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聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

酷な現実を描いた大人のファンタジー

2010-12-19 19:49:14 | 邦画ヒューマン
リンダ リンダ リンダでも好演した
ペ・ドゥナがまるで本当の人形の様に思えるほど
素晴らしい演技を見せてくれました



"人形が心を持ってしまう"お話だから
ファンタジーなんだけど
妙にリアルな部分があって、
現実とファンタジーの世界を行ったり来たり
不思議な感じを覚えます


空気人形 


監督は誰も知らない歩いても 歩いても
お馴染みの是枝 裕和さん。

カメラは独特の映像を撮ることで有名な台湾のリ・ピンビンさん。





恋人と別れて以来
普通の恋愛関係を築けなくなり
人形と疑似恋愛をしている
ファミレスの従業員秀雄(板尾 創路)


彼はその空気でふくらませる人形に
名前を付け、一緒にご飯を食べ
公園に連れ出し、夜を共にします…



そんなある日、空気人形は
心を持ってしまったのです


男性の性欲処理をするために作られたのだから
本当は心なんて持ってはいけなかったのに…




今まで"感情"を持ったことのない彼女にとっては
何もかもが新鮮



アパートの軒から垂れる雫、
真っ青な空、
レンタルビデオ店、
そこで"働く"という事。
初めて目にする何もかもが


そして何より人とコミュニケーションする楽しさを覚えます。
と、同時に意志を持つ辛さも知り…



人を必要としなくなった人間と
人を必要とする人形の対比を通して
酷な現実を描いた大人のためのファンタジーです











久しぶりに見終えた時につけた
エントリするにあたって増やしたな~。



何だかよく分かんないんだけど
是枝監督は深い事を表現しているんだと感じた。


単純に好き、嫌い
面白い、面白くないとか言えず
考えれば考えるほど分からなくなるというのか…

自分が見終わって何を感じたのかさえ…







人は多かれ少なかれ
現実から目を背けて生きている。
"虚しさ"や"淋しさ"を感じながら。


気持ち悪いとか知らなきゃよかったとか
世の中には直視できない事が一杯あって
現実はとてつもなく酷だと思う。


真っ向から全てに立ち向かえる人はいないし、
向かう必要もない。


いわゆるグレーゾーンを持って生きている。



主人公の秀雄は"いき過ぎた"例だけど
変な部分は誰にでもあるでしょうし、
それをどう感じるかは人それぞれでしょう。





とまあ非常に抽象的で
「結局、何が言いたいの」と突っ込まれそうですが
う~ん、よく分からない




ちょっと初めて新宿ゴールデン街に行った時を
思い出してしまった。


あのドロドロした人間の様々な感情をキャッチして
"私はこの世界を知らなくていい"と思うのと同時に
"どんな世界なのか知ってみたい"という欲望も生まれた。


きっと秀雄の様な人は現実にいるのでしょう。


正直、気持ち悪いし関わりたくない。
なら関わらなければいい。
知らないふりをすればいい。



世の中にはそんな風に
目を背けている事がいっぱいあるんだろうなぁ…

あなたは悪人ですか?

2010-10-07 21:32:04 | 邦画ヒューマン
先日、モントリオール世界映画祭で、
深津 絵里さんが最優秀主演女優賞を受賞され、
″銀座特集″をやっていて、偶然買った雑誌「OZ」の
映画レビューでは″今年の邦画NO.1″な~んて書いていたら、
見ない訳にはいきません


しかもよしおかが好きな樹木 希林さんも出演しているし


悪人 


芥川賞作家吉田 修一さんの原作に
20社以上の争奪戦になり、
日本を代表する10人の映画監督が映画化を熱望した中、
その幸運を手にしたのは李 相日【リ・サンイル】監督。


″フラガール″で数々の賞を総なめにしたのも
記憶に新しいですね

ユナイテッド・シネマ札幌で見てまいりました





清水 祐一(妻夫木 聡)は
長崎県のさびれた漁村に住む土木作業員。


車だけが趣味で
恋人や友達もいなく
病気のおじいちゃんの送り迎えをして暮らす毎日。



本気で誰かに出会いたいと思い、
携帯サイトを利用して出会ったのが…

佐賀県の紳士服量販店で働く
馬込 光代(深津 絵里)

