「石木ダム建設事業の関係地方自治体からなる検討の場」の第3回目です。
この長ったらしい会議名の横断幕を見るのも、3回目にして最後です。
今日が最終回でした。
(詳細は、ブログ「石木川まもり隊」http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20110511 )
関係地方自治体・・・つまり、長崎県土木部長、佐世保市長、川棚町長、波佐見町長、
皆様方は何を検討したというのでしょう?
3回とも長々と県河川課の説明を聴き、佐世保市長の補足説明を聴いただけではありませんか。
佐世保市長は一番たくさん質問をしていましたが、
その内容は、県や佐世保市の主張をより正当化するためのものでした。
川棚町長の質問には、時々期待させるものがありましたが、ただ質問するだけ…
県が答えてそれで終わり…
えー!今の答えで納得ですか?再質問はしないんですか?
な~んだ。県に言い訳をする機会を与えるためだったんですね~
と、だんだん思えてきました。
あまりの茶番劇に、我慢できなくなった I さんは傍聴席から抗議の声をあげました。
「そんなにダムを造りたかったら佐世保に造れ!」「私たちは絶対に造らせない!」
「お静かにしてください。傍聴席からの発言は禁止されています。退場をお願いすることがあります」
と、司会者は何度も注意しましたが、I さんの抗議は止みません。
確かにルール違反です。
でも、I さんの怒りは十二分に分かるから、傍聴席の誰一人止めません。
むしろ同調した声が上がります。
司会者は何度も注意しますが、決して退場は命じませんでした。
できなかったんですね・・
でも、I さんは自ら席を立って出ていきました。
これ以上ここにいたら、椅子でも投げてしまいそうだ…と言って。
I さんが退場すると、報道席に座っていた記者さんたちが一斉に後を追いました。
カメラも付いて行きました。
誰も注目していない中で、佐世保市長は延々と、平成6年の渇水の苦労を語り続けました。
あまりにも虚しくて、
佐世保市民として恥ずかしくて、
私も思わずルール違反してしまいました。
「佐世保だけじゃないでしょう?!」
あの時の渇水で苦しんだのは佐世保だけではなかったでしょう?
程度の差はあるけれど、あの年の断水の苦労は、西日本各地の多くの市民が経験したことでしょう?
その経験を他市は教訓として活かしたのに、何もしなかった佐世保市の無策が問われてるんですよ?
私たちは貴方がそれを言うたびに恥ずかしくてたまりません。
貴方は恥ずかしくないんですか?佐世保市の首長として!
そんな思いが込み上げて、思わず発した一言でした。
あとはずっと我慢して聴いていましたが、
最後に県は、実に手前勝手な都合のいい総合評価を示して、石木ダム案が最良と結論付け、
検討メンバーからの異論も出ず、
司会者から会議の終了が告げられたときは、もう遠慮せずに声を発しました。
もう、終わりですか?
「検討の場」は、これで終わりですか?
これが長崎県の「検証」ですか!