このニュースには、久しぶりに本気で頭にきています。
<復興予算>設備投資補助金 510件中、被災3県は30件
毎日新聞 10月7日(日)20時18分配信
東日本大震災の復興予算を使って経済産業省が民間企業の設備投資に補助金を交付する「国内立地推進事業」は、補助対象510件(総額2950億円)のうち被害が著しい岩手、宮城、福島の3県での事業が約30件しか含まれていない。一方、補助金の受け手にはトヨタ自動車、キヤノン、東芝などの世界的大企業の名も。被災地からは「復興に乗じた補助金のばらまきでは」との声も聞こえる。
その通り!
まさにバラマキです。
国民の血税を「復興のため、被災地を助けるため」との理由で搾り取っておいて、
大企業にバラまくなんてとんでもない詐欺です。
しかも、肝心の被災地には510件中30件?
17分の1ではありませんか!!!
東日本大震災で被災した中小企業の復旧を支援する第5次補助事業をめぐっては、
補助金交付を求めたグループの約63%が
「国の予算が足りない」などといった理由で申請を却下されています!
宮城選出の斎藤恭紀衆院議員はこう言ってます。
「港の復興は進んでいないし、津波に襲われたJR仙石線の野蒜駅は3・11から放置されたまま。
復活を目指す中小企業への支援も進まない。
復興特会にシロアリの集団が群がって、被災地以外に予算が使われているからだ」
では、どんなところに、この貴重な復興予算が回されているのかご存知ですか?
聞いてビックリ、見てビックリですよ。
☆ 反捕鯨団体対策と調査捕鯨への補助として23億円(農水省)
(「妨害に屈しない姿が、被災漁民を励ます」だそうです…ふざけるな!)
☆ 外国人の若者を日本に招待する青少年交流事業72億円(外務省)
(「再生に取り組む日本への理解を得るため」だと!!)
☆ 被災地以外の税務署庁舎耐震改修工事に12億円(国税庁)
☆ 東京の国立競技場の補修費3億円(文部科学省)
☆ 中小企業などの設備投資に対する補助(被災地以外も含む)に4199億円(経産省)
(例えば、岐阜県関市のコンタクトレンズメーカーの新しいライン建設の補助など…!?)
☆ 北海道と埼玉県川越の刑務所の職業訓練に2800万円(公安調査庁)
☆ 沖縄県国頭村の海沿いの国道の補修工事費として6000万円(国交省)
極めつけはこちら ↓
☆ 高速増殖原型炉『もんじゅ』を運営する原子力機構の核融合エネルギー研究費に42億円
(被災地の復興を最優先に考えるならば、むしろ原子力機構の不要不急な研究事業を削減して
財源を確保する取り組みが不可欠だ。核融合エネルギーは、実用化のめどが立っておらず
一般会計も含めて研究予算を付けること自体が無駄遣い←小出先生のおっしゃる通り!)
復興予算って、そもそも、被災地の復興のために使うものでしょ!
瓦礫の処理とか、壊れた道路や鉄道の復旧とか、住宅建設とか、
地元企業の再出発のための資金援助とか、
福島原発事故の影響を受けている地域の除染作業とか、
健康診断や治療費の負担、移転費や新しい住居のための援助とか…
それはもう、限りなく膨大な支援金が必要なはずで、
だからこそ私たち国民は増税を受け入れたのに、
こんなにも無関係なことに使われ、
そのために、被災地の復興は遅々として進んでいないなんて・・・
許せなーい!!!