異臭騒動

　近畿大会が終わったと思ったら翌日は月曜日。１時間目から３年理数コースの物理の授業です。交流をコイルに流すとコイルの自己誘導のために電流変化に比例する逆起電力が発生し…。ここでこんなことを書いても始まりませんね。
　話は変わって６時間目の出来事。自然科学コースの２年生１組は僕のクラス。探求といって化学、物理、数学、生物の各グループに分かれてそれぞれ自分の課題を決めて研究するという新しい形式の授業があります。物理の空気エンジンチームのバカども（失礼）が材料である自転車に乗って廊下でいちびっているのを「くぉらぁ～」なんて怒っていると化学チームの女性陣が「耐えられない」といって廊下を避難してきます。話を聞くと化学の実験中に副委員長♂が薬品をちょっとだけこぼしたそうな。問題はその薬品の臭いです。ギンナンとうんこを混ぜて１０倍に濃縮したような臭いが化学実験室に漂いました。これはいかんと窓を全開に。臭いは校舎を駆けめぐり、同じ階の２年生から上階の１年生の教室にまで達しました。強烈。授業中の２年生からは「なんか臭う」と不満が爆発。終礼もそこそこに全員校舎内から姿を消しました。中には「学校辞める」と訴えた女子もいたとかいなかったとか…。
　下校放送より100倍効果があるじゃん！　避難訓練の時はこれまくと避難にリアルさが出るなど各地に波紋をおよぼした異臭騒動でした。ちなみに人体に害はございません。ご安心を。酪酸恐るべし。

ちょいと悲しいひと言

　僕とピッコロとは長い付き合い。18の時演劇学校の入学したのが始まり。もうそろそろ22年。大切な思い出がいっぱいあります。ピッコロにいる人は常に入れ代わっていくのに、僕がピッコロに愛着を持ち続けているのは考えてみれば不思議です。秋浜先生がいたピッコロ。山根館長がいたピッコロ。卒公でふにゃ～っとなるほど燃え尽きたピッコロ。昔話だけじゃありません。毎年自分たちの作った劇をシェイクダウンするのがこのピッコロ。
　今そのピッコロで近畿大会が開かれています。近畿のいろんな府県から代表校が集まっています。もし予定さえあえば是非来てくださいといえるイベントです。なんとなくそれの真ん中あたりで頑張って（から回って）います。
　上演校には気持ちよく自分たちのもてるベストを出してもらいたい。これはきっと自分が見知らぬ劇場に行ってもそうしたいと願うだろうからです。そのためには話し合いや調整が必要だと思います。見知らぬ同士ですから。少しでもその調整で役に立ちたいなと僕は思います。だってピッコロと高校演劇、どちらも僕の大好きなものですから。そこで役に立ってないとか、むしろ煩わしいなと思われているとすれば、悲しい気持ちになります。
　書きながら迷っているのは誰も間違ったことを言ってないから。守るべき仲間があり、生徒があり、物語があり…。それでも僕の悲しい気持ちは本当です。大会が終わったら、いろんな人とじっくり話をする時間を作ってもらおうかなと考え中。だって分かり合って一つの仕事をしたいし、そのためにはぶつかり合うことも必要だと思うから。　ピッコロは日本一の劇場だ。そう言い続けたいから…。
　明日から近畿大会。奇蹟の舞台が一つでも産まれることを願って。

めっちゃ嬉しいお便り

　事務所の古賀さんがいつも通り笑顔で大きめの封筒を職員室の僕の机に届けてくれました。封筒には「むつみ村立むつみ中学」の文字。上演ビデオです。高校の演劇部ではなく中学のひと学年全員が僕たちのお芝居を上演してくれたのです。出し物は『銭湯物語』。先日ブログで紹介したあれです。
　近畿大会前でとてつもなく忙しい僕は、見たいなぁという気持ちがありながらしばらくは見れないかもぉと思いつつ、物理準備室に封筒を持っていきました。その夜翌日の準備が終わった後、ちょっと気になったことがあって先ほどの封筒を開けました。ビデオ以外の手触りがあったからです。開けてみてびっくり。出演した生徒さんからのお手紙がびっしり。なにせ２１人とはいえむつみ中３年生全員です。ぽっかり感動しました。大事に上演まで劇を育ててくれた、いえ上演後まで劇を大事にしてもらっている。そんなものが伝わってきました。涙もろい松蔵（永さん）さんなら号泣モノだと思います。
　もちろん家に帰って嫁と愚息が寝静まるのを待って見ました。爆笑です。最高でした。みんなちょっと恥ずかしそうに。それでいていいセリフはしっかりいいセリフだと分かって発している。お客さんも意図した所で笑ってくれている。むつみ中恐るべしです。山口の遠く離れた山里に、名演出家の気配色鮮く。
　お芝居をやってて良かった。本心からそう感じた出来事でした。どうです？うらやましいでしょう。みなさんのおかげです。感謝。

