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聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

骨太な作品ここにあり

2009-10-13 22:50:01 | 邦画ヒューマン
私達位の年齢なら
確実に、唐沢 寿明さんが主演の連ドラの方が
馴染み深いでしょう。

再び唐沢 寿明山崎 豊子さんがタッグを組んだ
連ドラ不毛地帯が明後日始まるので、
見直しましてみました。
もちろん、こんな素晴らしい事が出来るのは
WOWOWで録画したものがHDDにあったんですよ
よっ、映画好き


白い巨塔 


リメイクの連ドラでは
本当、唐沢さん嫌な奴ですよね。
もちろん、本当の彼ではなく…
そう思わせるほど役が出来上がっているという事ですね。

さらに、山崎 豊子さんが人間を深く描いていらっしゃるのでしょう。

社会派監督の第一人者山本 薩夫さんの66年の作品です


貧しい家庭に育った財前 五郎(田宮 二郎)は
次期の教授になる為
義理の父財前 又一(石山 健一郎)と一緒にやっきになります。
本来、患者を第一に考えなければならないはずなのに。

一方、同じ助教授でも里見 脩二(田村 高廣)は
そんな野心はなく
患者の事を第一に考える男。


なので財前が技術的にも有名な人だというのを考慮すると
すんなり教授の座に収まっておかしくないんだけど…

その腕を鼻にかけ
自分の話もほとんど聞かない彼を
東教授(東野 英治郎)は気に入らず
他の大学からも候補者を連れてきて
時期教授戦が繰り広げられます。


さらに自分の事ばかり考える財前に
つけが回ってきます。
自分の手術した患者を死なせてしまい
医療ミスとして訴えられるのです。

果たしてこの野心に満ちた男の運命はいかに。。



この書き方、相変わらずのり易いよしおか
連ドラで見ているから内容に関しては
特に改めて語ることも無いんだけど
やはり演じる人が変わると
微妙に人物像が変わるから面白い。
これがリメイクが繰り返される理由でしょう。


悪人役が今より悪人ぽっく感じるのは
白黒のせいなんでしょうかね~ぇ?


若干、
いやむしろかなり
ナレーションが多いの気になります。

この時代はパパッと時間が飛ぶ事に抵抗があったのかもしれませんね。


いずれにしろ不毛地帯はすごく楽しみ
出来る限りここでもアップしてきます

となりの芝生

2009-09-28 21:04:07 | 邦画ヒューマン
若干、いらいらする
いえ、かなりいらいらしましたが
まあリメイクだから仕方ないね


となりの芝生  


先日最終回を迎えた
橋田 寿賀子ドラマです



次男である高平 要(大倉 孝二)と知子(瀬戸 朝香)は
結婚してから10年間、節約して
郊外ではあるものの新居を構えます。

知子の友人を招いたり
要が連絡もなしに後輩を連れてきたりと
何かとお金が掛かる時期にさらに物入りにはなっているけれど
それなりに新しい生活を謳歌していました。


そんな中、新しい家を見る為に
要の母親志乃(泉 ピン子)がやって来ます。

1週間位の事だと思っていたら
実は長男の嫁とやりあって
大阪の家を飛び出してきたとの事


「話がちがうじゃないか~」と
感情をあらわにしたのは以外や以外
要の方でした。

当然、ちょっとの間泊まるのと
これからずっと暮らすのは大違い。


けれど大阪の家で暮らすのはこれ以上無理だと悟った知子は
幸い部屋もあるので
一緒に暮らす事を提案するのです。

が、しか~しっ

最初は全然意地悪じゃない志乃が、
いざ暮らすとなったら、本性を出してきました


嫁と姑の問題はいつの時代も変わらない




現代「親と同居しない」と約束している夫婦も多いようだけど
実際、介護の問題とかあるし、そう簡単には物事進みませんよね。
核家族化が多い現在だからこそ
「同居」をテーマにしたドラマだそうです



