佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

そのままのキミがすき

2010-12-17 | 石木ダム

3日前、図書館で探し物をしていたら、小さな絵本に出会った。

『そのままのキミがすき』 木村裕一/作 西村香英/絵 

ん? あの、「あらしのよるに」の木村裕一?

探し物も忘れてページをめくっていった…

 

たとえば キミが…

寝起きの グシャグシャな頭でも…

泣いたあとの 真っ赤にはれた 目をしてても…

すっぴんで しわくちゃなシャツを 着てても…

穴のあいた靴下や 汚れたクツをはいてても…

すてきなアクセサリーを つけてなくても…

いつも ドジ ばかりしてても…

人に言えないクセや 隠している過去があっても 誰かに追われてても…

漢字が書けなくても 計算が遅くても 敬語を知らなくても 記憶力が悪くても…

足が太くても 顔がでかくても 胸が小さくても 枝毛が多くても

10円ハゲがあっても ひげが濃くても マツゲが短くても タラコくちびるでも

体脂肪率が高くても お尻に消えないアザがあっても デベソでも…

世界中がキミをブスと呼んでも…

80歳を過ぎても…

わがままでも…

ときどき いじわるでも… 

それがキミなら…

そのままのキミでいいんだよ

キミが好きだから…

 

「キミ」もボクも猫の姿で描かれていた。

なんて温かい絵本!

親や先生にきつく叱られた時、

友だちに仲間外れにされた時、

自分の欠点に気づいて、自分のことを嫌いになりかけた時、

この絵本が手元にあったら、こどもたちはどんなに慰められるだろう。

 

いやいや、こどもだけではない。

おとなだって、こんな言葉に包まれたら、どんなに幸せだろう。

いや、おとなこそ必要なのかも…

お肌と同じで、心の弾力も失いかけてきた私たち、

渡る世間の北風に、カサカサにひび割れた心がふわふわとあったかーくなるだろう。

 

あ~あ、こんな言葉をかけてくれる人が近くにいたらなぁ…

などとボヤきたくなって、ふと気付く。

私はどうかな? 私は誰かにこんな言葉をかけることができるかな?

 

わがままでも…

ときどき いじわるでも…

それがキミなら…

そのままのキミでいいんだよ

 

なんて…言えない。 

 わがままなキミはイヤ。 いじわるなキミはイヤ。

優しいキミでいてほしい。

それが本音。

 

そのまんまのキミを丸ごと受け入れるには、

まだまだ修行が足りませぬ。。  

 

 

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