Gon's_Bar

ブログって何? 2023年4月より兵庫県高等学校演劇研究会東播支部へ移動。高校演劇の情報の配信、記録も。

勝手に舞台設定

2010-06-27 16:31:48 | Gon's_Diary
 ハイジ台本を潤色する段階で、兵庫県のどこでもなかった海水浴場を何処かに決めておきたくてネット検索。淡路島の海水浴場のうち、人気のないところを勝手にセレクト。選ばれたのは淡路島最西端の丸山海水浴場でした。現在は南あわじ市阿那賀志知川という地名みたいで、決して村ではありません。
 文化祭を見た人には、あ~そんな田舎町なのねって程度にしか思われていないでしょうが、勝手に使って挨拶無しでは申し訳ないなぁって気分だったのでした。たまたま今日は嫁と子供が芋掘りで一日フリーということで、バネット号で出かけてみました。家から約1時間半。空想でしかなかった町に実際踏み出した気分って、分かります?ちょっとしたときめきと、ちょっとしたがっかり感。この町にあの劇の登場人物が居たとしたら、どんな生活をしているんだろうって空想は膨らみます。
 こんな風に見知らぬ土地を尋ねた経験ってありますか? ほら、この看板の向こうに、萌枝お嬢様の長い車が駐まってますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30回生引退

2010-06-19 21:57:58 | お芝居演劇
 まつり、神ちゃん、ポニー、千歳、レオン、みっちぃ、そしてハイジ。いつの間にかでっかくなった3年生が引退公演のカーテンコール。お客さんへの感謝の言葉だったり、僕へのご挨拶であったり、後輩への叱咤激励であったり。わずか3分間に思いのありったけを好きなだけはき出して。
 なんだろね~。毎年人為的に作ったドラマの後で、本物のドラマを見せつけられる気がする。明らか本編が負けてる。泣ける笑えるぐっと来る。これこそ本当に描きたいドラマなんだろうなって感じ。お客さんにとっては説明も設定もしっかり語られる本編の方がその日に完結できるドラマだと思うのだけど、関わってきた人間としては、3年間の歴史を一気に爆発させる壮大な花火なのだ。
 移ろい行くものは美しい。かくして彼らはたまらなく美しく、愛しいままで西高演劇部という芝居作りの現場から引退していくのであった。せっかく大きく育てて相棒になるまで成長したと思ったら居なくなっちゃうんだもんな。演劇部顧問ってのも割にあわねぇ商売ですぜ…。嘘です。最高のお仕事です。
 今までいろいろありがとね。みんな。

 お前らまだまだやなって背中見せつけられた後輩達の逆襲こそ、僕の次のミッション。もちろんやらかしまっせ。ってことで西高演劇部は次のページへと、続く…。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ステージの奇跡

2010-06-18 21:36:03 | Gon's_Diary
 担任をしている1年5組。理系でも文系でもない学年ど真ん中の普通のクラス。賑やかな一部女子と留年生、何人かの子供っぽい男子に目が行きがちになるけれど、文化祭での主役は彼らではなかった。
 合唱コンクールは課題曲としてテープ伴奏の校歌。自由曲はピアノ伴奏とルールで決められている。ところが我がクラスでは伴奏者として立候補する者が居ない。ほとんど唯一のピアノ経験者は、中学時代の合唱コンクールのトラウマ?のせいか頑なに拒否。そこまで言うならしかたないよねってアカペラで歌う覚悟だったわけです。期限も迫った最終日、予想外の男子が「俺、出来るかどうか分からへんけど…。」って立候補。長身サッカー部の彼が一躍ヒーローに祭り上げられてしまったのです。
 ところが彼の苦悩は想像以上。一応小学校時代にピアノを習ってはいたのですが、なにせ久しぶり。思うように手が動かない。途中、言いにくいながら僕に「やっぱりアカペラじゃダメですか?」って言いに来るほど。よっぽど苦労したんだと思います。それでも苦しかったら左手パートを右手で弾いていいからと励まして数日。なんとかやってみようってところまで来ました。
 迎えた合唱コンクールの予選。課題は間奏。ここで止まってしまっては次の歌い出しがそろわない。直前の練習でも成功率は限りなくゼロに近い。何があってもやめないこと、みんなの気持ちをそろえるのは指揮者であること、0か100ではなく30でもいいんだってコトを指示してステージへ。放送コメントでも温かい気持ちで聞いてくださいなんて流してみる。
 かくして演奏スタート。客席で祈る担任の思いも空しく伴奏が止まる。ここまでかと思った次の瞬間、指揮者のいつもに増したアクションで歌が盛り返す。伴奏復活。よし!いいぞと思ったら間奏でリズムが狂う。指揮者もそれに合わせて振りを変える。これで歌い出せるのか?と思ったらさらに歌い始める。こけては立ち直り、立ち直ってはこけるの繰り返しに、なぜか会場が一つになっていったのは不思議。そして、最後まで歌い通せたのはやはり奇跡。思わず立ち上がっての拍手。
 演奏終了後、舞台袖へ走る。上手くできなかったと泣き崩れる伴奏者に、クラスのみんなが声をかける。返事が出来ないぐらい落ち込む彼を責める人は誰も居なかった。むしろもらい泣きは袖にいた先生達へも広がり、下手袖大号泣状態である。こんな合唱コンクールは初めて。終わってから泣く彼も、懸命に指揮をし続けた指揮者も、最後まで歌い続けたみんなも、たまらなくいとしかった訳です。
 結果発表はまさかの決勝進出ベスト3。偶然の奇跡に対するご褒美だとおもいます。何処かでもう許してあげてよっていう気持ちも確かに。でも、やってみますって言う限り、リベンジ目指して進む道を止める訳にはいかないのです。
 奇跡は二度起こりません。多分そうです。だからこそ、一度の奇跡を大切に、感謝して何かを成し遂げて欲しい。気付いてくれる人が何人居るのかな。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いよいよ西高祭