リメイクとは言え
やはり一線で活躍されている脚本家。
リアリティがあったので
最後まで見たのですが…

どうしても許せない部分があった。
それは知子の友達時枝(三浦 理恵子)の存在。

知子に家庭の大切さを教える為に
要と関係を持つのです。

ドラマ的には知子が仕事の意味を
家庭の意味を知り、元の鞘に収まるという感動的ストーリーなのですが…

よしおかはこの時枝がどうしても許せない。
むしろ、
あなたが家庭を説く前に
よしおかが友達を説いてしんぜよう。

大体、自分が離婚してるくせに
(あ、まずいね。この書き方。
 でもだって絶対なしだもん、友達の旦那に手を出すなんて。
 しかも腹いせだから。)


という訳で
非常に一喜一憂しながら見ましたが、
リメイクしたならここはカットして欲しかった。


それでも最後まで見たというからには
充分考えさせられる内容でしたよ。

確かに昔ほどではないにしろ
今の時代だってこの種の問題はある。

言うなら自分の旦那さんは
自分と母親という立場の違う女性を大切な訳で
いわばライバル(笑)

どっちかの味方をすれば、もう一方は当然面白くない。

まあ個人的には奥さんを大事にして欲しいと思う。
だってお義母さんにはお義父さんが居るんだし。
でもお義父さんが亡くなっている場合もあるし…


まあ、つまり、100%の関係なんて無いに等しいんですよね。
結局お互いが譲歩してうまくやるしかない。


まあそう頭で解っていても、要にも頭にくる
確かによしおかも腹が立つように知子には甘い部分がある。
でも、自分の奥さんじゃない!
もっと優しくしてもいいんじゃないかな。
だから家庭の外に生きがいを見つけちゃうんだよ。


そもそも仕事なんていわば自分を作っている訳で
素の自分でずっと居られる訳がない。
だから皆自分がそのままで素直で居られる温かい家庭を求めるんですよね。

仕事上評価してもらっても
全く家庭での評価とはベクトルが違うんだけど
まともに働いたことない知子の様な人には解らないんだから
もっと優しく教えてあげればいいじゃない。

じゃなかったらキャリアウーマンと結婚すべきだね。
ちゃんと仕事の大変さを解っているからね。


よしおかはまだ結婚していないけど
好きな人のお母さんとは正直こんなに難しくないかな。
まあ結婚もしていないし
住んでもいないからと言われればそれまでだけど。

昨日なんて、1時間以上、
お互いの相手?
つまりお義理母さんにとっては旦那さんと息子なんだけど
結構一緒に愚痴ってたよ
むしろ、私には味方にも思えるんだけど

まあ、いずれにしろ、家族は大切。
でも、所詮は個の人だからねぇ。
全てが完璧なんてありえない。

失いたくないなら、失わないようにするしかないんじゃないのかな

官僚たちの夏

2009-07-31 09:37:10 | 邦画ヒューマン
自動車1台100万円。
当時の平均年収が20万円という昭和30年代。

いわゆる戦後の高度成長期
まだ庶民には家より高いその乗り物は手が届かない中
熱く闘った男達を描く連ドラ

官僚たちの夏 


毎週日曜日21時からTBS系列で放送中。
4回目までO.A.
原作は城山 三郎さんです。
よしおか大学時代、レポートに彼の作品を使ったなぁ


風越 信吾(佐藤 浩市)は
アメリカより豊かな国にしようと意気込む通産官僚。

その為には一家に一台自動車が必要だと
「国民車構想」を提唱し
1台25万円の車を実現しようと
アケボノ自動車に依頼します。

当然簡単にはいかないけれど
日本が
アメリカに負けない発展を遂げる為に
他にも奔走する男たちがいます

風越が課長に大抜擢し
自分の信念を貫くためなら上司にもくってかかる
庭野 貴久(堺 雅人)

これからの国際競争には
早急な法整備が必要だと考え
ヨーロッパに渡る
牧 順三(杉本 哲太)

風越を尊敬し
時に突っ走る庭野をなだめる中間管理職(
鮎川 光太郎(高橋 克実)など。


そしてもちろん経済発展の鍵は
自動車だけではありません。
2日目はテレビでした。

さらに現在国際競争の波が押し寄せ、
最初にターゲットになったのが繊維業界。
アメリカからの強い圧力のもと
国内産業を守る人達と要求を受け入れる側の対立が深まります。

