デスパレートな妻たち シーズン8&ファイナル

長らく私達女性が「カブル～」「解る～」「同じ～」と
まるで一主人公になった気持ちで見てきたこのドラマも
ついにファイナル・シーズン

数あるドラマの中でも特に感情移入でき
どんな風にラストを飾るのか、気になって仕方なかった方も多いかもしれません

そんな女性に絶大な支持を得、数々の賞を受賞し、
話題も提供してきて、間違いなくアメドラ史に
名を刻む事になったドラマがついに8年の歴史に幕を閉じました


　　　　　

デスパレートな妻たち 8TH&FINAL SEASON


他人の家庭をのぞき見るように
沢山の秘密にほくそ笑みながら、笑ったり、泣いたり、驚いたり…

ミステリーやサスペンスを絡め
コメディでもあり、ヒューマンドラマでもあった大人気作

最新であり、最後のシーズンでもある全23話が
日本ではどこよりも早くBSプレミアムで放送されました


見た目は完璧に平和そうな
閑静な住宅街ウィステリア通りに住む
ギャビーことガブリエル・ソリス（エヴァ・ロンゴリア・パーカー）は
若かりし頃、継父に虐待されていました。

彼女を苦しめ続けていたその人物を
旦那カルロス（リカルド・アントニオ・チャビラ）が殺めてしまい、
皆で死体を山の中に埋める所から
今シーズンは幕を開けます


　　

警察に話す訳にはいかないと
主導権を握って証拠隠滅をはかるのが
チャック・ヴァンス刑事（ジョナサン・ケイク）と交際を重ねる
ブリー・ホッジ（マーシア・クロス）


リネット・スカーボ（フェシリティ・ハフマン）は大方賛同するものの、
長年連れ添った旦那トム（ダグ・サヴァント）と別居状態で
それどころではありません

　　


そんな中、ただ1人皆と距離を置こうとするのが
スーザン・デルフィーノ（テリー・ハッチャー）

いくら故意ではないとしても殺人は殺人。
夫マイク（ジェームズ・デントン）にすら打ち明けられず
次第に夫婦仲まで影響を及ぼす事に…


もちろん殺した当の本人は平然と暮らせるわけもなく…


結婚、離婚、出産、浮気、若い子供の妊娠から、
子供の取り違え、ハリケーンなどの自然災害、
アルコール問題とありとあらゆる悩みに出くわしてきた
崖っぷち（＝デスパレート）な女たち。

