聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

教育映画

2011-02-24 23:26:00 | 洋画青春・ロードムービー
毎年この時期
つまりアカデミー賞が近づいてくると
過去の関連作品が、見たくなります。

色々な局でも放送するしね


こちらは昨年の作品賞にもノミネートされた作品




17歳の肖像 




WOWOWでO.A.されたこのイギリス映画
原題は″AN EDUCATION″日本語では″教育″
ひいてはそこから身に着けた″教養・知性″という意味ですよね。

もしこのものズバリがタイトルだったら
まったく違う見方をしていたかもしれません








舞台はビートルズが登場する前の61年
イギリスはロンドンの郊外。



ジョニー・メラー(キャリー・マリガン)は
中流家庭に育ち、
オックスフォードを目指す16歳の高校生。



当時のイギリス人がそうであった様に
頑固な父親が毛嫌いするのとは裏腹に
彼女はフランス文化に憧れ
聴くのもフランス音楽



けれど父親に逆らえる訳もなく
音楽を聴くのは我慢、
ボーイフレンドも平凡で
退屈な毎日…






そんなある日
大人のデイヴィット・ゴールドマン(ピーター・サースガード)に出会い、
世界が一変します




一流の音楽界に行き
レストランではお酒とタバコに囲まれた晩餐会、
彼の仕事で、憧れのフランスにも…


私の求めていたものはこれよ、これ





とばかりに今までの生活をなげうって
彼のもとにいくのですが…



″17歳″ってちょうど子供から大人の中間
その頃誰もが登る階段を
1人の少女を通して描いた青春映画です













エンドロールで渋~いDuffyの声が流れた時
(曲名はサントラ書き下ろしの″Smoke Wihtout Fire″)
イギリス映画って
スマートでありながら、毒があるよなぁと思いました



いわゆるユーモアのある皮肉




私は邦題しか知らずに映画を見たので
″1人の女性が男に騙され
 成長していく恋愛映画″だと思っていたのです。



だから関心事は
男はどんな騙し方をするのか?

何だか胡散臭いけど、仕事は?
ジェニーからお金を巻き上げるのか?
両親とも仲良くなってるけど、まさか彼らもカモ






な~んてそれはまるで親戚のおばちゃんの様に
彼を品定めしていたのです


ところが…






はいネタばれ警報ですよ。





単に妻子持ちだった



″単に″という言い方をしたら誤解を受けそうだけど
そんなのよくある話じゃん


男は本能的に
都合の良い事いって浮気するんでしょ、基本




まあそれについて語りだすと
話がずれてしまうので元に戻すけど
私はこんなよくある展開に、正直がっかりした






けれどね、原題を知ったら感想は全然違うものになる。





そう、これは教育の
社会勉強のお話なんですよ



若い時は毎日の同じ繰り返しが退屈に感じられ
刺激を求める。

それが大人になる中で気づいていく。


学校で勉強する意味。
同じ事を繰り返す意味。
同じ様に思えて、
実は同じ事の繰り返しなんて1つもないんだという事に。





彼女はこの″恋愛で騙された″という経験で
1つ勉強した訳ですよね。

まさに教育のお話なんです。




授業の中では
「昔付き合った彼氏の事は、今の相手に話していけません。」
な~んて習いません。

でも私たちは学習するんです
社会の中で。



そう考えると私たちは一生学習し続ける訳ですよね。
″EDUCATE″し続けていく。


この映画は私にそれを改めて学習させてくれました
決して恋愛映画ではありません。

つくづくタイトルつけるのって難しいね。
これに″教育″ってつけたら誰も見に行かないだろうしね


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