いまネット上で最も注目を集めている情報は
5月23日13:00~ 参議院行政監視委員会での参考人質疑
テーマ=「原発事故と行政監視システムの在り方」
参考人= 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)、
後藤政志さん(原子炉格納容器設計者)、
石橋克彦さん(地震学者)、
孫正義さん(ソフトバンク社長)
ではないでしょうか?
私もどんな話が聴けるのか、とても期待しています。
NHKが放送してくれるといいのですが…
それがなかった時は、参議院のインターネット中継を見ましょう。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
NHKといえば、私も17日のブログで取り上げましたが、
「ネットワークで作る放射能汚染地図」への感想をいろいろ見聞きします。
その中で、私が最も共感を感じたのは、こちらのご意見。
http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110518_211804493923933.html
ポット出版のライターの松沢さんが書かれたものです。
一部引用させて頂くと・・・
(これでも一部分です。お時間のある方は是非全文を・・・)
「どうしてもっと早くこれを報じなかったのか」との批判がネットには溢れていて、それももっともなのですが、ドキュメンタリーというのはそういうものです。だからこその厚みがあります。
すぐに報じるべきはニュース番組であり、ドキュメンタリーは別セクション。
おそらくスタッフは、潰されないように細心の注意をしていたはずです。突っ込まれるところがないか慎重に調べたでしょう。敵は姑息ですから、そういうところにも時間がかかります。
この番組の見所は、「社会の崩壊」をリアルに見せていることです。いくら文字で伝えようとしても伝わらないものがこの番組で体感することができます。時間をかけたドキュメンタリーならでは。
大正時代から続いた競走馬の牧場の主は、妊娠した馬がいたために逃げず。しかし、結局は牧場を捨てて避難することになります。仕事も探さなければなりません。
妻子を避難させて家を守ろうとする若い男、育てたタバコの葉を捨てる親子、釣り客が一人も来なくなった川、すべてのニワトリが死んだ養鶏場、餌をやりに来た飼い主の車を延々と追いかけるイヌ。
これは見えない放射能を見えるようにした番組です。
この番組の最重要人物は、木村真三という放射線の研究者です。
木村さんを番組の中心に据えたのは、番組制作者には、破壊される軸、それに抵抗する軸を見せようとする意図があったのだと思います。この軸は空間の軸であるとともに時間の軸でもあります。
今中さんは「記録を残すことが仕事だ」と言ってます。恐れていた事故が起きてしまったことの悔しさと無力感の中で、彼はこの先を見ている。10年後、 20年後に、健康被害が次々と起きることになる。その時に、この記録が生きてくる。今現在そうであるように、政府や東電、それにつらなる人々は被害を最小に見積もろうとするでしょう。証拠も消すでしょう。今中さんは、自分がこの世にいくなくなったあとも、末永く抵抗するための記録を残している。
何代も前から続いていた仕事を断絶し、太古から続いてきた自然を破壊し、夫婦や親子を切り離した原発事故に抵抗しようとするのは、引退した老研究者、遠からず引退する京大原子炉実験所の二人、そのあとを継ぐ存在である40代の木村真三。そして、彼が職を捨て、自分自身被曝することを覚悟して、福島の線量地図を作ろうとしたのは……。というところで終わっておくかな。あとはテレビをご覧ください。
追記:【昼間にも放送します!】Eテレ 28日(土)午後3:00~ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」再々放送! 事故発生直後から科学者たちと放射能汚染地図を作成。調査で出会った人々の混乱と苦悩を伝えます。 byEテレ編成
まだ、このドキュメンタリーをご覧になっていない方は是非、5月28日(土)午後3時、
NHK教育テレビをつけてみて…
可能な方はDVDに録画して…
それは数年後、貴重な資料となるでしょう。