Gon's_Bar

ブログって何? 2023年4月より兵庫県高等学校演劇研究会東播支部へ移動。高校演劇の情報の配信、記録も。

床面にまつわる事件

2006-03-31 09:09:05 | お芝居演劇
 毎回大会に事件は付き物。今回の春期大会では床面にまつわる事件が数件…。写真は大会終了後、床面にはいつくばるように雑巾掛けをするK西H稜高校関係者の皆さん。ことの発端は暗転中にバミリを目立たせる蓄光テープを手作りしたことから始まります。紙テープに蛍光塗料を塗って蓄光を手作りするのも始めて見ましたが、さらにそいつを両面テープで床に貼り付けてしまったのです。しかもめちゃデカ。公演終了後にはがそうと思ったら、粘着材がしっかり床に残ってしまった大失敗。舞台各所に残ったはがし後を関係者一同こすりまくっているの図です。夕日のようなフロントサイドがもの悲しさを助長します。
 さらに舞台上に落ち葉をまき散らしたT塚の場合はある意味恐怖。なにせ本物の落ち葉をビニール袋いっぱいに集めてきたものだから床面にまいたとたん、アリとかクモとか名もない小さな甲虫類がわさわさと…。最前列桟敷席で見ていた生徒のレポートによると、暗転の度にムシが客席に迫ってくるので逃げるわけにもいかず悲鳴も上げられず恐怖に怯えていたとか。ある意味「ホラー」以上です。みなさんも桟敷席での観劇には十分ご注意ください。

 2005年度春期発表会のページへ
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AI・HALL大賞いただきました

2006-03-28 00:38:13 | お芝居演劇
 演技賞に親父女優の徳ちゃんが選ばれた後、いよいよ大賞の発表となりました。受賞が一巡したのでどこが選ばれてもおかしくない微妙な空気の中、コールされたのは西高の名前。客席からは短い歓声が立ち上がって消えました。
 思えば既成台本での受賞は顧問歴の中で初めて。一応は芝居としてある程度の完成度だと認めていただけたことをうれしく思いました。練習、できるようになったんだねぇ。セリフが入った段階で稽古が行き詰まっていた時代がついこないだまであったことを考えると、進歩だと認めてもいいと思いました。
 明日は春期の舞台です。旅公演のロングランはまだまだ続くのでした。閉会式後のロビーでまっちと鹿と照明の中ホール対策作戦会議。公演終わってホッとして、下がりかけていたモチベーションをぐぐっと引き上げて…。皆様のご来場を心待ちにしております。
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乱入!六甲中学

2006-03-26 22:24:33 | お芝居演劇
 面白~い。中学生の新鮮さとギャグセンス。開場前に集まったメンバーの「理系真面目男子ちょっと寝ぐせ付き細身長身メガネ」って感じ。ところが公演が始まると「刑事物」、「血塗られた堕天使とか言ってる」、「こいつ中学生か?っていう老けた達者な古畑任三郎」とか。とっても新鮮でした。文化祭で上演して一般生徒に飽きさせない作りに、そうやって仲間を集めて増殖中の六中演劇部の神髄をみた気分です。
 実はうちの親父は六甲中学出身。神戸では灘中、甲陽中、六甲中というまさにお受験対象のこの中学。賢いんです。でも芝居は…、アホなんです。AIフェス終わって翌日の春期大会にまで応援か見物に数人やってくるノリ。このまま高校生になってコンクールにでも出られたらちょいとやっかいな存在になりそうですよ。
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AIフェス2006開幕

2006-03-26 09:56:59 | お芝居演劇
本日より二日間、伊丹のAI・HALLにて中高演劇フェスティバルが開かれます。忙しすぎて告知できませんでした。よろしければ今からでも足をお運びください。

3月26日(日)
10:00 南中学『↑CHANGE↓』
11:10 六甲中学『男たちの事件 and ~鮮血の堕天使編~』
12:50 伊丹北高『赤いアイツ』
14:20 伊丹西高『MOVE』

3月27日(月)
10:00 西中学『(I can't) change the world ~音楽バカの集い~』
11:20 市立伊丹『ロイヤルミルク』
12:50 県西宮『チョーップ!!』
14:30 県伊丹『if部屋』