それでも今度は殺人の隠ぺい
しかもその秘密を知っている人がいるようで…


果たして彼女たちは最後の最後に
デスパレートな状態とさよならできるのでしょうか


2004年に始まり2012年にかけて通算180話放送された
大ヒットドラマのファイナル・シーズンがついに日本にも上陸です












ジャンル分けにいつも頭を悩ませるほど
このドラマは本当に様々な優れた要素を提供してくれたけど
今シーズンは声を上げて笑う事も多かったな～


#4"屈辱のレッスン"のブリーも最高だった
娘のダニエル（ジョイ・ローレン）が離婚して
息子を連れて戻ってきたんですね。

新しい商売を始めるからブリーに資金を援助してもらって
あるものをネットで販売するんだけど…

その商品が判った時、実際に利用する彼女には大爆笑。


#5"飛ぶのが怖い"では
スーザンが習っている絵画教室でモデルを見て吹き出す、吹き出す。
私も吹き出す、吹き出す


#11"罪深き助言"の裸のブリーは
一体なんて格好で逃げるんだ


カルロスだって#20"頼れる味方"では素晴らしいダンスを

まあ逆に言うと、「殺人」という深刻なテーマが横たわっているので
他を明るいタッチで描かないと
見ている方がしんどくなるのでしょう。

賞では"コメディ部門"にノミネートされるのも納得の面白さ


そんな中、「殺人」に関しての物語は中盤に大きく動きました。
すっかり忘れていましたが、主役にとって都合の悪い人物は
このドラマから消される運命にあるんですよね

4人が死体を埋めたのを突きとめ、
いよいよ本格的に捜査を開始するとなったら…

チャックはひき逃げされて亡くなり、
その後、ブリーの家には「どういたしまして。」の手紙が


そしてその犯人は元旦那オーソン・ホッジ（カイル・マクラクラン）だった事も判明しました。

ブリーを取り戻そうとやったのですが、
結局真意がバレて突き放されてしまうのです。
腹いせに、オーソンは自殺をほのめかし、警察宛に証拠を投函

これを受け取った警察は捜査を進め、
ついにブリーの裁判が始まりました

優秀な弁護士がついたとはいえ、不利な証拠ばかりで
有罪になってしまう…


という間一髪のところで、
カレン・マクラスキー（キャスリン・ジューステン）が驚きの行動を。
彼女は癌が再発し余命わずかとなり、
自宅で最期を迎えたいという希望を叶えるため
ブリーをはじめとするご近所さんのお世話になっていたのです。

その恩返しが、「自分がやった」という証言。
検察も病状を考慮し、起訴は見送ったので
なんとまあ、これで本当の本当に一件落着したのでした。
良いか悪いかは別としてね


ところで、今シーズンはリネットまで離婚するのと
最後の最後までヤキモキさせられましたね。

確かにトムはよく我慢してきたよなと言うほど
虐げられてきたけど
25年連れ添った夫婦が別れるとなると、考えさせられる事が沢山ありましたよね～

　

別居中に、トムに新しいお相手が出来たようで
親友のレネ・ペリー（ヴァネッサ・ウィリアムズ）と偵察に行くんですね。

そこでだだの遊びではない事を悟り、
セラピーでは「他に心安らげる人がいるならその方が良い。」とトムに言われて
自分も新たに相手を探そうとするんです。

でも今まで築いてきたものをもう1度
同じ様に一から築いていく大変さに気付いた時にはすでに遅し。

もう元には戻せない所まできてしまったのです。


ただし、リネットはある事をきっかけに
本気でトムを取り戻す事を決意しました。


そのある事とはマイクの死

まさかいきなりマイクが死んでしまうとは
登場人物同様私も思っていませんでしたが、
お葬式は泣けて泣けて仕方ありませんでした。

正直、近しい人でなければ実際のお葬式だって
そんなに泣けるものではありませんよね。

それなのにこんなにも泣けるなんて
改めて、マイクはいい男だったんだなぁと
いかに自分がこのドラマが好きだったのかも噛みしめる事になったのです。

レネの♪アメイジング・グレイスもまた涙をさそったし。
さすがグラミー歌手ヴァネッサ・ウィリアムズ

Desperate Housewive's Amazing Grace by Vanessa Williams



後半はそんなパパの死によって
息子MJが切ない状況を強いられるんだけど
同時に、父親が居ない代わりを近所の人が皆でフォローしてくれる
他人の有難みも感じられるシーンがいくつもありました。

世の中には不運としか言いようのない出来事が起こるけど
そんな時頼りになるのはやっぱり人。

特にパパと出るカーレース大会で
男性陣皆が一緒に車を作ってくれたのは泣けましたね～



このマイクの死で考え直したリネットとトムは
紆余曲折ありながらも、ようやくお互いの大切さに気付きました。

バンザ～イ
離婚届は出しちゃったけど、
やっぱり25年連れ添った2人がやり直す結末は感動せざるを得ません

その後リネットはNYでの仕事が成功し、
6人の孫にも恵まれ幸せな生活を。

ブリーは弁護してくれたトリップと結局結婚し、
その後ケンタッキー州の議員に

ギャビーはパーソナルスタイリストのサイトが当たり、
カリフォルニアで悠々自適な生活を。
カルロスの困った人を助ける仕事は何処へやら

そして、スーザンは孫の世話をする為
ジュリー（アンドレア・ボーウェン）、MJと共にウィステリア通りを後に…

とデスパレートな状況から抜け出し、各々がハッピーに
しかもラストは新しい人がウィステリア通りに引っ越してきて
彼女もまた秘密を持っている…


という何ともこのドラマらしい締めくくりになりました

もう見られないのが残念でならない大好きなこのドラマ。
それでも8年間私達を楽しませてくれて本当有難う
またこ～んな大好きなドラマに出会えるように
皆さん一緒にアメドラを見続けましょうねっ

私の勝手な感想にもお付き合い頂き有難うございました


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