欲していた気持ちが強く互いを惹きつけ
求め合うのですが、
実は祐一には大きな秘密が



光代と会う前
同じ様に出会い系サイトで知り合った保険会社のOL
石橋 佳乃(満島 ひかり)を…




殺していたのです


自分には大切な人なのに。
自分には優しくて、そんな事をしたとはとうてい信じられないのに…
本当に彼は悪人なのか


そもそも悪い人って

ひとつの殺人事件をベースに
現代の″人を大切にしない風潮″に
一石を投じたヒューマンドラマです









今年も残すところあと3ヶ月だけど、
確かに今年の邦画で1、2位を争う面白さ

とても共感できるし、考えさせられました



そもそも"悪人"って何だろう
決して"人殺し"を肯定する訳ではないし、
絶対いけない事だけど…




佳乃も十分悪人で、
彼女がもっと誠実な対応をしていたら、
殺されていなかったのは間違いない。

光代と祐一の関係では決して悪人ではないし…




この感じ、
ふとディア・ドクターを思い出しました。

いわゆるグレーゾーンですね。


もうこの辺りはあなたが見て
各々感じて頂きたいのですが、
結局この様に邦画に面白いものが増えてきているのは
俳優の層が確実に厚くなってきているからでしょうね


モントリオールで受賞した深津さんについては
私が言うまでもないのでしょうが、
今回非常にびっくりしたのは妻夫木君
君なんて言っちゃいけないのかな


今まで彼は"さわやか""好青年"というイメージだったけど
見事に汚れ役を演じていました。


もちろんこのレベルの(書き方が上目線ですいません
役者さんはたくさんいるのだろうけど、
妻夫木君だけに…
度肝を抜かされました

こんな人も演じられるんだぁ



満島さんはすごいって情報としては知っていたけど
ここまでかっっ
岡田君の他の役も見てみたいし、
何と言ってもベテラン柄本 明さん

もう私は何度
あなたの娘を思う気持ちに泣かされ、
胸に言葉が響いたか。

"今の世の中、
 大切な人がおらん人間が多すぎる"

"その人の幸せな様子を思うだけで
 自分まで嬉しくなるような人はおるね?"


私はいます。
時には煩わしくもあり、腹立たしいこともあるけど
それを本当に幸せだと感じます。
自分の都合は二の次で、
その人の事を思える相手に出逢えたことに。


そして、それは"すでにいる人"なのではなく、
自分が努力して築きあげた関係だからこそ
意味があるのでしょう。

その人の為なら、時には鬼にもなれるような人が。


ねえ、あなたは悪人ですか



Mother

2010-07-30 19:19:10 | 邦画ヒューマン
″ぽい″なぁと思って調べたら
プロデューサーがアイシテル~海容~と同じ
次屋 尚さんと千葉 行利さんだったこのドラマ


途中まですごい感情移入して見ていましたが
若干最後やり過ぎ感が…


それでも充分考えらせられる
いかにも″日本的″なのに好感が持てました



Mother


毎週水曜日22時~日テレ系列で、全11話O.A.




鈴原 奈緒(松雪 泰子)は
室蘭にある大学で渡り鳥の研究をしていました。

ところが閉鎖される事になり、小学校の教師に。


そこで出会った道木 怜南(芦田 愛菜)はちょっと変わった生徒

うさぎが死んだので、
クラス全員でうさぎに手紙を書こうというと
その手紙は真っ白。

「だった死んだうさぎは手紙読めないじゃない」



それもそのはず、
彼女はまともな愛を受けていなかったのです。
つまり虐待されていた…


その疑いが出て、必死で真実を追究しようとする
同僚もいたけど
奈緒は見て見ぬ振り。

面倒な事に係わりたくないという以前に
彼女は人と係わるのが苦手だから。
30歳を過ぎても、子供どころか
恋人ができた事もない。

何故なら、彼女は昔″捨てられた子″だったから…


結局″苦手″どころの話じゃない訳ですよ。
すでに物心ついてから里子に出されたので
人を愛したり、愛されたりする仕方を知らない…

けれどそんな奈緒が変わる日が来ます。

恋人の愛を受けられなかった怜南の母親が
いつもの虐待を通り越して
ゴミ袋に彼女を入れて捨てたのです。

それに気付いた奈緒は怜南を助けた…


助けたと言ったら聞こえがいいけれど
怜南が海で溺れたと見せかけて
東京の実家に連れて行ったので
社会的には犯罪者。

確かに他人が介入できず
殺されてしまう子供も現実にはいる。
唯一助ける方法は″さらう″しかないのかも…
でも…


女性なら誰しもが考えさせられる″母″の物語です










1話目を見た時、その悲惨さに目を覆いたくなりました。
そしてあまりに″リアル″でした。

たまにニュースで目にする虐待の結果の殺人。
母親が恋人を作って
子供が邪魔になったというもの…

本当にこうやって起きるんだと思われ
やるせない気持ちになりました。


だから本来ならその命を救った奈緒に
敬意を払ってもいい位なんだけど
現実もドラマの中でも犯罪者。


もし怜南を見捨てて死んでしまったら
一生自責の念にかられて生きていかなければならないし、
かと言って児童相談所は何もしてくれない…

世の中には正解のない事ばかりだし
理不尽な事も多いのかもしれない。


けれど、
それにしても、
これは難しすぎる。


きっと最後までドラマを見ても
答えは出ないと思う…





と思ったらやっぱり出なかった。
これはもし私がお母さんになっても出ないんじゃないだろうか


″母″と″子″
これはもう永遠のテーマですよね。
その時々に最善策を取るしかない。


ドラマとしては一応の答えを出しましたが、
賛否両論あるでしょう。
色々なお母さんの意見を聞いてみたいなぁと思いました


そうそう奈緒の母・藤子役の
高畑 淳子さんの演技は流石でした

芦田 愛菜ちゃんは活躍し過ぎですねっ

曲げられない女(平均視聴率14.68%)

2010-03-29 19:46:32 | 邦画ヒューマン
もちろんドラマだから誇張している部分も大きいけれど
ドラマだって判って楽しめるお茶目な部分もあったし
加えて、しっかり訴えたい事も伝わってきたし
全10話、面白かったんじゃないかしら