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わしゃ生涯現役じゃ

2006-03-25 22:27:15 | Gon's_Diary
 金もない、時間もない、人の集まりもままならない…。あの名文句はもう聞けません。阪神支部の、兵庫県高校演劇の重鎮、吉山先生がお亡くなりになられました。阪神支部の高校生には講評でのこの姿がおなじみのはず。いくつになっても「頑張ってください。」とこの席から劇に激を飛ばされていました。尼北時代も、伊丹西でも、合言葉は「吉山爺を寝かすな。」でした。いい芝居だとちゃんと起きて観てくれましたから。
 実は僕たち顧問の間でも吉山先生の正確なお年は諸説あって分からないんです。それでも戦争に行って艦に魚雷を受け、サメのいる海を漂流して生還されたとか、阪神支部が来年度創立五十周年であることを考えると、80前後のはず。ついさきがたの春秋座公演にもいらっしゃってましたから、まさに生涯現役宣言に偽りはなかったということ。来るべきときが来たなぁという気持ちと、寂しさを感じています。
 ようやく後身に道を譲ることになった吉山先生へ。先生の善意と情熱は僕たちが受け継ぎますからね。

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エリ・徳・いのこ生出演?

2006-03-23 22:40:48 | お芝居演劇
 入試の出張中に何度か電話が学校にあったみたいです。西高演劇部に地元FM局より出演の依頼。アイホール中高演劇フェスティバル2006の告知番組に西高演劇部を代表してエリ・徳・いのこが出演させて頂きました。
 残念ながらオンエアー終わってしまっているのですけれど、3/23の13:30からの放送を事務所からばっちりエアチェック。結構聞き応えのある25分間でした。最近思うのですけれど、ラジオって絵がないだけに想像力が膨らんで楽しいですよね。今喋っている親父役で毎日練習にヒゲを書いているTって女子高生は一体どんな奴なんだ。身長は? 顔つきは? 男みたいなんだろうか? 剣道やってたって言ってたよなぁ。姿勢は良さそうだぞ。みたいに知らない人の立場で聞くとめちゃ楽しめちゃいました。主役の真理子を演じる部長ってどんな女子高生なんだろう…とか。みなさ~ん。あんなやつですよぉぉぉ~。西高の女優陣はライトを当てられると燃えるってことも分かったしね。
 ともかく迫り来るホールリハ、上演に向け、気分は高まって参りました。劇場で証される女王バンドラーの実態にご期待あれ。
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未遂…?

2006-03-20 23:56:06 | お芝居演劇
 付き合っている生徒達をかわいいとか愛しいと思える瞬間ってあるんです。そういう時は幸せな気分になれるものです。羨ましいでしょ?今日はそんな出来事。

 今日は伊丹西高校の合格発表日。何日も前からミスのない仕事ぶりで緊張の糸の切れない教務、総務、発表係の先生達は最後の仕上げである合格発表に向け、きびきびと動いています。そりゃそうです、ある意味人生を左右するかも知れない仕事なんですから。他方、別な作戦に向け密かに動いている集団がありました。演劇部のメンバーです。新入生に向け勧誘のチラシをまくのです。ここまでは去年も一昨年もあった風景。ことしはちょっとだけ違った動きがあったみたいです。以後ドキュメンタリータッチで。

10:30 発表係集合
 13:00の合格発表に向け、緊張した面持ちの総務部長Y内先生より発表係の先生に本日の流れが説明される。校長、教頭の立ち会う中、作業は的確に進められる。

12:20 兆候
 作業を一段落し、昼食を取ろうとした僕の所へ第二学年主任、N尾先生がやってくる。なんでも4階の演劇部部室から、部長のあっぱぁ他数名がウサギの耳を付け「先生~」とか身を乗り出して声を掛けてきたらしい。危ないから辞めるように。さらに発表の時に上からあのように騒いでいるのはどうかと思うとの指摘。ごもっともである。さっそく部長に電話連絡をするも通じず。一抹の不安がよぎる。

12:45 先手
 食事を終え念のためにとメールを部員に回す。
「ごのいです
 先ほど4階の窓からウサギの耳つけて奇声を挙げながら身を乗り出す危ないやつらがいて、発表前にみっともないからやめてくれというお話が僕のところにN尾先生から寄せられました。お願いします。
 チラシ配りではほめられるよう、作戦と状況判断を間違えんな!」という内容。僕的には軽いジャブのつもり。

12:50 リアクション
 携帯が鳴る。部長のあっぱぁからだ。電話に出ると「勧誘のチラシ配り、衣装着てやったらヤバいってこと?」と質問。Y内先生の仕事ぶりを見ている僕としては迷う余地はなかった。「ヤバいっしょ。」

