台本決定2014

　夏休み後半から絞り込んできた台本会議もファイナル。全11人が僕の所に持ち込んだ台本ファイルは30以上。もちろん一回でおしまいの人もいれば、多い人は生き残って全部で6回、出来たトコまで、出来たトコまで進めた人も。とにもかくにも今日が台本決定日です。
　最後まで残ったのは「海部」の丸ちゃんと「武庫川」のキャンディー。どちらも水関係。本命が沈没したり、台本ワークショップ参加者が全滅するなど、毎年のように今年も波瀾万丈なワケですが、決着も丸ちゃんのギブアップという残念な出来事からスタートした。
　「書けませんでした…」そう言われたらそれでお仕舞い。どんなに悔しくても続きが見たくてもそこまで。じゃ、残ったキャンディーので行こうってあっさり決められないのが台本。やっぱりもの足りないところもある、このままみんなでこの本に載っかって何処まで行けるのかとか考えるわけです。仲間として信頼していることと、彼の本が全員を載せて長い船旅に耐えられる船の設計図としてどうなん？って話は別。重苦しい空気の中全員が意見を言えました。
　思えばホンの一月前まで、キャンディーが台本書くなんて誰も思ってなかったワケですよ。音響さんです。「今日みんなが言ってくれたもの足りない点も出来るだけ直してみるけど、何割解消できるか、何の自信も保証もない」って言葉はリアルなわけですよ。でもね、持っている以上のモノは出せない以上、持っているモノでやれるだけやればいいじゃん。そういう決意がみんなの中に広がっていって、しみこんでいって、何故だかいろんな人のいろんな所から汁も出て、やっと決まりました。今年、県立伊丹はキャンディー台本で旅立ちます。
　金曜夜、土曜日一日が直しのため彼に残された時間。日曜日には台本が僕の手元に届いて潤色作業開始です。さてさて、どんな未来が待っていることやら（笑）　腹くくる！