曲げられない女 


毎週水曜日22時~日テレ系列で放送されていました


見る前は火曜日に放送されている
まっすぐな男とかぶったと思ったけど
実際に見ると似て非なるものでした。


荻原 早紀(菅野 美穂)は
弁護士を目指しながら、法律事務所で働いています。

と書くと希望に満ち溢れる20代前半を想像しますが
実は32歳
9年連続司法試験に落ち続けているのです

それにもめげず、ひたすら夢を追い続けてきたのですが
転機が訪れます。

大学時代の後輩でずっと付き合ってきた
新米弁護士坂本 正登(塚本 高史)にプロポーズされる。
上司にも弁護士を諦めるよう言われる。
その上、新潟で暮らす母まで倒れる…


早紀が子供の頃に父を亡くしているので
結婚して落ち着いたら母が安心するのは判っている。

32歳で貯金は無いし、生活はいつもギリギリ。
大好きなチーズだって
"司法試験に受かるまで"と我慢している。
結婚すれば、経済的に楽になるのも判っている。


でも、
でも、
曲げられないんだもん
自分の信念を貫きたいんだもん

おっせかいなセレブ主婦長部 璃子(永作 博美)や
ひょんな事で出会ったエリート警視藍田 光輝(谷原 章介)が
早紀に説教しつつ()も
果たして、早紀は自分の考えを曲げられずに
ずっとこのまま生きていくのでしょうか





私も自分の事頑固だなぁと思うけど
早紀も相当頑固だね

悪く言えば、柔軟性がない。
大体20代前半のときに決めた事と
10年経った今決める事が全く同じって、成長してなくない


それでも、色んな人と係わっていくうちに少しずつ変わっていきます。
特に子供を産む時に。

今までどうしても諦めきれなかった弁護士の夢と
子供の
どちらか選ばざるを得なかった時、子供を優先させようとします。


きっとそうだよね。
人はあくまで人と一緒に生きてこその人生。
仕事を頑張るのだって、社会に必要とされたいから。
つまりは人に必要とされたいから。
必要とされなければ仕事として成り立たない訳ですからね


確かにストイックに頑張る事も大切。
でなければ、何かを成し遂げる事はできない。
けれど、それを成し遂げる為に
私たちは親に産んでもらったんだもん。
それがあって初めて何かできるんだもん。
それ以上に大切な事あるだろうか

主人公の早紀は正に私と同じ32歳ですが、
アラサー世代は子供を産む人が増えて
きっとそれに気付き始める年なんでしょうね~。
まあ一昔前は、もっと早く気付いたんでしょうけど
選択肢の多い時代ですからねぇ



その他にも共感できる部分は多かった。
例えば早紀は"弱いものを守る為に"
法律家を目指している。
それが不当に首になった人より
会社の利益を優先して大企業の味方をした社長にくってかかり
会社を辞めた。

何かにつけ「私には必要ありません。」と言い
会社もそう言って辞めたのはどうかと思うけど
この行動は支持します。

私も仕事は人の為にするものだと思うもん。
多少の嫌な事は付き物だけど
あくまでそれは誰かの為になるから
自分が我慢するだけでしょ?

もちろんお金大好きな人が居て
そのお蔭で雇用が生まれ、社会が回る部分もあるから全否定はしません。
何よりその経営者がそれで良くて、
責任を果たしているなら第三者が言う必要はない。

ただそれを嫌だな~って思い
自分が不幸だと思うなら
納得できるまで信念を貫けばいい。


セレブ主婦・璃子は早紀の昔の友人で
ひょんな事で再会したんですね。

旦那はお金持ちで何不自由なく買えるし、何も言わない。
子供の面倒だって姑がみてくれる。
一見、羨ましい様だけど
単に旦那は浮気者で璃子に興味がなく、
姑に子供を奪われいるだけ。
こんな結婚で本当に幸せなの

確かに人は1人では生きていけない。
家族を巣立って
新たな家庭を築けたら幸せだと思う。

でも別に家族じゃなくたって
友達や仲間だっていい。

大切なのは他人に何と言われようと
自分を無条件に受け入れ、受け入れられる人達だし
何より
そんな自分を1番自分が受け入れられている事が大切なんじゃないかなぁ。



と思わず熱くなる位考えさせられました。
もちろん、最後には璃子なりの結論を出しましたし、
早紀も今までの普通な結婚というありきたりのパターンにはならなかった上で
ハッピーエンドだったから、
とても時代を反映した良質の作品だったのではないでしょうか


そして一歩間違えるとぐだぐだになってしまいそうなストーリーを
意味あるものにしたのは
菅野 美穂さんと永作 博美さんの功績でもあります。
実力派女優お2人の活躍、これからも期待しております

君たちに明日はない

2010-03-04 13:20:29 | 邦画ヒューマン
"働く意味を問うドラマ"

一体どんな答えを出すのかと興味深く見ていましたが
私がもやもやと何となく考えていた事を
"上手くまとめてくれた"
つまり答えを引き出してくれたドラマだったと思います。




君たちに明日はない 


原作は垣根 涼介さんの同題プラス「借金取りの王子」
毎週土曜日21時~NHKで放送されていました。全6話。
最後までしっかり楽しませて頂きました。
最近この枠面白いなぁ


プロポーズしていた年上の女性に逃げられたのは
村上 真介(坂口 憲二)