懐かしの名作が再び

お疲れ様でした！尼北上演終了

　県大会二日目。阪神からは尼北が出演しました。わずか一週間とはいえ、下手が不自然だったセットを暖簾で修正したり、かもいが追加されたり変わっていました。見ている人に好感はもってもらえたんじゃないかな。前日はこっちでお泊りだったようで本当にいい思い出になりそう。羨ましいだろうなぁ、うちの奴ら。前日は盛り上がりましたかの質問に「盛り上がったり、盛り下がったりでした。」と答えた作者の岩木君の発言がリアルでした。
　結果は他人が決めるもの。とはいえ今週尼北演劇部はしっかりいい仕事ができたようです。いい笑顔でお疲れ様でした。

ザウルス引退

　思えば文豪（ワープロ専用機）→マッキントッシュDuo230＋Dock（PowerMacより前）→シャープメビウス（Win95）と進んだ我がIT機器の歴史の背後には必ず電子手帳が存在し続けていた。最初のもらいものCASIO機以外全てザウルス。MI-E1を最後に電子手帳は携帯電話へと姿を変えた。ブログへの投稿、スケジュール管理、電話帳、メールチェックなどに加えカメラまで備えた時期主力サブマシンはこれだ。電話としてみれば確かにデカいが、ザウルス＋デジカメ＋携帯電話が全てケーブルレスで合体したと思えば苦ではない。ただ惜しむらくはFOMAの電波の切なさと、僕自身が『日本折りたたみ電話撲滅協会会長』を名乗り続けていたこと。いやいや、これは電話ではない。電子手帳なんだと自分に言い聞かせる毎日である。

F900iT レビュー

阪神大会終了

あっと言う間の4日間。阪神大会が終了しました。大会結果はごのいワールドの掲示板を見ていただくとして、最後にこんな写真を持ってくるというのは、やっぱりどこか寂しいのでしょう。
演劇は勝ち負けじゃないと言いながら、観客の代表である審査員に選ばれなかったという事実はある意味一般の劇団の公演よりシビアで分かりやすい顛末です。
ただし、審査結果は泣いたり笑ったりするキッカケをもらったに過ぎません。バネにするか、おごりを持ってるしまうか、諦めるか。観客にそこまでの責任をしいることはできません。できることは何か、戦い？は既に始まっています。なんてね。伊丹西の次回公演は見逃せませんよ。

名サポーター

ピッコロシアターで行われる阪神大会。なにせ21校が上演するのです。朝から上演、終わると翌日分の仕込みです。終わると21:00。ホントに疲れます。それでもイヤな顔せず、むしろ面白がって応援してくれるピッコロシアター事務所の安積さん。高校演劇の名サポーターです。ありがたやありがたや。いつも取材されてばかりなので逆襲にぱちり！
　

忘れ物

今日は阪神大会の搬入・位置決め。いつも恐れているのは忘れ物。遠くの劇場だったら即命取りです。まして今回は時間がなくて学校でするはずの汚しやドアのストッパー付けも現地でするはめに。
　さてここからが問題です。ストッパーにする角材とペンキを持って泣いているパトとハロ。さあ何を忘れたでしょう。
　正解は刷毛、ハケ。弁当に箸が入っていないあの日の苦い思い出を思い出した一日でした。

ただいま練習中

　公演前の最後の土日。昔から奇跡の一週間とはよく言ったもの。ああだこうだと迷ったり立ち止まったりするのは余裕のある証拠。脇目もふらずにとにかく走れるだけ走ることで見えてくることも多いのです。今回はとにかく台本が遅い！　それによって苦労も多いはず。それでも小道具が一つそろう、シーンが一つ決まるだけでみんなの気分も違うもの。ちょっと？古い僕にはゴレンジャーの方がなじみが深いのですが今回はこんなお面が登場します。
　それにしても誰だ？　顔が見えないのに下向いてる恥ずかしがり屋さんは。戦闘シーンは熱くそして謎めくはずです。お楽しみに。

阪神スタッフ打合せ会

　ついに１１月。コンクールシーズンです。手初めにスタッフ打合せ会が行われました。一番のニュースは芦屋南高校が出場辞退したこと。役者の都合ということですが、顧問の先生は多くを語りませんでした。これにより初日の日程が変更になりました。既製は３本、生徒創作１３本、顧問創作４本、卒業生作１本です。
　ずらりと並んだ審査員用台本をぱらぱらめくりながら、面白そうなのをチェック。（おいおい）やっぱ生徒に元気と力のありそうなところが気になります。あっと言わせてくれる作品はあるのかなぁ。やっぱりすごく楽しみです。わくわくドキドキでなんとなく宙に浮いたような一月の始まり始まり。
　それにしても初日は県Ｎ、Ｍ総合と強豪揃い。この日に印象に残る舞台が出来るかどうかはとっても大問題なのだなぁ～。今日の打合せを見る限り、どこの学校にもアキレス腱がちらりちらり。阪神のことを思えば突き抜ける舞台の登場を願うところですけれど、これはもつれるかも知れませんよ。

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