中小企業の倒産が相次ぎ、
けれどこれだけでは済まず…


ノンフィクションではないけれど
実話に基づいた部分が大きく
総理の名前などは明らかに実在の人物に照らし合わせられたりと
歴史をも知る事ができます。


今のこの便利な社会はこの人達のお蔭でもある。
名もなきその奔走者たちに感謝したくなるドラマです


現在未曾有の不況と言われているけれど
これを見ていると、
それでも贅沢なんだろうなって思ってしまう。


良いとは思えないけど
風越と対立するようなアメリカの要求を受け入れた人がいたからこそ
今の発展があった訳だからね。

まあ、個人的にはそのひずみが今きている様な気がしますが



ところで何なのでしょうね、この骨太さ。
山崎 豊子さんといい、城山 三郎さんといい
骨太という言葉を後世に実感させる為に
小説を書いたのでは?と思うほどに
重量感がある。

でもそれはきっと時代・社会なんでしょうね~。
今の素晴らしい作家がリアリティを求めて
社会を切り取れば
逆に薄いドラマになる気が
よしおかは、する。


初めて風越家にテレビがやってきて
同僚、近所の人達が初めて電源を入れるシーンなんて
知識では知っているのに
ありありとその当時の光景が目に浮かび
私も一緒に嬉しくなった

そのテレビを見ている途中に
臨時ニュースが流れ
東京オリンピック開催が決まり
皆が喜んでいる時などは尚更


ちなみに今クール5本見ていて、イチオシ
しっかりテレビに向き合って見たくなるドラマです

真実とは、正しいとは何か?

2009-07-27 22:22:14 | 邦画ヒューマン
原作の横山 秀夫さんが好きだからこそ
昨年の作品の中で
高い評価を受けているのを知っていながら
まだ見ていませんでした

クライマーズ・ハイ 


当時新聞記者だった横山さんの
自らの経験を基に世に放った衝撃作
原田 眞人監督が映像化しました


終戦記念日の3日前、8月12日。
85年に群馬県で世界最大の飛行機事故が起こります。
日航機墜落事故
生き残ったのはたった4人で
520人が亡くなるという大惨事。


群馬の地方紙北関東新聞では
その記事の全責任者を悠木 和雅(堤 真一)が
務める事になります。

悠木はくだらない派閥には属さず
正しいと思ったら、上司にもくってかかり
記事には一切推測を許しません。

そんな彼の下、
地元の事故だから他の新聞社つまり大手には負けたくないと
皆躍起になっています。

それでも当然上手くばかりはいきません。

せっかく現場に行って
悲惨な状況を書き上げた社会部記者
佐山 達哉(堺 雅人)の記事が載らなかったり、
昔の事件を引きずって
社会部長等々力 康平(とどろき こうへい:遠藤 憲一)とは
何かと対立。

また同じ登山サークルのメンバーでもあり
新聞社にこき使われていた安西 耿一郎(高嶋 政宏)が
倒れたという知らせも聞きます。


やるせなさをも感じながら
それでも悠木は新聞を作り続けるしかない。
働き続けるしかない…


そんなある日、他社を出し抜く情報をつかみ…
極限の興奮状態に陥った人々をダイナミックに描く群像ドラマです




いつもの様に最初からネタばれ警報ですよ~


家族を養っている訳でもなく
結婚している訳でもない私が言うのは
非常に生意気なんですが、
悠木が会社を辞めたのはすごく解るなぁ。
そして大賛成

結局スポーツ選手でも芸能人でも作家でも
何でもそうだと思うんだけど
正解のない仕事って言うものは
他人から見たら「どうだっていいんじゃない?」とか
「どっちでもいいんじゃない?」とか
「違うよ」とか言われても
自分で信じて、拘ってやるしなかいんですよね。


悠木だって
自分が正義だと思った事を貫いて
多少は我慢してきた。
それなのに、そんな人生懸けている事なのに
ワンマン社長にとってはどうでもよかった。


何だったんだろう?
家庭も犠牲にして懸けた情熱…


もちろんだからこそ一流の人は尊敬するけど
わずらわしいものを
社会とはそういう不条理なものだと言い訳して
無理やり受け入れなければならないなら
一流なんかに興味はない。