彼の仕事はリストラ請負人。
つまりある会社で人を首にしなければならない時
その会社の人に代わってリストラする人。

まあ、そういう会社日本ヒューマンリアクトで働いている訳ですから
血も涙もない様な気がしますが、それは違います。

仕事とは言え
見ず知らずの人の人生を左右するので
深く考えると、吐き気をもよおす程、追いつめられているのです。

それでも仕事には大分慣れ
責任のある内容を任されたり、
再び恋に目覚めたり…



でも、その新しいお相手と言うのは
リストラを請負った会社のリストラ候補

40代過ぎ、バツ一の課長芹沢 陽子(田中 美佐子)なんですが
リストラ候補と言っても、GP=グレーゾーン
つまり退職希望者がノルマを越えたら
辞めなくてもいい人だったんですね。

なので村上はルール違反だけど
それバラし、個人的にも仲良くなります。
本当はリストラの面接をした相手と親密になるのはタブーなんですけどね



そして、もちろん忘れてはならないこのドラマのテーマは
"働く意味"

村上の会社の社長高橋 栄一郎(堺 正章)は
事ある毎に
「仕事の意味が解っていない」とか
「解ったつもりでいい気になるな」とか言うんですが
では働くって何なんでしょう

笑所もバッチリ詰まった、まさに時代を表すヒューマンドラマです






今クール、このテーマが多いのは
やはり不況が影響しているんだろうなぁと思います。


今まではそこまで深く考えなくても仕事があった。
好きじゃなくてもお金がもらえた。
だから極端な話、大して"意味"なんて重要じゃなかった。
もちろん考えている人も居たけど。


でも今は考えざるを得ない状況が生まれて
それをマスコミがこぞって取り上げる。
ドラマもそう。


だからテーマが一緒なんだろうなぁ。

ただ私は思います。
時代を言い訳にしているだけなんじゃないかなと。
そもそもそんなに
働く事に意味が必要なのかなぁ

人はほとんどの人が働かなければ生きていけない。
それ以下でもそれ以上でもない気がする。
人はどんな事があろうと生きていかなければならないのと同じ。

私からするとそんな意味を考えるのは
それこそ意味がない。
答えがないと思うから。
もっと目の前の現実に向き合った方がいい。
もっと自分自身に向き合った方がいい。

リストラされたのなら、
何故リストラされたのか反省して、次に活かす。
文句を言わず、プライドを捨てて何でもやってみる。
時代のせいにしたって、何も変わらない。
と、私は思います。

まずは自分の足で稼がないと。
もちろん幅広い意味で。




そして最終回を見てこの考え方にプラスした。
「誇り」が大切。

働くのには2種類ある。

仕事が目的の人。
よしおかが病気になる前はこっち。
その仕事自体好きでやっていた。
大してお金にならなくても

もう1つは手段の人。
つまり生きていくお金を得る為に働く。
家族の為、趣味の為…

どちらが正しい訳でも、良い訳でもない。

ただ自分が納得、
つまり誇りを持っていないと続けられない。

なるほどなぁと思いました。
よしおかと思っている事は基本同じなんだけど
きちんと言葉で教わった気がします。



また、このドラマは笑所もしっかり詰まっている


年上好きの村上にも興味津々だし
村上といつも一緒に飲んでいる山下 隆志(北村 有起哉)との会話には
結構深い話が詰まっている。


芹沢家姉妹の掛け合いもとってもうけます
40歳過ぎの人をオバフォーって言ってるの
「アラウンドなんて誤魔化したって駄目。
 フォーティーを過ぎたオーバーの意味とオバさんの2つを掛けている」んだとか。
よしおかもオバサーかな


その他演出上、上手だな~と思うのは
難しい質問を登場人物にさせる所。

例えば、4話目ではメガバンクが対象だったんですね。
見ている私たちは心の何処かで
「どこが合併したのか」気になる。
それを村上の補佐役にさり気なく質問させる。
「どことどこが合併したんでしたっけ?」

実はこれは彼女が疑問に思っているのではない。
視聴者の欲求を上手く満たしているのです。
芹沢のGPが出た時も同じ手法で疑問を解決していましたよ。
こういう部分の積み重ねが
ドラマのクオリティの高さに結びついているのでしょうね。


