令和4年1月12日(水)
山中温泉に入浴して、
芭蕉は大満足である。
その効果が有馬温泉に次ぐとも
言われるのも彼を嬉しがらせる。
山中や
山中や
菊はたおらぬ
湯の匂
寿の霊験あらたかと言われている
寿の霊験あらたかと言われている
菊を手折る必要もなく、
ただ湯に入ればいい。
湯の醸し出す芳香が百薬の長。
この温泉宿の 主人はまだ14歳の少年、
この温泉宿の 主人はまだ14歳の少年、
京都から貞実という有名な人が
その昔来た折、父に俳句のことで
辱めを受け、
その後京都の貞徳の門人になり、
世に知られるようになった。
しかし、偉くなっても、
山中の人々から俳句の添削料を
取らなかったという昔話がある。