敵な料亭に足を運ぶこと自体、ミコちゃんにはめったにないこと、

今朝からの法要の一日を思いながら、お姉さん夫婦は、本当にしっかりされた

息子さんを持ってお幸せだな、とつくづく感心して帰りました。

大暑

2008年07月22日 | Weblog
 食べごろやお嫁に来たり大西瓜

 先日のこと、毎年恒例になっているのですが、 

晴天続きのお陰で、甘く美味しい西瓜の大玉が二つ、

友人の畑から直送で我が家にやって来ました。

一つ娘の家へ上げたら、娘は「買ったくらい甘かった!ありがとう」と。

この「大暑」に合わせて西瓜を堪能させて貰い、家族八人が皆元気を頂きました。

短夜

2008年07月21日 | Weblog
 短夜の想ひ通はす相聞歌

 短夜の想ひ巡らす挽歌かな

 相聞歌は今を共に生きている人同士の恋の歌。

挽歌は亡くなった人への偲ぶ歌。

ある文芸冊子を読んで、成るほどねと思ったことを、ここでご披露したい。

「人間は単純に言って、究極的には「好き」と「死にたくない」の

この二つに尽きるのではないか」とあった。

そう言われてみるとこの二つは、本来全ての人が大事で大切でたまらないものの筈。

例えば「家族と親友の○○さんが好きだから、未だ死にたくない」とか

「今付き合ってる人が大好きで、仕事も好きなことをしているから、未だ未だ

死にたくない」とか「毎日好物を食べたい、死は怖いから嫌だ」など。


 また、別の言葉にも感銘を受けたのだが、これが実に端的表現で憶え易い。

「生きた・恋した・死んだ」とこれだけで長い人生を語り、説明は無くとも

結構気に入っている。大分県の教育関係者汚職事件が明るみに出ましたが、

見栄をはらず、知足の精神(足るを知る)で歩めば、人間ストレスも

少なくて済むし、我欲をほどほどにして、身軽に暮して生きたいものです。











 

西空に

2008年07月20日 | Weblog
 文月や有明の月亡姉想ふ

 朝4時半トイレに起きたので、この時とばかり

外へ出てお月様を探すと、雲ひとつ無く西空に未だ浮かんでいました。

ほんの少し丸みが減っていましたが、星もあってとても綺麗でした。

亡き義姉のお宅へ行く日が体調も良くて、これは同病だったお姉さんが、

守って下さったのかなと嬉しくなりました。

 この画像は茅ヶ崎の兄の最近のカメラ旅行記で、21ページからなるお手製の

小冊子なのですが、お兄さんらしい斬新であっと驚く立派な出来栄えに

法事に集まった一同は羨望でした。題して『秋田・山形の旅』、

MARUZEN KS-50A5という「製本用表紙セットがあって安価でできたよ、普通の

自費出版は高いから、こういうので句集を作ったら?」とのことで、

お薦めを頂いた。中を開くとこの前の地震で有名になった栗駒山のブナ林の

写真がページ一杯に載っていて、あの山が大揺れする前の、誠に平和の

象徴のような素晴しい写真に思わず感慨無量。ふむふむ、楽しそうなお仲間で

カメラ旅行をされているんだな、と良く分る本でした。

水の色

2008年07月20日 | Weblog
 雲の峰墓石に光る水の色

 皆で墓前にお参りをした時、供花にお水を上げたり

墓石に注いだり、お線香を上げたりしてお祈りしました。

ミコちゃんも亡きお姉さんとよく似た内服薬を飲んでいるので、

姪が「お薬で、内臓の方は大丈夫?どうもないですか?」と

案じてくれて本当に感謝でした。今のところ未だ大丈夫みたい。(笑)




姉の一周忌

2008年07月20日 | Weblog
 茄子田楽一月早き姉の会

 お盆シーズンに重なると、お坊様の日程に支障が出るかも知れない

とのことで、一月早く姉の一周忌法要が今日行われました。

お墓参りの後、割烹処で会食が用意されていました。

大変落ち着いた京風の風情があり、ゆったりとした和室では

先ず最初に全員での集合写真を撮りました。この頃の事、

食事が済むころには、その写真は出来上がっていました。(微笑)

お料理はどれも出来たてが次々出てくる会席膳なので、

大変美味しいものばかりでした。(笑)

黄花たち

2008年07月20日 | Weblog
 墓地に咲く野花倒れて道塞ぐ 

 炎天に倒れさうなる黄花たち

 墓地へはタクシーを連ねてゆく。

丁度一番暑い時間と重なり、墓地では日差しがカーッと焼け付くような勢いで、

つい「暑いー」を連発してしまった。この句の黄花は墓地に咲く野の花

なのだが、通り道にあちこちに咲いていて健気である。この「春車菊」背が伸びて、

「大丈夫?」と思ってしまうほど倒れ掛かっていた。

ガンバレガンバレ春車菊。

万両花

2008年07月20日 | Weblog
 坪庭に読経流るる万両花

 一周忌法事に出席して、僧侶の読経に眼鏡をかけて、一生懸命唱和する。

窓越しに沿って竹塀との間に、龍の髭、お多福南天、万両等が元気良く

育っていた。背の高い竹塀の上を時々近場の猫が上手に通る、猫の道

なのだと教えられた。地面の上には親子蛙の焼き物、蹲を受ける石臼などが

見られ、涼感があり何と風流で美しいことか。万両の花は白っぽい小花の塊で、

恥ずかしがり屋なのか、お淑やかに俯いて咲くとても可愛いお花で、

その内、あの赤い実の元となるのだ。

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