いずれにしろ、働いた経験がおありの方なら
何かしら共感を得られると思います。

ねえあなたは「誇り」を持って働いていますか

ゴールのない目的地へ

2010-02-18 12:09:01 | 邦画ヒューマン
見たいなぁと思っていて
結局未だ見ていない秀作って沢山ある。

きっと生涯タイミングが合わない作品もあるはず。


な~んて書くとちょっと大げさだけど
実はこの作品2、3回レンタルしていたのに
そのまま見ずに返却し
"ようやく"鑑賞したのです。


もっと早く見ておけば良かった~~


歩いても 歩いても 


ふと、連ドラ「僕の生きる道」で草君が言っていた台詞を
思い出してしまった。

"それは見なかったのではない。
 見ようとしなかったのだ。"と。


横山 良多(阿部 寛)は
兄の15回目の命日で
妻・ゆかり(夏川 結衣)とその連れ子あつし(田中 祥平)と共に
生家を訪れます。


再婚だからと何かにつけ嫌味を言う
堅物父恭平(原田 芳雄)。

そんな父をブツブツ言いながらも上手く支える
いかにも昔の母親とし子(樹木 希林)。

男兄弟にはさまれたせいなのか、ちょっとお調子者で
何とか二世帯に持ち込もうとする長女ちなみ(YOU)。

さらにその上をいくお調子者の旦那(高橋 和也)。

そして医者が偉いと思っている父や
大人になっても世話をしようとしてくる母を
若干煩わしく思いつつ
自分も父親となり、新たな家庭を築いていこうとしている良多…


一見すると、どこにでもありそうな家族。
けれど、その何気ない日常には
家族にしか共有できない幾多の感情がある。


そんな歳月と共に変わる家族の姿を
2日間に凝縮したヒューマンドラマです




是枝 裕和監督の出身畑がそうだという事もあって
まるでドキュメンタリーを見ている様。

会話がリアルすぎて
もう笑うしかないでしょ~っていう部分が沢山ある。

日常にもこんな笑が実は沢山あるんですよね~。
怒るのも笑うのも紙一重。


最近私はムカッときたら
(まあ正直あんまりないけど)
「ありがとうございます。」と手を合わせるようにしている
そうしたら、あ~ら不思議。
嫌な出来事も楽しい事にチェンジ
皆さんにもお薦めします


とまあ少し話がそれましたが
正反対の感情が紙一重というのは事実ですよね。

この作品では樹木 希林さんの演技が
大絶賛されましたが
"女の怖さ"を見事に表現されていました。、

特に印象的なのが
"1年に1度くらい苦しんでもらったっていいじゃない"と
良多につぶやくシーン。

良多の兄、つまりとし子の子供は
海で溺れている子を助けて、命を落としたんですね。

毎年助けられた子は
命日に横山家に来るんだけど、今年で25歳。

自分の命と引き換えに亡くなった訳だから
当然、訪れても居心地が悪い。

それを見るに見かねて、良多が
"もうそろそろ来なくてもいいんじゃない?"って
とし子に言うんですね。

そこで、とし子の言葉。
「10年やそこらで忘れてもらっては困る。
 母親にしたら、殺されたも同然。
 むしろ憎む相手が居ない分、しんどい。
 だから、
 1年に1度くらい苦しんでもらったっていいじゃない。」と。

背筋がスーッと寒くなりましたよ
でも同時に解るって思う自分もいる。

もちろん、私は子供を産んだ事がないから
全く同じ気持ちかどうかは判らないけど
そこまで残酷だとは思わなかった。

つら~っと言ってのけたとし子に
もしかしたら男性陣は鳥肌が立つのかもしれませんが


人はこの様に愛しさの裏側に
残酷さをも併せ持つものなのでしょう。

そんなグレーゾーンを描く是枝監督に
学んでいたのが
ディア・ドクターで、今年数々の賞を受賞されている西川 美和さん。
根底で描いているものが一緒ですものね


う~ん。
久しぶりに監督で作品を見たくなってきた
お2人の作品を
"グレーゾーン"というテーマで鑑賞するとしますかっっ


そうそう私は最初に草君の台詞を書きましたが、
きっとこのタイミングで見たかったのだと思います。
だから付け加えておきます。

"それは見なかったのではない。
 見ようとしなかったのだ。
 そして見るにふさわしい時があるのだ。"

ゆれる、真実と嘘の間で

2010-02-11 10:26:24 | 邦画ヒューマン
今年もキネマ旬報ベスト・テンが発表され
09年に映画好きをうならせた作品が出揃いました。

その代表とも言える日本映画作品賞
脚本賞最優秀主演男優賞に輝いたのは


ディア・ドクター 

ゆれる(06)で数々の賞を受賞した
若き女性(1974年生まれ)西川 美和監督の3作目。

"2つの面"がキーワードになっています。



人口1500人の田舎町。
村人にとっても慕われていた医者伊野 治(笑福亭 鶴瓶)が
突然姿を消します。

村では唯一のお医者さんだったので大騒ぎになり
波多野 行成刑事松重 豊)が
聞き込み捜査を開始。

話を聞いていくうちに
なんとも不思議な事が発覚。
誰も伊野の素性を知らないのです

研修医としてやってきた相場 啓介(瑛太)。
3年半一緒に働いていた看護士大竹 朱美(余 貴美子)。
病院に出入りする薬屋斎門 正芳(香川 照之)
村長(笹野 高史)等…