大体、横山さんはそういうわずらわしさを捨て
ちゃんと一流の作家になったんだし、
本当の一流って言われる人は
やっぱりそんなくだらないものを排除して
ひたすら努力していると思うもん。


だから熱くなって議論を交わすことは大事でもあるけど
そんな時に笑っちゃう事も大切かもしれませんね。

まあ本筋の感想とは大幅にずれているのも判っているけど
こんな風に思う人もいるのだなぁ位の
軽い感じで今回は読んでくださいね


ちなみに来月8月8日(土)の21時~フジテレビ系列で
地上波では初めて放送されますよ。
よしおかは先にWOWOWで見ちゃったもんね、にしし

救命病棟24時第3シーズン(平均視聴率19.1%)

2009-07-24 11:31:08 | 邦画ヒューマン
江口さんの怪我でずれ込んだ為
現在は4週に渡り
救命救急医~小島 楓~と題した総集編が
毎週火曜日21時~放送されています。

このシーズンは
当時、北海道のスター大泉 洋さんが出演するとあって
北海道では多分、
全国とは別の盛り上がりを見せたはず


救命病棟24時 第3シーズン 


リアルタイムで見た05年も相当面白かったけど
改めておさらいして、やっぱり感動


舞台は東都中央病院高度救命救急センター

第1シーズンでは研修医だった
小島 楓(松嶋 菜々子)も一人前になり
今度は指導医として、河野 純介(川岡 大次郎)を
受け持っています。


楓は仕事だけでなく恋愛も順調
かねてから交際を続けてきた人にプロポーズされ
間もなく結婚しようとしています。
ただ結婚するには
相手の都合で救命救急医を辞めなければなれず、迷っていたのです。



そんな矢先、東京を大震災が襲い
全ての機能が麻痺し、パニック状態に

怪我をしている人もしていない人も被災者で
各々が出来る事をします。


アフリカから戻った国際人道支援医師団の
新藤 一生(江口 洋介)は当然、人助けを。
その延長で東都中央病院で
治療にあたります。


ところがこの病院だって
前代未聞の状況に陥ったので
問題が次から次へと出てきます。


仕事より家族が心配だと帰るスタッフ。
人一倍頑張っていたからこそ
糸がプチッと切れてしまった様に働けなくなるスタッフ。
軽い気持ちでボランティアにやってくる人が居たり
ただでさえ人数が足りないのに
支給されたおにぎりの賞味期限が切れていて
スタッフが食中毒でバタバタ倒れたり…


まとめる医局長黒木 春正(香川 照之)だって限界


それでも働き続けるしかないんです。
生き続けるしかないんです。

最愛の人を亡くそうが
がなくなろうが
仕事を失おうが…


実際、阪神・淡路大震災の様な大きな地震は起きていて
東京という日本の中心で起きたら
被害は測り知れない。

今シーズンは
そんな震災をテーマに救命救急を描いています


どうも、大泉さんの佐倉 亮太
おいしい役だなぁ。
プロデューサーが現在奥さんの中島 久美子さんだから
な~んて思うのは下世話だね(笑)
でも逆にこういう役ができるからこそ
一緒に働いていて、魅かれるのは普通でしょう。
よしおかも一緒に仕事したら、恋に落ちるかも



さて、本題に入りますが
各々のエピソード毎、
色んな事を思い、考えさせられ
とても面白く全11話見ましたが
統括して一番思うのは

仕事より家族が大事

このブログでも散々語ってきたから、深くは書かないけど、
楓も婚約者を失って気付いたけど、
よしおかは失う前に気付けて良かった

もちろん、感じることは人それぞれでしょうが。

ちなみに北海道では平日の夕方15時57分~再放送しているので
まだ見ていない方は、是非おさらいして
第4シーズンをご覧下さい


最新シーズンは8月11日火曜日スタート
問題になっている救命救急の崩壊が描かれるそうです。

個人的には先日法案が通過した
15才未満の臓器移植について
是非取り上げてもらいたい。
救命救急とは切っても切り離せないテーマですもんね。
うん。楽しみになってきた早く来い来い8月11日

