無法者

　京都へお出かけ。用事も終わって帰り道の出来事。大阪発新快速姫路行き。大阪駅を出てしばらくした頃、使われていなかったドア際の補助シートの所へ二十歳前ぐらいの若い男の子が近づいた。直前で携帯をいじる他の男の人に一声かけて、彼は補助席を繰り出した。ここまでは日常。ここからは非日常。彼は靴のまま補助席に登り、客席とのパーティション(120cm高)に座った。そのまま半笑いで何かしゃべりながら網棚に登ろうとしている。自閉症とはちょっと違う雰囲気。かといってノーマルとは思えない。よっぱらいのおっちゃんなら「分かった分かった」と留めるケース。でも酔ってる雰囲気でもない。パーティションのすぐ下の女の人は前屈みに避難。止めはしないが距離が空く。一番近いのは…僕？　あちゃ～。

　あなたならどうします？

　僕の取った作戦はお友達になろう作戦。「あぶないで」と話しかけてしまったのでした。結局降りるまでの一駅の間、彼と僕は補助席に隣り合って座ることに。「あんた、いい人やから良かったけど、イヤな奴やったら殴ったるところやった」とかいう彼を横目に、「仲良くせなあかんで」とか言いながら電車に揺られる3分間。駅直前に彼は無言で僕の横を立ち、前の車両へ向け歩いていったのでした。ちょっと危険なワンシーン。できたら近所の乗客と目配せしてから行動すべきでしたね。無事で何より、良かった良かった。

卒業間近

　2/22(金)の放課後に3年生を送る会を開きました。卒業式は2/28なのですが、一足お先に送別会。今は試験前一週間なので部活は休業中。それでもお菓子を買いに行ったり、ひそかに贈り物を準備したり。上下関係の希薄な現代高校生とはひと味違った高校生活を送ってくれるんだなって、ちょっと嬉しい気分です。間違ってないっていうか、むしろこうあって欲しいんですよね。
　久しぶりに顔を合わせた3年生もみんな笑顔で、うれしハズカシ。都合により鹿が居なかったのはちょっと残念だったけど、他のメンバーは勢揃い。懐かしい部室に感慨無量だったのでは。朝練の貴公子太子の窓際の一枚を頂いたのは計画通りでした。
　ちょっと腕を上げた？式部青べぇの漫才とか、恒例となりつつある3年生による卒業10年後のエチュードとか、アメンボダンスとか…。僕にはとっても眩しい夕暮れでした。教えを忘れないでなんて偉そうなことは言えませんけれど、僕は、この空間でみんなと過ごした何年かを誇りに思っています。また会える日を楽しみにしています。出会ったみんなを自慢な気分で送ります。
　卒業おめでとう…

バレンタインデーの刺客

　学校に行ったら靴箱に紙袋。あ！バレンタインデーのチョコレートだ。わ～うれしいなぁ～。誰だろう…。

　ん？なんで無記名なんだ？
　ん？なんで製品名が黒い恋人なんだ？
　ん？定価3000円って高くない？
　ん？なんでセロテープで粗雑にパッキングされてるんだ？
　ん？なんで中身がサランラップで包まれてるんだ？
　ん？サランラップってこんなにワイルドな使い方するんだっけ？
　ん？ラップを通して見える緑色は一体なんだ？
　ん？このニオイは何だ？（カレー臭）

　プロファイリングの結果、このチョコレートもどきを送った人物は
「理系男子、学力は高く目立ちたがり屋。ちょいとおちゃめでいつもニヤニヤしている大馬鹿者、もしくはその集団」
と確定しました。
　お礼は必ずするぜ…！

実家の引っ越し

　里帰りすると昔懐かしい風景や柱の傷になんだか安心するってのが日本の原風景。残念ながら僕にはその権利は無くなりそうです。実家引っ越し。今日はお手伝いに長男と出かけてきました。今までのウナギの寝床一戸建てとは全く違う新築マンション３F。若干の障害物を隔て、神戸港もちらり見えます。一番ビックリしたのはこのダイニング。テーブルの上には4人分のお皿とワイングラスが…。も、モデルハウスそのまま買うとるやんか！
　老夫婦＋99歳の婆ちゃんには違和感のあるNew実家でした。

有馬玩具博物館

　有馬温泉にこんなのあったんだ。有名な公衆浴場、「金泉」のすぐ隣。個人的にイチオシは腹筋をするアヌビス（エジプト神話に登場するジャッカルの頭を持つ死者の守り神）のからくり人形(オートマタ)。玄関でメッサーシュミットがお迎えしてくれます。あ、こら、勝手に乗るな。