何故か

実は彼は医師免許を持っていなかったのです。
つまりは偽医者。

医療行為をしてはいけない人だった。
村人に嘘をついていたのです

でも皆に頼りにされ、慕われていたのは
紛れもない真実。


では彼の存在は本当?それとも偽物
そもそも本当って何だろう…


豪華な役者が脇を固め、僻地医療を題材にしたヒューマンドラマです








どのレビューやストーリー説明でも
主人公が"偽医者"だって事を書いていて
結局私もにズバリ書きましたが、かなり迷いました。

それは"偽者"だって事を知らなければ
全く違う見方が出来そうで
むしろ、私は知らずに見てみたかったから。


核心から言ってしまうと
この物語の肝は、人間のグレーゾーン、曖昧さ。

きっと誰もが信じているもの、世界って
すごく脆弱なもの。
嘘も本当も紙一重で、
崖から崖を、谷の上で綱渡りしている様なものなのかもしれない。

だからこそ皆必死でしがみつく。
自分の生きている世界がリアルなものだ、
正しいものだと信じて。


物語の中で、後半伊野が相馬に白状するんです。

「(医者の)資格がない」と。

でも、相馬はそれなら自分の方が
お金の事しか頭にない父親の方が
資格がないと反抗するんです。

もちろん、2人は物理的に医師免許は持っていますけど。

それまで相馬は伊野に胡散臭さを少し感じていたので
その言葉を聞いた時に
物理的な事だと受け止めても良かった。
でもそうしなかった。
むしろ、そう出来なかった…



これって人間の本質じゃないかなぁ。
何でも都合の良い方に解釈しようとする。
良い言い方をすれば、前向きに生きようとする。


そこで思うのです。
もし私が"偽医者"だというのを知らずに
この映画を見ていたら、このシーンをどう捉えたか

あくまで会話の流れで
「資格がない」なんて
自己嫌悪に陥った時に人はよく言う。

私だってしゃべる仕事していた時、よく言った

だからこそ思うのです。
知らずに見たら違う受け止め方をしたかもしれないと

まあ途中で偽者だって事が
徐々に明らかになっていくので
"全く知らずに"というのは不可能だと思いますが。



じゃあ、何故そんな楽しみがあるのに
ここでネタばらししているのか


それは最初に伊野が答えを言っているから。
これに気が付くと"むふふ"って勝ち誇りたくなる
この気持ち良さを味わって頂きたくて
他の皆さんと同じ様に書きました
これからご覧になるあなたはどうぞお見逃しなく


ところで脇を固める役者さんが豪華だと書きましたが
大竹と斎門は長く伊野と働いていたので
ある程度偽者だと気付いていました。
その曖昧さの表現がお2人とも絶妙

特に余 貴美子さんが手助けして死にそうな患者の命を救うシーンは
心に残ります。

余さんは3月に発表される日本アカデミー賞
この作品で助演女優賞にノミネートされています。
(香川さんは別の作品でノミネート)

松重さんの刑事もすごくハマっていました

井川 遥さんも田舎に母(八千草 薫)をおいて
東京で働くお医者さんを演じていましたが
いい味だしています

まだまだ書きたい事は沢山ありますが
枚挙に暇がないので、今回はこの辺で。

いずれにしろ、人はこの曖昧さ、グレーゾーンで
必死にもがき続けるのでしょうね。
良い意味でね

ギネ~産婦人科の女たち(平均視聴率11.79%)

2009-12-10 20:31:52 | 邦画ヒューマン
今クール結局何だかんだ最後まで見たのは
たった2つでした

その2つとも視聴率は芳しくなかったものの
本格的なドラマだと思います。

そして昨日よしおかイチオシの
産婦人科を舞台にした大人の本格的医療ドラマが最終回を迎えました



ギネ~産婦人科の女たち 


原作は現役の産婦人科医岡井 崇さんの小説「ノーフォールト」
全9話。


柊 奈智(藤原 紀香)は5年目の産科医こと
ギネドクター
腕も良く、誰よりも仕事熱心なのですが

つまり「生きる事に」非常に執着し
むしろ命にしか興味がありません

ですから、人とのコミュニケーションも苦手
そんな柊についた研修医玉木 聡(上地 雄輔)はさあ大変

何も教えてくれないし、口すらまともにきいてもらえない。
同じ研修医の嶋 えりな(本仮屋 ユイカ)の
指導医桧口 涼子板谷 由夏)とは大違い。


もちろん振り回されるのは玉木だけではありません。
柊の上司、産科医長の君島 紀子(松下 由樹)も
彼女に手を焼いています。

柊はとにかく命を助ける事を最優先にするので
手術室が満杯なのに、急患を受け入れたりするんですね。
君島が反対したとしても。

その結果、2話目では
子宮外妊娠してしまった高校生の子宮を
全摘出する事になってしまった…


確かに医者だから、1人でも多くの命を救いたいのは解る。
君島も若かりし頃、同様に突っ走って
植物状態の子供を産ませてしまった事があるのです。

この子供は10年経った今でも目を覚ますことなく
両親にも見捨てられてしまいました。


そんな現状を目の当たりにしても、彼女は言うのです。

「でも生きているじゃないですか。」


何故柊はそんなに「生きている事」に拘るのでしょう
この拘り方は普通ではなく
何かトラウマがあったとしか思えません。
一体彼女は何を抱えているのでしょう



加えて、当然治療現場も見物。
毎回答えを出すのが難しいシチュエーションで
非常に考えさせられる社会派医療ドラマです





最初に「大人の」医療ドラマと書きましたが、何が大人なのか


それは黒白付けられない状況でも
決断していく人を描いている所ではないでしょうか。


例えば2話目で、子宮を全摘出する事になった事例は
命にかかわる急患を
柊が無理に受け入れたのが発端です。

その結果B型の血液が不足して
高校生の命を救う為には
当初予定していた、一部切るという手術を変えるしかなくなった。

だから柊先生が急患を受け入れたせいで
高校生は子宮を失ったとも言えるでしょう。
けれどもし受け入れなかったら、急患は死んでいた…



どちらが正しかったのか?
どちらが良かったのか?

