平成演劇教育委員会2008

　二年に一度の裏方技能検定がピッコロシアターで行われた。阪神支部各校に加え、篠山鳳鳴、三田松聖、祥雲館、有馬などの丹有勢と、見学を含め六甲、神戸が参加した。写真は『打合せ士』の検定風景。普段は考えたものを図面にして裏方さんとの打合せ会にのぞむものだが、この検定は装置があってそれを図面に起こして正確さを競う検定。実は二年前には縮尺が違う、幕を書いていない、高さの記述が一切されていないなど実力不足が大いに露見、合格者も5人以内と寂しい検定結果に終わった。今回は事前に3分間レクチャーがあったせいかその三倍ほどの合格者を出すことができた。
　他にも定番の『定式物士』や『演劇クイズ王』『マッスルランキング』『マイスター検定』など盛り沢山な一日。マイスターでの伊丹西は最多出場（3回目）ということもありツボを外さず15分の場あたりをフルに活用した。例えば間抜けな効果音への突っ込みを入れつつその場で演出変更をする、セリフにだけ登場するサル軍団を登場人物に加えて来たが場あたりでは一切客席には見せないなどだ。素材上演で観客をわかせることもきっちり狙うなど、受検する側にも検定する側にも見せるという意識が大切だと再確認した一日だった。
　検定結果発表を聞いて本気で大喜びする舞監の甘味の姿は、検定のため積み重ねた努力と辛抱の大きさを表しているかのようだった。

AI・HALL高校生演劇ワークショップ2008

　毎年恒例でありながら毎年全然違うAI・HALL高校生演劇ワークショップ。今年は劇団アグリー ダックリング池田祐佳理さんと樋口美友喜が講師。失礼ながらまだ見たことのない大阪の女性主体劇団で作家の樋口さんがかっこよくて、池田さんって演出担当の人はダイエットに励んでいるらしいぐらいしか予備知識が無かったのでした。ごめんなさい。
　でもいいテンポでめちゃ小気味よく練習が進んでおります。女性の生活感や直感にはどう頑張ってもかなわないなと思っているところに、知性と大らかさが加わるとある意味最強かも…ってコラボ。『ふっきれ』という20ページの樋口さん書き下ろしを23名の高校生×2チームで作品作り中です。コロス芝居って僕的には範疇外なんです。そりゃやったことはありますけれど、どうしても左脳が勝ちすぎる傾向があって若干食わず嫌い。それをどう料理してくれるのか、興味津々です。
　今年の参加校を見ていると県立伊丹はしぶとく現状維持＋第三顧問強者？、伊丹北は知性派女子10名、市立伊丹はそれ以上で男子やかつてのヒミみたいな野性的な女子がいたりして楽しみ。伊丹西もモチベーションでは負けてません。なんか伊丹に風、吹くかも。おっと忘れちゃいけない。六甲高校も数名参加。彼らは…、無条件に好きです。
　明日の午後には完成形にして上演まで行く予定。見逃せません。

追伸：舅におびえる甘味に素敵なプレゼント。舞監用ストップウォッチとペンライトのセットです。結構考えて選んだんだよ～。
　

ポケットナビの可能性

　バイクにナビはあり得ない。これ現状では持論。直射日光だったり雨だったり。情緒的なことを言えば旅にナビは似合わないだったり。現実的にはお金が…。そいでもってカブにナビが付いてたら違和感あるでしょう。
　それでもあった方がいいなって思う場面もあるわけで、こいつは試してみたかったのですよ。auにはある助手席ナビ。
　僕はドコモユーザーなのでGPS機能は全く縁がなかったのですけれど、職場のF瀬先生が「結構使えます。」って情報くれてたもんだから実験です。マーチのオイル交換に行った待ち時間に近所のauショップに行って質問攻撃。端末閉じて使えるの？、通信料は？、バイクで使えるの？など。お姉様方はいちいち奥に引っ込んで相談するんです。今までそんな質問されてなかったみたい。結論は「試してみないと分かりません。」ってことです。
　じゃ、試せるの？って聞くと初めはエリア確認用端末しかないのでってお返事でしたけど、「僕が乗り換えるってコトは家族全員がauに乗り換えるってコトだ。」なんて一回言ってみたら助手席ナビ設定済みの端末をイヤホン付きで貸してくれました。とりあえず一週間使ってみて下さいとのこと。ありがたくお借りしました。
　とりあえず帰り道に、バイクで使うことを考えて端末は触らず眺めず。イヤホーンの音声案内だけで走ってみると…、行けそうじゃないですか。現状での問題点は

