貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

ある偽作!

2022-01-03 15:13:07 | 日記
令和4年1月3日(月)
 例えば、
 ある偽作では、連日の饗応に飽いた芭蕉が、
「今宵のもてなし、心遣いのほどは
うれしいが、
まるで自分が大名になったみたいだ。
もっと風雅のさびをいただきたい」
と言っていたことが記されている。
 つい最近2015年に出版された
金沢学院短期大学起用の藏角利幸の研究
『芭蕉二軒の宮竹屋に宿泊』
が最も確かな情報だと、
師匠は思っている。
 すなわち、金沢に着いた芭蕉は
薬種業宮竹屋分家の宿に一泊した翌日、
宮竹屋本家のあるじ、
俳諧師の小春の招きで本家に行き、
大勢の人々の歓迎を歓迎を受けた。
 無論厚いもてなしがあり、芭蕉に出会って
蕉門の弟子となる人も何人か出てきただろう。
つづく。