人が人を守る大切さ

2009-07-16 13:02:55 | 邦画ヒューマン
9月にDVDがリリースされるんだけど
内覧用で一足先に拝見しました

一緒に見た友達が「寝つきが悪かった」という程
受け入れ難い現実をリアルに描いた


誰も守ってくれない 


踊る大走査線シリーズの脚本を手掛けてきた
君塚 良一さんが10年間温めてきた企画を
監督として、世に送り出した作品です。



罪もない小学生を殺した残虐事件の犯人は
18歳の未成年でした。
事件が衝撃的なだけに
加害者の家族を警察が守る事になります。

犯人の妹・船村 沙織(志田 未来)を守る事になった
刑事勝浦 卓美(佐藤 浩市)は
家族崩壊寸前で
危機を回避する為に、ペンションに旅行に来るはずでした。

けれど大手新聞記者梅本 孝治佐々木 蔵之介)をはじめ
追いかけてくるマスコミをかわす為に
沙織と来るはめになります。


このペンションのオーナー本庄 圭介(柳葉 敏郎)は
息子を亡くしています。

この残虐事件と同じ様に
意味の解らない犯人に殺されて…


しかも勝浦の目の前で…

実は彼は人を守れなかったのです。
もう、すっかり自信を失くしていたのです。


けれど勝浦の任務は「犯人の妹を守る事」


当然、世論は家族も被害者な訳で
何故、税金を使って加害者を守るのかと責められます。

ねえ、人を守るってどういう事なんでしょう?
そして加害者の家族って加害者なのかな?
それとも、被害者



前クールに放送されていた連ドラアイシテル~海容~
状況が非常に似ていて
同じ様に考えさせられたけど
私、すごく怖くなった。

何がってリアリティがある事。

つまり一昔前はこの手の話
普通の人が
普通に見える人がいきなり殺人を犯すなんて
物語だったんじゃないかな?

ところは今は想像できちゃうんだよ。
もしよしおかがいつか子供を産んだとして
絶対に殺人なんてしないなんて言い切れないんだよ。

もちろん命の大切さや
人を愛する意味を伝えたいし、
自分の子供がそんな事する訳ないと思いたいけど…


完璧に否定できないんだよ。

だってこのドラマでも品人の母親が自殺してしまったけど
多分
自分の子が殺人を犯すなんて
想像している親はいないから。
「まさかうちの子がっ」って皆思うんだよ。

でも現実問題
こういう訳の解らない事件が後を絶たない。

非情に怖い社会だと思います。


私の友達の様に
見たら具合が悪くなるかもしれません。
でも是非見て欲しい

確かに自分の子供がこういう事件を起こさないって
言い切ることは出来ないけど
ちゃんと考えていれば大丈夫だとも思う。

人として大切な事を
一生懸命伝えればきっと大丈夫。

さっき書いた事と逆に感じるかもしれないけど
「まさかうちの子がっ」ていう人だからこそ
そういう子供になったのかもしれない。
ちゃんと子供と向き合っていないから。

いずれにしろ、深く考えさせられる、これぞ映画そいう作品です

佐藤 浩市さんはそれにしても格好いい
佐々木 蔵之介さんは
プラス優しい面が出るとはまり役だと思います
いつもながら勝手)

9月2日DVDリリース&レンタル開始です。どうぞご覧あれっ

ほどよいバランス感覚が大切

2009-07-10 17:14:41 | 邦画ヒューマン
「ネットで借りて~ポストに返却~」で

お馴染みのDMM.com CD&DVDレンタルでレンタル
近所になくて、どうしても見たいものは利用しています

こちらはデビュー作なので絶対見たかった
当時助監督をしていた野村 芳太郎さんとの共同脚本


二階の他人 


山田 洋次監督、61年の中編作品は56分とコンパクト。
直木賞作家多岐川 恭さんの人気小説が原作です。


サラリーマンの葉室 正巳(小坂 一地)は
兄からも借金をして、2階建ての一軒家を手に入れます。
2階は下宿として収入の足しにし
妻の明子(葵 京子)と仲良く暮らすはすでしたが…


