冬枯れ

冬枯れて飛ぶ鳥の糞落ちにけり

　家の近くの空き地は日々冬枯れの憐れさがある。

でもその枯れ草の下には、きっと次の芽吹きが準備されていることだろう。


今日友人Mさんが「車の上に鳥の糞が沢山くっ付いていて、水で流して洗ったんですよ」

とお話しをされたので、それは偶然とは言えしてやられたね、ということで句にしてみた。

白鷺の糞かそれとも鴉か鳩か犯人は誰なんだろう？

でも明るいMさん曰く、「当たり年で、宝くじを買ったら良い年！」

当たったら教えてネ！（笑）

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　画像は「Mr.ビーンカンヌで大迷惑？！」のポスター、

チャップリンの映画の現代版とも思う。あまりの大音響に

耳に少し詰め物をして観たら丁度良い具合だった。

　

残月

残月の光に浮かぶ疎ら雪

　昨日の朝は白銀の世界になっていた、この冬２回目の雪で

４～５センチの積雪だったが、その後雨に変わったため、

前回より早めにさくさく溶け始めた。時折ドスンドスンと大きな音が

して、この音が犬や猫には恐怖らしいのだ。言葉が通じるのなら

「そんなに怖いものじゃないよ」と言ってあげるのだけど。


今朝６時２０分頃に窓から下弦の月（弓張月）を見上げ、朝でも空が真っ暗なことは

月や星の存在感を美しく輝かせてくれると改めて思った。　　　　

写真は今年2回目の雪。

日脚伸ぶ

雀どち不意に賑やか日脚伸ぶ

　声のする方を見上げたけれど、電柱や電線が入り組み

雀たちの姿はキャッチ出来ない。でもチュンチュンと賑やかだな。

最近は視力がぐっと落ちてきたようだ。

鶴折れば羽ひらひらと日脚伸ぶ

　１２月２２日頃の冬至を境い目に少しづつ日が長くなっている。

冬銀河

涙目の優勝力士冬銀河

　「休場していた横綱に負けたくない」との強い気迫と責任感を

持っていた白鵬が、上手投げで優勝を決め、見事３連覇を成し遂げた。

朝青龍も粘りに粘ったので大相撲となり、観る者も力まざるを得ない程だ。

今日の千秋楽は、大変感動させられ相撲の面白さを味わった。

着膨れて

着膨れて座る車中の男女かな

　昨日の行き帰りは山陽本線でした。

老若男女のファッションを見るのが楽しいです。

マフラーの中に唇が隠れているお嬢さん、

中太毛糸のタートルネックに首を守られているお嬢さん、

オバサマのファッションは特に気になりました。

職業柄、お店のターゲット年代なので参考になります。

ジーンズパンツに白いウールジャケットの中年女性が

すっきりとカッコ良かったし、美人なので、見とれました。

１２時ごろに夫と待ち合わせて昼食を摂り、リットシティビルの中の

「インカ・マヤ・アステカ展」と「版画の年賀状展」「ＮＨＫのＴＶスタジオ」を見学

して帰りました。「インカ・マヤ・アステカ展」は遥か遥か彼方のマチュピチュ遺跡等、

知らない世界ですが、でも、ミコちゃんは怖い映画（アポカリプト）で似た物を

見たので、それ（生け贄）を思い出しました。あの映画は空想ではなかったのだと・・

それはその時代の信仰で神への供え物なのですが、

想像を絶したものです。理解し難いほど恐ろしい感覚の時代でもあったのですね。

ミコちゃんは現代社会に生まれて来て、本当に良かったと思いました。

寒の月

裸木の網目の上の寒の月

昨夜は、少しだけ欠けた一月の居待ち月が東の上空にぼんやりと

浮かんでいました。春の朧月に似ていました。

でも寒いので、直に一人お月見は終りました。（笑）

寒風

慰霊塔寒風止んで背を伸ばす

　北風が強く寒い日の慰霊塔の描写です。

外出するだけでも風邪を引きそうになるので、気合が入りますが、

駅までの道沿いの日溜りに、ホトケノザが咲いているのを見つけました。

　

稜線に雲

なだらかな稜線なぞる冬の雲

　持病のお薬が無くなったので、罹り付けの医院に行ってきました。

お薬とサヨナラしたいけれど、サヨナラ出来ないことが大きな問題です。

同病の方で、服用しなくても平気になったという方もおられるので、

何時の日かミコちゃんもそうなりたいという願いは持っていますが、

今はまだまだコントロール中の身なので、頑張ろうと思います。

電車の窓から、この地方の低い山々を遠くにぼーっと眺めるのが目に良いようで、好きです。

頭上の空は明るいのに、山の辺りは薄墨の雲が多く寒そうでした。

写真は寒風の中でも、必死に咲いているウインターコスモスとビオラですが、

もう３ヶ月近く咲いていて、可愛いです。

冬コスモス

冬コスモス星に願いを月に祈りを

　秋に植えたウインターコスモスが今でも嬉しいことに

お店の玄関前の鉢に咲いている。　

こじんまりと寂しそうに咲いているウインターコスモスは

立派で華やかな牡丹の花とは対照的である。

写真はやはり寒牡丹の続きの３枚目。

寿命的に「細く長く」のコスモスもいいが、

「太く短く」の牡丹も素敵だ。人の人生もしかりである。

ミコちゃんは「細く短く」にならない様にと願ったり、祈ったり

している。（笑）

月点心

チャルメラの音拡がりぬ月点心
　
　今の時期は月が通過する軌道が真上に位置して、東から西へと進む。

秋の頃は南よりの空を通過していたが、冬はより高く登る感じである。

時々屋台のラーメン屋さんが通るのだが、

突如チャルメラの音が近くで鳴り響くので、冬の夜の風物詩でいい感じだ。

写真は兄の写した鎌倉での写真で、昨日の寒牡丹の続きである。

緋牡丹は、華やかで美しく愛らしい。まるで優雅な女性のようでもある。

この色の場合は、雪の中で健気に咲く牡丹の方が季節感が凛と伝わってくるのだろう。