貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

上松宿臨川禅寺②浦島太郎ご帰還と芭蕉句碑!

2024-03-11 10:14:00 | 日記
令和6年3月11日(月)
臨川禅寺 ②
<浦島太郎帰還>

 宝物館には浦島太郎の
釣り竿や、亀。
<浦島太郎の釣り竿や亀>

 私が小学校時代に使っていた
のと同じような机も保存されて
いる。
 蓋付き二人用の机と椅子である。
<当時の小学生の机など>

 そもそも寝覚めの床というのが、
浦島太郎が竜宮城から帰ってきた時、
ここで玉手箱を開けて
夢のようだったなと目覚めた
という伝説によるもの。 
 芭蕉の句碑は、
説明板が腐食して横臥して
いたのを起こし、撮影する。
<横臥していた説明板を>


「昼顔に 
   昼寝せうもの 
      床の山」
という句が彫られている。
 貞亨5年夏、
彦根から岐阜への途次、
床の山から彦根の門人
李由宛に送った書簡。
 寄らずに立ち去る挨拶吟。
<芭蕉句碑>

『韻塞』に
「東武吟行のころ、美濃路より
李由が許へ文のおとづれに」、
また『泊船集』には
「大堀より李由が方へ文通にて、
すぐに美濃路に趣き給ふ
の句なり。」と
それぞれ前詞がある。
 『笈の小文』の旅の帰路、
この日、
芭蕉は6月4日に大津を発ち、
近江愛(え)知(ち)川(がわ)、
美濃赤坂を経由して
岐阜に入る。
 あなたのいる床の山に
お寄りして、いっしょに
一休み昼寝でもして
旧交を温めたいのですが、
故有ってお会いできません。
 立ち寄らずに立ち去る
言い訳の挨拶句。
 トンネルを潜ると・・・・!
~つづく。