貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

長野市: 吉田神社芭蕉と芭蕉研究者何丸の句碑並立!

2024-03-03 10:05:34 | 日記
令和6年3月3日(日)
長野市: 吉田神社       
 吉田神社の正式名称は
皇(すめ)足(たる)穂(ほ)吉田大御神宮。
<社殿>

 延長5年(927)の
『延喜式』神名帳に名があり。
 歴史のある神社。 
 旧社地にあった
御神木のイチョウ(後述)は
移転後もそのまま残され、
現在も樹勢なお盛んである。
<芭蕉と何丸の句碑並立>

 芭蕉の句碑の句は、
「雲折々 
   人を休むる          
     月見かな」
<芭蕉句碑>

 月見をしていると、
時折雲が月を隠してくれるので、
その間月に魅入られている
私の心をふっと休めてくれる、
の意。
 月見には邪魔者の雲さえも
仲間に引き入れて、
なかなかの情趣!
「なかなかに 
   時々雲の 
     かかるこそ
      月をもてなす 
        かぎりなりけり」
と詠んだ西行の句を踏まえている。 
 この句碑の背面には
「文政七年仲秋」と刻印。
 1824年。
 この句碑を揮毫し、
建てた人は「月院社何丸」
という地元の俳人で
芭蕉研究者。
<何丸の句碑>

 左の句碑が芭蕉句碑建立者 
何丸さんの句碑。
「只涼し 
   水ものほらす 
     月も来す」 。
 芭蕉句碑と並立して
建てられているのは、
地元でも畏敬の俳人であり、
芭蕉研究者であった証かな。