2階に住む小泉夫妻は
ご飯代・家賃をなかなか払ってくれません

人が良い葉室夫妻は
あまり強く言えずにいつも言いくるめられ
挙句、失業した旦那に仕事まで世話するのですが
親切にすればするほど調子にのってきます。

払ってもらえなかったお金も諦めて
追い出そうとするのですが、これまた一波乱

それもそのはず、小泉夫婦は
今まで何軒もの家賃を踏み倒してきた
下宿荒らしだったのです

ようやく追い出し
次にやって来た来島夫婦は人当たりもよく
ちゃんと家賃も払ってくれるし
お金まで貸してくれて、とっても良かったと思ったのだけれど…


本当なら新しい家で幸せに暮らすはずだったのに。
2階を作って他人に貸すのが間違っていたの?
それとも
そもそも家なんて建てなきゃよかったの

微苦笑しながら、哀愁をも感じるヒューマンドラマです


へえ~。
山田監督のデビュー作ってこんな感じなんだぁ。
時間も短いし
色々な部分でキャリアの部分レベルアップされてはいるけれど
根本は一緒な気がする


人生、泣いて笑って悩んで喜んで
結構大変だけど良い事も一杯ある。
未来は明るいっっって。

その上でバランス感覚が必要って思った。

葉室夫婦は単純すぎるんです。
(よしおか人の事言えないけど

下宿する人達に関わりすぎる(笑)
もちろん個人的にはこういう良い人には良くしてあげたいし
仲良くなりたい。
けど現実問題騙されちゃってバカをみるんです。
だから仕事である以上、一線は必要よね。


まっ、それでもその後の夫婦とは悪いことばっかりじゃなかったから
結局、プラマイゼロなのかな
人生よく解りません(笑)

けれど来島夫妻が自殺するのだと勝手に思い込んで
裏の警官の家に駆け込んだ時、警官に
「それなら私は毎晩自殺してるよ」とされ~っと言われ
私がプッと笑っちゃうから
山田監督がやっぱり好きだというのは判ります


ところで最初、新婚の明子は、
雨が降ってきたので
駅で正巳の帰りを傘を持ちながら待つんです。
昭和だね~。
こんなシーン、この映画かサザエさんでしか見ません

今や大御所の初監督作品。
是非ご覧になったあなたは感想をお聞かせ下さいね

救命病棟24時第2シーズン(平均視聴率は20.2%)

2009-06-30 19:25:04 | 邦画ヒューマン
改めて見直して、ちらちらっと見ていたな~と思ったけど
こんなに面白いドラマだったんだ

私が大人になったからなのか(
続けて鑑賞したからなのか定かではありませんが、人気シリーズなのも納得
01年7~9月に放送された


救命病棟24時第2シーズン 

全12話で、平均視聴率は20.2%。
最終回は25.4%を記録しました。

主人公は第1シーズンと同じく、江口 洋介さん演じる
新藤 一生ですが、舞台は変わりますよ。


舞台は港北医大救命救急センター。
新しく出来たこの科は各々の医者の主張が強く
まとまりがありません。

そこに追い討ちをかける様にやってきたのが
香坂 たまき(松雪 泰子)。
彼女はもともと心臓外科医。
あまりに優秀なのが災いして、教授に疎まれ
第1外科から外されてしまったのです。
当然、救命救急なんてやりたい訳は無く…


そんなバラバラな雰囲気を心配している看護師の
桜井 ゆき(須藤 理彩)は
ひょんなことで再会した新藤に助けを求めます。

けれど新藤の答えはノー。

何故なら、彼はすでに救命救急を辞めていたから。
彼が救命救急にしがみついていたのは
植物人間状態の奥さんがいたから。
一度は目を覚ましたのですが、
彼の看病もむなしく、亡くなってしまったのです。
これをきっかけに新藤は医者すら辞めていた…


