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通生の浜には、漁船が沢山並んだ舟だまりがあり、
海岸には藤棚が長く続いている。入り江の潮風も優しく懐かしいし、
子供さんたちが祭日(昭和の日)を楽しんで遊んでいた。
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テレビでは「昭和の日特集」をしていたが、昭和天皇の
崩御によって、戦争体験者やその犠牲者は、ある意味で区切りの無い
区切りをつけ、平成の世に踏み出したような感想を聞いたので、
改めて「昭和」の時代の暗部の悲惨さや人間の愚かさを
息子達と話し合った。言ってみれば、新幹線に犬が吠えるような、
勝ち目の無い戦争だったのだから。
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西日にキラキラ輝く瀬戸の海、まだじっと見て居たかったが
夕日まで居るわけもいかず、藤の花を見て帰路に着く。
立夏も近く、春を見送った気分にもなった。
息子が「お母さん、子供でも感動するくらいの句を一句詠んでぇ」
等言ってミコちゃんを困らせてくれた、お手上げだぁ。(笑)
そこで、通りすがりに山の桐の花がよく目立つ道なので、
尊敬する心象俳人、河野南畦の句「桐の花人の世よりも高く咲き」
をご披露してみた。ミコちゃん流解釈をつけて。(笑)
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