メイデイモーハウスさんのブロンズ像
不幸な出来事は忘れてしまいたいと思います。
その反面、不幸な出来事でも忘れてはならないものがあります。
真心は伝えようとしてもなかなか伝わりません。
真心を伝える言葉には言葉にならない言葉があります。
言葉にならない言葉で話しかけられた時に感動で言葉を失ってしまった事があります。
平成25年3月のブロンズ像の贈呈式で米国のメイデイ・モーハウスさんからメッセージを直接手渡された時の事です。
ブロンズ像について話そうした際に被災者の言葉が突然、脳裏に浮かんでしまい言葉を失ってしまった。
そのため言葉にならない言葉で挨拶をしてしまいました。
言葉にならない言葉は真心の言葉である事を実感しました。
寄贈されたブロンズ像は復興を願う人々の思いと東日本大震災の大津波を風化させないための役割の両方を担っています。
音楽にはリズムがあり、絵画には無言の言葉があります。
芸術家は様々な感情を作品を通して伝えようとしています。
大津波の恐怖を被災者に代わって伝えたいとする真心はブロンズ像を鑑賞する事によって伝わります。
今も、ブロンズ像は言葉にならない言葉で話しかけています。
緑の館絵画を楽しむ会 代表 鈴木 和美
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