ビッグニュースです!
六カ所村や祝島の映画を撮った鎌仲監督!
新作「内部被ばくを生き抜く」は、毎日全国各地で上映され続け、
佐世保でもつい先日(10月20日)、アルカスで上映されたばかりですねー
その監督が来月9日、佐世保に来られます!
皆さん、めったにない機会ですよ。
是非、監督の生の声を、わかりやすいお話を聴きに行きませんか。
このお話を周りの人にしてみたら、二通りの反応がかえってきました。
「えーっ!あの鎌仲監督が?佐世保に?すごい!すごすぎる!」と言う人と、
「鎌仲監督?誰?それ。ミツバチの…?知らんなぁ」と言う人。
そして、残念なことに、後者の方が圧倒的に多いんです。
ということで、監督の主な作品をご紹介しましょう。
「ヒバクシャ 世界の終わりに」 2003年
広島と長崎、そしてイラク、アメリカを訪れ、目には見えない微量放射能による被害とその関係者を取材したドキュメンタリー。
第9回平和・協同ジャーナリスト基金賞グランプリ、第12回地球環境映像際アースビジョン大賞など多数受賞。
湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾によりイラクの子どもたちは白血病に苦しめられ、その多くが命を落としていった。
一方、広島では被爆した85歳の医師が、微量の放射能がもたらす危険を訴える。
そして皮肉なことに長崎に投下された原子爆弾を生産したアメリカのプルトニウム工場の近隣地域では、50年以上も住民たちが放射能の汚染にさらされ続けていた。
「六カ所村ラプソディー」 2006年
2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。
この工場の風下には農業地帯が広がっている。
菊川さんは12年前から再処理計画に反対し、くらしに根ざした運動を実践している。
隣接した村々で農業を営む人々もまた、この計画を止めたいと活動している。
一方、六ヶ所村の漁村では職を失った漁師の雇用問題が深刻だ。
村はすでに再処理を受け入れ、経済的にも雇用の面でも必要だという考えが行き渡っている。
2005年、イギリスの再処理工場で事故が起きた。
取材で見えてきたのは事故の影響よりも、日常的に放出されてきた放射性物質の行方だった。
「ミツバチの羽音と地球の回転」 2010年
瀬戸内海に浮かぶ山口県祝島。
その真正面に原発建設計画が持ち上がって28年、島民は一貫して建設に反対してきた。
島では海藻や鯛をとり、無農薬のビワを栽培しながらの暮らしを昔から続けている。
しかしながら着々と進められる原発計画。島民は一丸となって阻止行動に出る。
その一方で、地域自立型のエネルギーを創り出すスウェーデンの取り組みを、
エネルギーの未来を切り開くヒントにしようと…。
「内部被ばくを生き抜く」 2012年
2011年3月の福島第一原発事故。その後の世界に私たちは生きている。
大量の放射性物質が放出され、広範囲に拡散し、それは環境に溶け込み、生態系に入り込んだ。
呼吸や汚染された水・食品を通じて引き起こされる内部被ばくは、
この時代に生きる私たち全員の問題となった。
拡散した放射性物質による内部被ばくについて四人の医師にインタビューし、危険性とどう向き合うべきかを問いかける一方、
福島県二本松市で幼稚園を運営する僧侶一家の取り組みを通じて、子どもたちの安全を守る方策を探る。
私たちは生き抜かねばならない。