道彦の散歩道

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
毎日の事件事故の記録

05/13 ドロップ&生姜糖

2014年05月13日 | スイ-ツ・お菓子

【ドロップ】

「ドロップ」は、砂糖を主原料としたハートーキャンディーの一種。一般に飴玉とも言う。「ドロップ」は、固くてもろく、歯で嚙むと細かく割れるのが特徴である。
イギリスでは、初め、砂糖煮したプラムを小さい球状にして砂糖をまぶしたものを「ドロップ」と言っていたが、後に砂糖だけで作るようになった。

日本へ伝わったのは宝暦年間で、江戸の薬種商が「ズボウトウ」の名で売り出したのが最初と言われている。明治時代になり、しだいに国内での「ドロップ」の製造も行われるようになってきたが、とくに明治32年頃からは各製菓会社で盛に作られるようになり、一般に普及していった。

製法は、砂糖を少量の水で溶かし、さらに水飴を加えて煮詰める。この煮詰めた飴に、着色料、香料、酒石酸、クエン酸などを加えて混合、冷却し、一定の型にいれて成形する。

「ドロップ」は砂糖だけで作ると、砂糖の結晶が出来て製品が不透明となり、また貯蔵が利きにくい。水飴を加えるのは、砂糖の結晶を出来るのを防ぐとともに、製品に口当たりの滑らかさを与えるためである。
「ドロップ」で最も一般的なのは、果物の色や香りをつけた「フルーツドロップ」である。このほか、黒砂糖、ハッカ、バター、ミルク、チョコレート、ハーブの味のものなどがある。

Img_0776

Img_0777

【生姜糖】

「生姜糖」は、生姜と砂糖を主原料とする菓子。その製法から次の2つに大別される。

1・生姜の絞り汁に砂糖水を加えて煮詰め、型に入れ固めた物。
2・生姜を薄切りにして砂糖漬けにしたもの。

1の生姜糖は、歴史的にみて和菓子の一種であり、金華糖と類似性がある。全国各地で生産されているが、著名な産地は三重県伊勢市と島根県出雲市である。

『伊勢の生姜糖』

伊勢の生姜糖の起源は、江戸時代に遡るが、延宝年間叉は寛政年間というむ説があり明らかでない。元来は、伊勢神宮への神饌の一つであったと伝えられる。伊勢参りの土産品として日持ちのする「生姜糖」が重宝され、「伊勢の生姜糖」として全国に普及した。
旅行時間が短縮され保存技術が発達した現代では、かって程の優位にあるとは言えないが、今も伊勢土産の定番の一つである。現在も、数軒で製造販売されているが、江戸時代に遡る事の出来る店は無い。

現存店で最古の歴史を持つのが内宮前で営業している「岩戸屋」で、明治43年に製造開始している。同店の「生姜糖」は、剣菱型で、神宮大麻(伊勢神宮のお守り)を模した物である。基本的には、白色(生姜のみ)だが、ニッキ入りの桃色、抹茶入りの抹茶色もあり、3色を組み合わせて夫婦岩の日の出を表現している物もある。

大正年間創業の二光堂の一角には、まちかど博物館として生姜糖博物館が開設されている。型やラベル等が展示されている。

『出雲も生姜糖』

島根県出雲市平田町の来間屋が著名である。店主の来間屋文左衛門が、正徳5年に初めて製造に成功したと伝え、日本元祖と言う。島根県出雲市菱川町産の出西生姜と上白糖のみを使用し、味は全国一と称する。
文化年間に将軍・徳川家斉及び松江藩主に献上し賞讃を浴びたと伝える。形状は長方形が主流だが、一口大にした物もある。

Img_2201

Img_2199