貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

小松での二首

2022-01-05 13:38:52 | 日記
令和4年1月5日(水)
 金沢を出て、すぐの作品。
 小松では、その土地の名前が
愛らしくていいと一句詠む。
しほらしき 
  名や小松吹(ふく) 
     萩薄(すすき)
 なんと可愛らしい名前だろう。
 小松とは、小松の木に吹く風が
萩と薄をそよがせて、
旅人を慰めてくれる。
 小松の多太の神社に、
平維盛に従った齋藤別当実盛の甲
がある。
 敵となった義仲に、
老人と見られぬよう、
白髪を墨で染めて出陣し、
奮戦したが討ち死にの末路である。
むざんやな 
  甲の下の 
     きりぎりす