　1.端末の発熱 見てないけれどバックライトは点いてるみたい
　2.バッテリーの持ち　二度目のテスト走行不可能でした
　3.バケット代はどんだけ？

　ってこと。明日は通勤経路36kmをナビ付きカブで走ってみます。

WR２５０X遂に試乗

　信州を満喫したばかりなのに他のバイクに色目を使っているようです。ちょっと気になるWR250X。しかもRC甲子園のヒットマン付きコンプリート。何か考え中みたいですな。1100は250の4倍偉いかと言われればバイクに詳しくない人にはそうかも知れませんが、乗っている立場で言えばそうとは限らないもの。要は作り手に思想と情熱があって、オーラがにじみ出ているかどうか。その点WRは是非試してみたい逸品なのでした。
　ちょっと賑やかでやたらとエンブレが効く。一定速度で走れるのって雰囲気。　パワーは十分。意外と曲がりにくかったのは謎。第一印象では仲良くなれなかった部分も多いですが、やはり実力は確か。途中アプリリアのRS250と競ったとか、気付くとぬ？の大台だったとか、Uターンは当たり前に楽勝だとか…。ともかく新鮮な一時でした。三重ならこいつで十分だよな。宮崎はフェリーだし…。

理想郷

　いよいよお家に帰ろう。草津から嬬恋へ抜けるのに「嬬恋パノラマライン」って道がある。遠くに高い山々、ゆるやかなカーブと起伏が広大な農地をぬう。走ってるだけで幸せな気持ちになれる道。タイヤ好きには理想郷。写真の場所は一面のキャベツ畑。飛び交うモンシロチョウ。きっと青虫にとっては理想郷なのでしょう。
　ゲップが出るほどワインディングを走り、景色を眺め、高速をひたすら流し、今回走った距離は1300km。ごちそうさまでした。

さ、寒い

エアコンの存在しない場所に滞在中。ここの露天風呂は日本一。20年ぶりかな。
それにしても寒いぜ！

☆群馬全国結果速報☆

最優秀賞
　青森県立青森中央『河童』

優秀賞
　島根県立三刀屋『暮れないマーチ』
　新島学園『りょうせいの話』
　長野県立岡谷南『オイディプス』

創作脚本賞
　新島学園『りょうせいの話』大嶋昭彦(教諭)

舞台美術賞
　新島学園『りょうせいの話』

群馬全国最終日

ボタン
　切ないなぁ、あのころの恋は。大事な事に限って話せなくなるなら、どうでもいいことをペラベラしゃべっといて欲しかったなぁ。中盤間があり過ぎて老夫婦みたいでした。

振り返る
　びっくり良かった。役者二人が台本に負けていない。不良の女の子がダメダメ指導部先生に入れるツッコミがびしびし決まる。装置も全国基準だと教室にしては小振りかなと思ったら作りが良くて裏返って会議室に4秒でチェンジ。こりゃ確かにメインディッシュだわ。笑えたし、泣けた。

群馬全国二日目2/2

オイディプス
　福井全国のマクベスの奔放さ、あほに見せた賢さが懐かしかった。引き落としトラブルは可哀相。

駆込み訴え
　度肝抜かれた。太宰治そのまま高校生の一人舞台が50分成立するんだ。しかも素舞台小道具無しで。驚愕。高3男子はユダになれます。すげえ前例。手指の表情、息使いに一瞬の抜けも無かった。こいつは劇団民芸か？ それでも四国大会に比べるとなんて意見が聞かれた。そこは理解不能。

どんがら山
　廃村の危機を迎えた村の老婆主役とミュージカル仕立てがミスマッチで客席でもじもじしちゃった作品。汚れた？僕には恥ずかしかった。

群馬全国二日目1/2

幸せに
舞台に妊婦がいっぱい。それぞれの妊娠にそれぞれのストーリーがあるんだけど想像妊娠の域を出ない。一つのセリフの中に、単語の意味によって明るく暗く不自然に切り替わる特徴が部員に蔓延しているのが気になった。芝居は記号では無いはず。

りょうせいの
　最近地元枠が見逃せ無い。なんて幕開き前に打ち込んでいたら大ヒット。ともかく可笑しいんだ。来年廃止が決まった寮を一人で切り盛りする30半ばの寮母さん、3年生男子2名、一つ年上のミュージカル好きの女の子に恋する同じくミュージカル好きの不器用2年男子、そこへやって来た寮生OB怪しいロン毛の三十路劇団員。8/31のブルーな夜に恋の手助けをすべく団結する。役者がでかい。物語的にだからどうなのって言いたくなる人もいるんだろうけど、そんなの関係ない痛快さでした。