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『春のしゃぼん』オーディション

2016-04-29 22:08:07 | お芝居演劇
 6月文化祭公演のオーディション。69,70,71回生が一緒に行う一度限りの公演。文化祭とは1年にとってはデビュー戦、3年にとっては引退公演なのである。この春の2年男子のシャッキーも加えると新入部員の数は8名となりまずますのスタート。急な告知とあって1年3名は来られず、その結果キャスト発表は3日後の5/2となったのだが、1年生4名、上級生はもちろん全員参加の計17名で部活。いつもの会議室がちょっとだけ手狭になった。

 こっちが台本の印刷をしている間、自然と新入生向けイントロ講習が行われるわけで、県高演劇部もずいぶんシステマチックになったものだと感心する。だって「あめんぼ(北原白秋)コピーしてください」って誰も言いに来なかったのに、新入生はコピー持って基礎連に参加してるわけで、これはどこかで誰かが先読みして準備したって証拠なわけで、こっちはふ~んって感心するのだ。他にもオーディションに向け、キャスト希望を出す意味と覚悟についてとか、ST落ちない意味とかが粛々と語られる。高校生の一群が本気で情報発信し、もう一群が本気で情報吸収する。大切なものを大事にしようとする彼女らの姿を見るにつけ、こっちは手持ち無沙汰なぐらいがちょうどいいって思うのだ。幸せなのだ。

 午前中、なるはが二徹で仕上げた台本の読み合わせをし、キャスト希望を書いたらいよいよ昼から『春のしゃぼん』のオーディション。 歌に始まりセリフは半立ち。最後に即興の課題をこなし終了は15:00。一年生が上級生に混じって楽しそうに緊張している姿に、上級生たちが確実に反応している。もちろん上手いのは上級生たちなのだが、懸命に立ち向かう姿に「カワイイ~!」ってどぎまぎしてるのだ。いやいや、君らのお陰。だって思いっきりやってる先輩たちの姿を見て、稽古場では思いっきりやっていいんだって伝わったからこそ後輩たちは自分を出せるんだ。もじもじしたり、次、誰がするの?なんて余計な遠慮しなくて済んでるんだ。躊躇なく心を開いて飛び始めた新入生を見て、こっちは手持ち無沙汰なぐらいがちょうどいいってつくづく思った。幸せだった。

 稽古場がとてもまぶしかった一日。
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