正直、答えは誰にも出せないのではないかな。

状況は違えど
人はこんな風に正解のない決断の連続で
生きているのだと思います。

だからこそ、自分の価値観と違う人の考えも
尊重しなければならないんでしょうね。

このドラマは押し付けがましくなく
そんな風に感じられる所が良い


その延長で光ったのは八嶋 智人さん。
出産途中に、奥さんが亡くなり
弁護士に背中を叩かれ
病院を訴える事になったのですが…



比較して申し訳ないけど、
前クールの救命病棟24時第4シーズン
若干、新藤先生の生き方が正しいと、押し付けられた気がしました

その点非常に前向きでありながら
考えさせられる内容でとても面白く毎回拝見しました。

正直、
よしおかHDに見ようと思っている映画やドラマがわんさか溜まっているんだけど
これは何よりも先に見ましたよ


それにしてもこの作品の中でも出てくる言葉が
「医療システムの崩壊」

実際、原作を書いているのが、現役の産婦人科医というだけあって
説得力があります。

「今の医療現場は
 医者の熱意と情熱だけで支えられている。」


何でもこういうものだけに支えられているって
長続きしないんだろうな、きっと。
だって、仕事する40年間位、情熱を持ち続けるのは不可能だから。

仕事って一生するものですよね。
(もちろん親とか、主婦とかも含めた広い意味で)
だから無理のない状況が
しっかり根底に無いと出来ませんよね~。

5話目で柊の上司が言いました。
「反抗期とは自分が何者でもないのを知る時期だ」と。

へ~。
びっくりしました。
そうなんだ。
知らなかった。

自分が何者でもないってこんなに早い段階で知るんだ。
これって
でも
現代の医学で解明された事実ですよね

やはり興味深いです。




ところで上地さんもいい味だしてますね~
正直「羞恥心」とか全く興味ないんだけど(笑)
彼はこれがきっかけでやはり世に出る人だったんでしょうね。
素敵な演技をされていて好きになりました



まあ長々と語ってしまいましたが、とにかくこのドラマは面白かった
DVDも近々出るそうなので
見逃した方は一気にどうぞ

チャレンジド

2009-11-11 23:01:49 | 邦画ヒューマン
今回は不毛地帯にも出演した佐々木 蔵之介さん。

彼主演のドラマもあったのです。
毎週土曜日21時~NHK総合で全5回にわたって放送された

チャレンジド 

チャレンジドとは英語で障がい者の事。
神様から挑戦を与えられた人という意味です。
そんなチャレンジドを彼が熱演しました


塙 啓一郎佐々木 蔵之介)は
自他共に認める熱血教師。
ところが病気によって失明してしまいます。

教師が天職だと思っていたので
現実をなかなか受け入れられず自暴自棄になる日々。

そんな中、全国には
目が不自由でも教師をしている人達が居るのを知るのです。

希望の光が射し
再びやる気を取り戻して
教育委員会に再びかけあってみるのですが…
現実は厳しかった

どこも啓一郎を受け入れてくれる学校はありません。

それでもいつも元気で前向きな奥さん幸江(富田 靖子)の
恩師が一度会ってみたいと言ってくれたのです


そして再び教師として再び働く事が出来る様になりました

けれど本当に大変なのはここから。

「目が見えない教師に自分の子供は預けられない。」
「目が見えないからって担任になって」など
多くの心無い言葉に傷付けられ…
その困難を乗り越えていく。


実話ではないけれど
実際に盲目の教師をも彷彿させる感動のヒューマンドラマです




正直、ちょっと熱すぎる部分もありましたが、
やはり涙無くしては見られないドラマだったのではないかな。

本当にね~
目が不自由だって言うだけで
差別する周りの人達に頭が来る

きっとこういう人達って現実にも居るんだよね~。
きっと人の立場に立って
物事を考えられないんでしょうね。
哀れ~。


こういう人種はどこかで自分が痛い目見て
初めて後悔するのでしょう。(えっ、意地悪よしおか


物語の中でも、本来担任になるはずだった
新谷 京子(村川 絵梨)は
啓一郎が赴任してきたおかげで、その座を奪われたので
何かにつけ意地悪してきた。

でも自分が失敗して
その時無心に自分の力になってくれた彼に触れ
改心したんです。

それまですごく嫌な奴だったんだけど…
まあ心を入れかえたからいいか
だって世の中にはそれでも気付けない人が
大勢いるだろうしね。

現実にもドラマの様に皆が心を入れかえる人ばかりだったら
もっと住みよい世の中になるのにね。


それにしても、特にこの副担は本当に憎たらしかったから
村川さんの演技がお見事だったという事でしょう



富田さんの役柄も素敵
一言で表すなら「カラッとしている」
何事もくよくよしないで、いつも前向き。
きっとこういう人には多くの人が助けられるし
私もそうなりたいなぁと思います。
全く正反対の性格だけど


いずれにしても流石はNHK
質の高い作品だと思います。
障がい者の問題に留まらず、しっかり教育問題にも触れている。
思わず私は小学校の先生の事を思い出しました。
すごくお世話になった先生の事を。

何度か語った事があるけど
よしおかも小学生の時いじめられていた。
その時に担任が、今回の塙先生と同じ様に
最初にその事実を知った時

「その辛い気持ちを解ったあげられなくて、ごめんなさいね。」と
謝ってくれたのです。
それだけでどんなに救われた事か。


小学6年生の時、新しく算数を教えてくれた先生がすごく面白く授業をしてくれて
別に勉強時間を増やした訳でもないのに
いきなり100点が取れた
もちろん私1人ではなくクラスに数人出て
いっきに算数が好きな教科になった
まあその後は難しく出題して、100点は取れなかったけど、
勉強が好きになるきっかけを作ってくれた事に間違いない。

