「ハウステンボス」と言えば、オランダの古き良き町並みを再現したテーマパークとして有名ですが、
5年前、日本で初めての「次世代エネルギーパーク」に認定されたこと、ご存知でしたか?
私は、kirara内の展示資料を見て、びっくり!とても感動したのを覚えています。
昨日、アルカスSASEBOで、「ハウステンボスの環境・エネルギーへの取り組みについて」の講演があるというので、期待して出かけました。
が、残念ながら期待はずれ。
正味30分くらいの講演で、半分は現在開催中のイベント情報や、この冬の新企画の紹介など。
やっと本題に入りましたが、
ほとんど、既知のことばかり。
新たな情報としては、
ハウステンボス内10箇所に設置した太陽電池だけでなく、
ガス会社買った天然ガスを使っての発電もやっており、
両方合わせて、900kwの電力を得ているとのこと。
昨冬、東洋一のイルミネーションとして話題を呼んだ「光の王国」は、
820万個の電球の全てがLEDで、しかも、このイベントに費やした電力は、
この自力発電システムで賄ったものだそうです。
さすが!
今年はさらにバージョンアップして1000万個をめざしているそうで・・・
行ってみようかな~
ところで、昨日の講演は、「SASEBOジャンボリー2012YELL!!」のワンコーナーでした。
佐世保青年会議所主催のイベントで、
「食」「生きる力」「郷土愛」「エネルギー」の4つのテーマを掲げ、
その一つエネルギーに関しては、3つの講演を用意、
その中の一つとしてハウステンボスの取り組みが語られたので、時間的に短くなったのでしょう。
同じ時間帯、大ホールでは、「生きる力」について、俳優の宇梶剛士さんの講演があり、
そのせいか、こちらの観客は20人ほど・・・
ところで、その講演の前に青年会議所自身がまとめた「地域の再生可能エネルギーを知ろう!!」
という研究発表があったのですが、意外にもこちらのほうが勉強になりました。
発表の途中から入ったので、前半の説明は聞きそびれました。
私が聴き始めたのは、このバイオマス発電から。
など、各自然エネルギーについて、システムや特徴、コスト、メリット&デメリットなどを紹介、
さらに、それらの特徴が、長崎県という地域の特性の中で活かせるかどうかの可能性、
等々をまとめ、最終的な評価を10段階で示していました。
聞き損なった太陽光発電や風力発電については、
発表終了後、後ろの掲示板に、このように展示してあり、知ることができました。
総合的に高い評価を得たのは、やはり太陽光と風力。
どちらも総合評価が8で、最高点でした。
しかし、総合評価はそれに次ぐ7点でしたが、
安定性やメリットの面で、9点という高得点をマークした地熱発電に、
私はかなり期待できそうなものを感じました。
なんといっても、季節や天候に左右されず、一年中安定的に発電できるのがいいですよね。
特に地熱バイナリー発電は資源が枯渇する心配もないし、メリットいっぱい。
ただ、掘削調査に時間がかかったり、建設コストの面で難点がありますが、
今後の技術開発に期待したいものです。
火山列島で温泉がいっぱいの日本、
地熱発電は、素人考えながら、私も有望だと思います。
ところで、
ハウステンボスさんの講演が終わったところで、「こんにちは~」と声をかけられ、
隣の隣の席に居た方が某市議さんだったことに気づきました。
保守系の市議さんですが、
お話していくうちに、原発には反対だということがわかりました。
理由は、やはり未来のこどもたちのために、
そして、リスクを一部地域に負わせるようなやり方にも疑問を感じていらっしゃるようで・・
「そういう意味では、福島も石木も同じですよね」とポロリ。
えっと思い、 顔に出ていたのか、
「それは、私も皆さんの話を聞いて、感じるものはありましたよ」と。
たぶん、石木ダム強制収用反対の請願時の趣旨説明のことをおっしゃっているのだと推察しました。
「嬉しいですね~、是非もっと聞いていただきたいし、私たちも皆さんのご意見を聞きたいし、
意見交換などしませんか?」と言うと、
「そうですね。委員会の委員を辞めたらね」と、かわされてしまいました。
う~ん、残念。
辞めてからでは遅いと思うのですが…
でも、この市議さんも、強制収用が現実味を帯びてきたら、きっと反対してくださるに違いない
と感じて、少し嬉しくなりました。