 …しばらくの間…

 電話の向こうで声がする。「みんな~、ヤバいねんて。着替えて~」「え~」「わいわいがやがや…」以下略。どうやらあり合わせの衣装を着てチラシ配りをする作戦だったようだ。蜂の巣をつついたようなその騒ぎに、おかしいやらかわいいやらで大爆笑してしまったのでした。陸上部とかテニス部とか揃いのトレーニングウエアとか持ってるもんね。演劇部にはまだないもんね。近畿出たら作ろうとか言いながらまだ出てないもんね。それでも自分らで考えてこんなんしたらええやんって1時間も前から準備してたんやもんね…。そんなこんなを考えれば考えるほど、彼女らを愛しく思えてくるのでした。
 結局チラシ配りは制服で、つつがなく、どの先生からもお叱りを受けることなく、むしろ言葉使いが素晴らしいとか褒められながら、それでいてお互いに戦いつつ進行したのでした。それにしてもこのぐらい、許してあげてもええんちゃう?とは思うのですけれど、ねぇ。

後日談
 新入生登校日に向け、発表後も忙しいY内先生。人気のない19:00過ぎの職員室で僕に呼び止められました。「劇中、カツラがシンナーで溶けるという設定なんですけど、有機溶剤でこれ、溶けますかねぇ」とか質問を受けてしまったのです。「相当忙しいんやけどなぁ」とか言いながら化学準備室までわざわざ付き合っていただき、10種類以上の有機化合物を薬品庫から出して試してくださいました。結論的にはアセトンでわずかに溶解が確認できたものの、シンナーでカツラは溶けないってことが分かりました。学校ってまだまだ善意で動いているんですよ。少なくとも伊丹西は。
 忙しかったけど心ある多くの人たちと過ごせて幸せな一日でした。感謝。
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稽古場は苦戦中?

2006-03-10 09:49:18 | お芝居演劇
 西高演劇部はただ今AIフェス、春期に向け練習中。宮沢裕司作の『MOVE』を上演します。これは偶然なのですがまたしても演劇部もの? いやいや、童話作家への夢と現実に苦しむ少女のお話です。
 当然少女には夢への壁となって立ち塞がる父母や先生の存在が必要。結果…巻き添えを食らった16歳の乙女はオヤジにチャレンジするはめになりました。あれ? その割にはやる気十分なんだけど。
 ヒロインは乙女の自覚の怪しいあぱ。恥を忘れた役者はダメだと聞かされてショックを受けているようじゃお子ちゃま役しか出来ませんよ。全員が一皮も二皮もむけることを迫られる既成台本に、稽古場はかなり苦戦中なのも事実。負けるなみんな!
 復活した男子部員の出来にもハラハラドキドキが付き纏う次回公演は、ある意味見逃せませんぞ。
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オトナの演劇ホームラン

2006-03-04 23:56:07 | お芝居演劇
日英現代戯曲交流プロジェクト、ロナ・マンロー作、岩崎正裕演出の『アイロン』3/5の14:00から、AI・HALLでまだ観られます。脚本演出☆3つ。役者☆2つ半。笑えるところなんて無くてもリーディングで2時間20分でも全然オッケーです。翻訳されたセリフで面白いと思ったことなんて一度もなかったけどなぁ~。
 帰り道家に帰って子供にまみれるのがもったいなかったので、何故かすき屋にこもり豚皿とキムチとビールで復習。登場人物の設定、幕開きから幕切れまでの変化、成立しないと思っていた翻訳セリフが成立するわけ等々、A4アンケート用紙の裏がびっしりと。例えば「私の部屋には小さな窓しかない。」という意味のセリフが、その窓から外を眺めるにはどうするか、何が見えるか、見えたものが自分にとってどんな意味があるか、それによって自分はどう感じてしまうのか、人生において他にどんな存在が窓のようなものなのかと広がっていく様を確認していました。基本的に2人の会話で成立する物語。今までの僕の劇作法にはなかった手法が確認できました。
 登場する役者は台本を持っているのだけれど、幕切れ頃には台本の存在は誰の目にも映ってなかったんじゃないかなぁ。岩崎正裕さんは「稽古の最後の方には台本(を持っていること)が邪魔になっていくんだけれど、これを持っている限り盾と矛みたいに、これは朗読ですよという証になる。」なんておっしゃってましたが、戦の初めには盾と矛を持って戦っていた武将が、終わりの方になると全部取っ払って裸でもみ合っているような上演でした。唯一残念でショッキングなことは…、観ている最中に僕の座っていたイスの片方の足が、客席を上げている平台と平台の隙間に落ち込んでずっこけそうになったこと。よく後の女の人、爆笑しなかったもんです…。恥ずかしい。
 皆さん、AI・HALLでお芝居を観る時は十分注意しましょう。
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