そんな時、偶然居合わせた現場で香坂に言われるんです。

「医者が命を救うのに理由なんていらない」と。
この言葉に背中を押され
新藤は再び現場に戻る事にします。


今シーズンは医局長(渡辺 いっけい)の下
研修医矢部 淳平(伊藤 英明)をはじめ
同じく研修医の太田川 奈津(田畑 智子)、
神林先生(小日向 文世)、馬場先生(宮迫 博之)など
個性派キャラクターも登場。
第1シーズンより、笑い要素、泣き要素も増えています


このシーズンは本当に胸に突き刺さる場面が多くて
特に7話:傷ついた白衣の天使は感動的でした。
思い出すだけで、胸に熱いものが込み上げてきます。

看護師の桜井が「死を扱う」という壁にぶち当たるんです。
当然、救命救急だから死んでいく人も多い。
亡くなるのは切ないけど、
1人1人に感情移入していたら体がもたない。
でもやっぱり死を軽く扱う人になりたくない…
そのバランスが上手く取れなくなって
看護師を辞めようか迷ってしまうんです。

他のお医者さんも看護師も同じ様に苦しみながら
バランスを取っているのを知り
結局は続ける事を選ぶんだけど
命を扱う人はきっと通る道なんでしょうね。

逆に言えば、そういう苦しみを通過しない人に
医療現場に居て欲しくないと思う

このドラマの登場人物の様な人達ばかりが
(あ、現場じゃない所に、権力争いとかあったからこっちは嫌
病院に居てくれればいいなぁと思います

それにしても医療ドラマは面白い
最新シリーズ開始までまだ1ヶ月以上あるから
是非、あなたもご覧下さい

今年度日本アカデミー最優秀主演女優賞を獲得した木村 多江さんも
看護師として出演しています

ちなみによしおかは第3シーズンへGO
あ、その前にこのシーズンのスペシャルがあるから、それを先に見ますかねっ

形にこだわるのは日本人の悪い癖!?

2009-06-29 20:18:54 | 邦画ヒューマン
亡くなった人を見る時に
上から覗いているカメラアングルが非常に印象的で
どこか他人事に感じる。

今年はおくりびとが映画賞を総なめにしましたが
こちらも84年当時、総なめにしました。

伊丹 十三監督が初めてメガホンを取った

お葬式 


同じ最後の儀式をテーマにしていても
おくりびとはそれ自体に焦点を当てているのに対し
こちらはあくまで人が主役。
こういう、非日常の出来事でこそ、人間の性が出るものです


俳優井上 侘助(山崎 努)の妻雨宮 千鶴子(宮本 信子)も女優で
夫婦でCMを撮影中に1本の電話が掛かってきます。

千鶴子の父が急死したと。

悲しい、切ないというより
この夫婦、自分達がお葬式を行わなければならない事で
頭が一杯みたい…

当然お葬式なんてしょっちゅうやるものでないから
マニュアル・ビデオを見たり
ぶっちゃけた質問をしたりして、何とか執り行います。


けれど慣れない事だからこそ、簡単にはいかず
さらに生前、交流のあった様々な人も集まってきて…

人間の最後の儀式をモチーフに
アイロニーを交え、どこか滑稽でありながらも
人との別れである以上、もの悲しさも含ませたヒューマンドラマです



この作品を見ると、人間って結構こんな風に
一歩引いちゃう時ってあるよな~と思います。


例えばマニュアル・ビデオを見ている時
弔問客にお悔やみの言葉を頂いて返す言葉が長いんです。
ブツブツ繰り返し練習するんだけど
一言で返しても良いと分かると
千鶴子は「あ、私はこっちにしよっ。」と
髪を梳かしながら、あっさりと諦める(笑)

いいのか~そんな感じで


けどいいんでしょうね。

人間あんまり何でも真剣に考えすぎたら多分生きていけない。
私達が生きていく為に
備わった能力なんでしょう、自分を俯瞰で見られるのは。


伊丹監督だって、これだけ人間を深く描いているのは他でもない、
彼自身、お葬式という場で
本来悲しみに心奪われている場で
「これネタに使えるぞ」的な事を思っていたんですよね


これは極端かもしれねいけど
例えば怒られている時、
「あ、この人青筋立ってる。青筋ってこう立つのか~」とか
「こんなに髪乱して、こうはなりたくないな~」とか(笑)
ふと、物事を客観的に見ちゃう事って、誰しもありますよね。


