ちょいと悲しいひと言

　僕とピッコロとは長い付き合い。18の時演劇学校の入学したのが始まり。もうそろそろ22年。大切な思い出がいっぱいあります。ピッコロにいる人は常に入れ代わっていくのに、僕がピッコロに愛着を持ち続けているのは考えてみれば不思議です。秋浜先生がいたピッコロ。山根館長がいたピッコロ。卒公でふにゃ～っとなるほど燃え尽きたピッコロ。昔話だけじゃありません。毎年自分たちの作った劇をシェイクダウンするのがこのピッコロ。
　今そのピッコロで近畿大会が開かれています。近畿のいろんな府県から代表校が集まっています。もし予定さえあえば是非来てくださいといえるイベントです。なんとなくそれの真ん中あたりで頑張って（から回って）います。
　上演校には気持ちよく自分たちのもてるベストを出してもらいたい。これはきっと自分が見知らぬ劇場に行ってもそうしたいと願うだろうからです。そのためには話し合いや調整が必要だと思います。見知らぬ同士ですから。少しでもその調整で役に立ちたいなと僕は思います。だってピッコロと高校演劇、どちらも僕の大好きなものですから。そこで役に立ってないとか、むしろ煩わしいなと思われているとすれば、悲しい気持ちになります。
　書きながら迷っているのは誰も間違ったことを言ってないから。守るべき仲間があり、生徒があり、物語があり…。それでも僕の悲しい気持ちは本当です。大会が終わったら、いろんな人とじっくり話をする時間を作ってもらおうかなと考え中。だって分かり合って一つの仕事をしたいし、そのためにはぶつかり合うことも必要だと思うから。　ピッコロは日本一の劇場だ。そう言い続けたいから…。
　明日から近畿大会。奇蹟の舞台が一つでも産まれることを願って。