改めて、先生の力って偉大だな~と思いました。
本当に素敵な職業ですよね。


このドラマはそんな風にチャレンジドの事、
そして教育の事をしっかりと私たちに語りかけてくれたのではないかな。

深く言えば、それに留まらず、
何でも、どんな状況でもそうでしょうが
人は生きていくのを決して止められない。
なら、楽しく過ごした方が、
前向きに生きた方が良いですよね。
自分も前向きにいこうって元気になれた作品です

佐々木さんは続編もやる気満々らしいですが、
よしおかも是非期待します

素敵なドラマを作ってくれたスタッフの皆さん有難うございました

救命病棟24時第4シーズン(平均視聴率19.2%)

2009-10-20 21:55:39 | 邦画ヒューマン
大好きなこのシリーズ
期待しすぎて、
よしおかのハードルは上がっちゃったかな

更新するのが遅くなってしまいましたが、しっかり最後までリアルタイムで見ていました。

今シーズンは救命救急の崩壊がテーマ。


救命病棟24時第4シーズン 



よしおか的には、少し厳しい評価になってしまいましたが
初回視聴率は20.3%で、今クール唯一の20%越え
平均視聴率も19.2%と、圧倒的な数字です。
毎週火曜日フジテレビ系列で21時~全7話がO.A.されました。


今までの内容を知りたい方は
第1シーズン第2シーズン第3シーズンでどうぞ。




アフリカから帰国した救命医新藤 一生(江口 洋介)が
赴任した海南医大では
救命医が総辞職していました。

と言うのも、あまりに過酷な労働条件で
精神的な負担も大きく
社会に訴えるためにはそれしかないと思ったから。

そんな現実を目の当たりにしても
“絶対に患者を見捨てない”という
新藤の信念は揺るがず
専門外の医者がかき集められた現場でも
最後まで患者を助けようとします。


ところが現実はもっと厳しかった。


かつて指導していた小島 楓(松嶋 菜々子)は
医療訴訟を起こされ
救命医を辞めていた。

救急看護認定看護師の資格を持ち
以前新藤と一緒に働いていた
山城 紗江子(木村 多江)は離婚し
子供のため
夜勤のない放射線科に勤務していた。


さらに新藤と真っ向から意見が対立する
澤井 悦司(ユースケ・サンタマリア)が
医局長として就任。


彼はアメリカのERで働いていて、手術の腕も抜群。
けれど、新藤の様に
「自分を犠牲にしてまで働く事をよしとする医者のせいで
 現在の救命医療の崩壊を招いたのだ」と
緊急救命の必要のない患者は受け入れを拒否。


その為、ことごとく意見が対立し、
スタッフが付いてこない現実もあり
新藤も自信が揺らぎ始め…


現実に起こっているこの問題。
初回は、妊婦受け入れ拒否なども取り上げ
現在の医療現場の一部をリアルに描いた医療ドラマです



厳しい評価ではあるものの、考えさせられる部分も多かった。


新藤先生のおかげで再び救命として働く事になった小島先生は
第2話で告訴が取り下げられたんですね。
今度は澤井先生のおかげで。


確かに新藤の様に
最後まで諦めず
何よりも患者を優先する医師は素晴らしいし、
自分も病気の時は(まあ、実際闘病中なんだけど)
こういうお医者さんに診て欲しい。


けれど、それを社会が強要してはいないでしょうか
お医者さんに診てもらって
ちゃんと「有難う」って言ってますか?

何かあったら訴訟、訴訟って
甘い汁だけ吸ってずるくないですか?

それだもん、
そんな現場で働きたくないのは当たり前ですよね
だから澤井の様に身内を守る人が居ていいと思う。
と言うよりむしろ居ないといけないと思う。


きっと新藤の様な医師も
澤井の様な医師も両方必要だし
両方正しいんだろうなぁと感じました。


もちろん熱い新藤に感動して付いてくる人もやっぱりいる。

「俺は来たくて来たんじゃない。かり出されて、来てやってきているんだ」的な
態度だった眼科医も
新藤がHIVに感染しているかもしれないリスクを背負いながら
働いていて、
しかも自分に向けられた厳しい言葉が
プライドを傷つけるものではなく、自分の為だったと知って
救命医になることを決意するんです。



今シーズンは新藤と澤井の対立がメインでしたが
きっとどちらが正しいのかではなく
今ある現状を知るのが大事なんだろうと思います。



ただ欲を言うと
やっぱり新藤を格好よく描きすぎかな。

相変わらず深く人物を、人生を描いているんだけど
放送回数が少なくなったせいなのか
若干、疑問点が残ってしまった


毎回最後には1人ずつ新藤派が増えていくんです
山城も
以前救命から逃げ出した花輪先生(板尾 創路)も救命に復活。
第4話では研修医の工藤亮介(石田 卓也)が
あっさりと新藤の熱さに心打たれる。

こんな工藤の様な現代人が
そんな簡単に変わるとは思えないな


まあそれでも面白くは楽しませて頂きました。有難うございます
冬には特番もあるそうで、変らずの好調さを伺えますね。
もしや第5シーズンもあるかもねっ