そんな風に、ニヤニヤしたくなるシーンが満載でありながら
やはりジーンとくる。

無くなった父の妻、つまり千鶴子の母(菅井 きん)は
「喪主だから、何もしなくていい」と常に言われていたけど
最後の方で、やはり私がと
本来、侘助が挨拶する所で、お礼を述べたんです。


きっとこれが普通よね。
誰かの死を悼む時、
誰かにお礼を述べる時
形なんてどうだっていい。

大切なのは、素直な気持ちを正直に伝える事。
笑われたっていい。
私はそういう形に捕らわれない気持ちを大事にしたいなって思いました

ぼくの妹(平均視聴率8.01%)

2009-06-28 22:35:17 | 邦画ヒューマン
4月から始まった連ドラ、最終回ラッシュです。
これもそうで、全て見た4本の中の1つ。
全部見たというからには、結構最初は期待していたんですよ…


特にこの作品は主演が
オダギリジョーさん、長澤 まさみさんという
W人気俳優だったから演技に引き込まれた部分も大きかったです。


ぼくの妹 

毎週日曜日TBS系列で21時から放送され、本日最終回を迎えました。
全11話。


脚本は、あの有名な映画楢山節考の第一稿も手掛けた池端 俊策さんです。
最後のクレジットで俳優より先に、
一番最初に出てくるあたりその大御所さを示しているのかな?


幼い頃に両親を亡くし支えあって生きてきた
江上 盟(オダギリジョー)と妹の(長澤 まさみ)。

盟は頭が良かったので医者になり
現在32歳で大学病院の講師も務めるエリート外科医。

一方、颯は昔から勉強は苦手だったけど
お金を稼ぐ為の知恵がよく回り
昼は会社、夜はホステスと働き尽くめの24歳。
でも遊んでいないかと言ったらそんな事はなく
不倫までしている

相手は弁護士の瀬川 欽也(田中 哲司)。
お金を貯める為に結構危ない橋を渡るものだから
颯は欽也に助けられているのです。

なので決してネガティヴな感じではなく
深い絆で結ばれた兄弟なのですが…


ある不幸な事件をきっかけに
2人に不気味な影が近づいてきます。

その事件と言うのは桐原 里子(ともさか りえ)の自殺。

盟が自転車に乗っているときにぶつかったのがきっかけで
知り合いになり、深い仲に。
すぐに父の為に300万円貸してくれとの頼みに
颯が身辺調査したところ、嘘が発覚。

屋上でその真実を確かめ
里子の話を聞かず去ってしまった事を後悔し、戻ってみると…
死んでいたのです。

さらに颯の目の前で落ちてしまった事も判明したから
事態はもっと複雑に。


ちょっぴり、サスペンスの要素も加わった
タイトル通り兄弟の絆を描いたヒューマンドラマです



後半に差し掛かってきて、ちょっと無理な部分が出てきたみたいです
知り合ったばかりの人の借金を肩代わりするために
ぽんと100万は出さないでしょう

「この人はどうしてこういう事をするのだろう」という疑問が出た瞬間
現実に引き戻されて、
ドラマとしては

他にもあまりに学習しない颯にいらいらしてくる(笑)
確かに現実社会でも、人間同じ過ちを繰り返すし
家族だからそういう部分も受けれていくんだろうけど、
あくまでドラマだからもう少し違う展開が欲しかったかな。


今回俳優挑戦の千原 ジュニアも…


いえいえ素晴らしいコメディアンだと思いますよ。
お笑い番組では、そつなくこなされていると感じます。
けれど、これだけ実力派に囲まれると、はは。
やはり群を抜いているもんね、主役が。

もうちょっと月9とか、
火曜日21時から放送しているあのドラマとかに出れば良かったのに~~。
そうしたら、彼は演技も出来るって
さらにブレイクしたんじゃない



完璧、ストーリから話がずれてしまいましたが、
このドラマは結局、
オダギリジョーさん、長澤 まさみさんというW人気俳優の
実力を再認識した所に感想が尽きると思います

お疲れ様でした。(何が