2010-06-18 08:19:49 | Gon's_Diary
 毎日多忙なため、更新はのんびり。いよいよ30回生の引退公演です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化祭公演上演順確定

2010-06-13 22:39:03 | お芝居演劇
 本日プチゲネ×2本を行い、上演日時が確定しました。演出からは本音トーク。しんどい現実とそれでもやめない何かをみんなで共感できたんじゃないかな。何とかしなきゃの第3スパイラルねじ巻き中。

二〇一〇年度 兵庫県立伊丹西高校演劇部 文化祭参加作品
 『おかえりはうす』  作 ハイジ  潤色 ごのい

【キャスト】

6月18日(金) 14:00~ 校内発表 ※非公開

 幸太郎 男 高三 アカツキ
 ほづみ 女 高二 ロッテ
 一太郎 男 中二 フィリップ
 晃 男 高三 ハバネロ
 真緒 女 高三 まつり
 彩 女 高三 神ちゃん
 健之助 男 高二 ハンク
 恵 女 高二 カトゥー
 萌枝 女 お嬢様 華紅夜
 河合 女 萌枝の召使い 正樹
 父(源太郎) 声のみ ルイージ
 母(真知子) ピノ
 DJ(鳴門FM) メルト


6月19日(土) 12:30~ 一般公開 ※招待券必要

 幸太郎 男 高三 みっちー
 ほづみ 女 高二 ラスカル
 一太郎 男 中二 一茶
 晃 男 高三 やかん
 真緒 女 高三 ポニー
 彩 女 高三 ハイジ
 健之助 男 高二 ハンク
 恵 女 高二 雪ちゃん
 萌枝 女 お嬢様 ぴっぴ
 河合 女 萌枝の召使い ちゅーそん
 父(源太郎) ルイージ
 母(真知子) ピノ
 DJ(鳴門FM) メルト


【スタッフ】
 音 響  千歳 篤姫 mimi
 照 明  太刀魚 京極 まっちゃ
 美 術
  大道具  ルイージ ハンク
  小道具  カトゥー
 演 出  レオン 団子
 演 助  翔 ピノ
 舞 監  正樹

 皆様のご来場をお待ちしておりま~す。今年も社会科教室は熱い!はず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お客様

2010-06-12 22:11:24 | お芝居演劇
 今日は演劇部にお客様。アイフェス2010で中学の部を征した伊丹南中学のみなさん。副賞として「伊丹西高校演劇部見学」を希望されたとかで、キッカケ稽古を見学に来てもらいました。卒業生でもあるピノとメルトは恩師の来校にはしゃぎ気味。ホステス役で大活躍でした。普段やってる発声やアメンボダンスでは32人もの大人数できっと暑苦しかったことでしょう。すいません。
 それにしても中学生って不思議。しっかりしてるなぁ~、部長さん。まるで大人みたい。って思ってるうちにある仮説が僕の頭の中に。産まれてからの時間軸とシンクロするのは、しっかりしているかどうかの軸ではなく、どんな世界が世の中にあるのかっていう世界観じゃないのかなって仮説。お芝居をしていると、こんなん有り?って要求を台本や演出からされることって有るじゃないですか。そのときにとりあえずやってみようって思うのが世界観の広い人。出来ないとか、分からないって立ち止まるのが世界観の狭い人。無茶を要求される機会もきっと年齢によって変わるのだと思うんだけど、これなら出来る中学生に出来ない高校生が勝てるんじゃないかなって気がしました。あ、勝ち負けじゃないか。あくまでも中学生と高校生って何が違うんだろうって観察の結果でございました。
 ともかくせっかく来てもらって何か出来たのかなってドキドキなんですけど、こんな機会を与えてもらえてもったいないなぁって思えた一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生録のプレッシャー

2010-06-06 14:14:56 | お芝居演劇
 台本に指定で登場する声。例えばラジオのDJであったり気象情報、中には居ないはずの人物の空想の声だったり。今回の文化祭台本にはそんな生録指定がなぜか山盛り。こういう場合は放送室のスタジオをお借りして生録となるのが通例。
 ところがですよ、これが結構のプレッシャー。ミス無くさりげなく、噛まずに切り抜けるのは意外と難しいのです。過去には録音終了後、あまりのプレッシャーからの解放に足が震えて階段を上れなくなるなんて看板男優も居たとか居ないとか。今回の大騒ぎはTake10までNGを繰り返したこいつ。息を殺して付き合う音響担当は怒るに怒れず悶々とする訳で御座います。
 そんな中、気象情報を淡々と読む役に突然抜擢されたK口先生はさすが。句読点のない台風情報をわずかTake2で切り抜けたのでした。う~ん同じセリフを生録した翔は足が震えてぼろぼろになりながら帰って行ったのになぁ。ともかくこうして音響ネタは集まっていくのでありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする