道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

8/06 御霊前と御佛前

2012年08月06日 | 豆知識

「香典」とは、仏式等の葬儀で、死者の霊前等に供える金品をいう。香奠、香料ともいう。「香」の字が用いられるのは、香・線香の代わりに供えるという意味であり、「奠」とは霊前に供える金品の意味である。

『香典袋』

「香典袋」は、葬儀の宗教・相手の宗旨宗派に合わせて使い分ける。

仏式の香典袋は、「御霊前」・御香料」・「御香奠」と表書きし、白黒あるいは双銀(銀一色)の結び切りの水引をかける。「御仏前」は四十九日以降の法要で用いるのが一般的。葬儀が終わって故人の霊魂が成仏した後は「御仏前」それまでは「御霊前」という考え方だ。「典」や「仏」は略字のため、基本的には「奠」や「佛」と書く。特に「典」は「奠」が当用漢字から外れたたがために当てられた当て字であり、「奠」にような「お供え物」という意味は持たない。

「神式」では、香を用いないため香奠・香典と呼ばない。白無地の包みに「御霊前」「御玉串(料)」「御榊料」と表書きし、白黒または双白(白一色)の結び切り水切りや麻緖の結び切りをかける。

ただし、「浄土真宗」の場合、人は死後すぐに仏となるという思想を持つため、香典であっても「御佛前」と書く。

キリスト教式では、白無地の封筒か、「御花料」の表書きや白百合・十字架などが印刷された市販の封筒を用いる。水引はかけないもしくは双銀の結び切りにする。

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