貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

金沢三句

2022-01-04 15:45:39 | 日記
令和4年1月4日(火)
 今日、ツイン・クイーン誕生の報。
 母子とも元気だそうで、一安心。
 一気に三人のじいじになっちゃった。
 金沢での芭蕉の動向!
 七月十六日、本家に宿泊した他は
最初の日と同じく分家の宿に宿泊。
 十七日、源意庵宅で句会、
 二十日、斎藤一泉の松玄庵で歌仙の連句、
夕方野端山遊ぶ。
 連句の場で一句。
秋すゞし 
 手(て)毎(ごと)にむけや 
     瓜茄子(なすび)
 二十一日、高厳寺で遊ぶ。
 二十二日、願念寺で一笑の追善会。
 ここで、新作俳句を芭蕉が披露する。
塚もうごけ 
   我泣声は 
       秋の風
 二十三日、宮の腰で遊ぶ。
あかあかと 
 日は難(つれ)面(なく)も 
        秋の風
 この句は、金沢に入る途中の作品だが、
あたかも金沢を出る時のような位置に
提示される。
 「秋の風」で 威勢よく押さえた二句を
並べて読者の目を引いてやろうという
芭蕉の心意気を示すようで面白い。