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演劇部の宝

2016-06-15 22:44:41 | お芝居演劇
 2016年度文化祭公演が無事終了した。これでタマゴ部長の世代69回生8名は引退。現役は70回生5人、71回生7人の12名となる。人数的にはほぼ現状維持の構成ではあるが県高演劇部は確実に成長している。そう感じた今回の公演だった。

 その理由は体育館で行われた公演『春のしゃぼん』での客席の様子。200部用意したパンフレットはすべて売り切れ。公演終了後に回収したアンケートは約70枚。この数は過去3年のいずれも最大であり、どのアンケートにも今回の公演を温かく見つめ、応援してくれるメッセージがあふれていた。そして忘れてはいけないのがOBOGの存在。忙しい時間を縫って駆けつけれくれた。自分の時と重ね合わせてか、それとも大きく成長した後輩たちの姿に感動してか、客席で涙する。当然のごとく悪戯っぽくからかいつつも、本当に感動する場面なのである。何はさておき当日お越しくださった皆さんに感謝。アンケートの文末にはこう記してある。「演劇部の宝とします」まさにお客さんや先輩たちの温かい反応は、演劇部の宝なのだ。

 忙しくて満足に稽古場にあまり行けなかったのだが、現役は健気に自分たちの作品を創っていた。ラテのロッカー芸、しーちゃんのセリフがない時の心理描写、タマゴの2番歌うはずが思わず1番歌っちゃったシャボン玉の歌、なるはの作る間、1年をリードするまの、必死で何かしようともがく2年生たち、そして訳が分からぬ緊張の中、懸命に立ち向かう1年。舞台は観客に何かを訴えるための熱を持っていたと思う。それでもゲネで試せず、ダメがしっかり出せなかったシーンは当然のごとく当日もダメ。いいものを創るためには、直前に本気のゲネで課題を解決しておかなきゃねって再認識。スタッフワークや、頑張りすぎて息がつまる演技に課題を残しつつ、温かい客席の反応に支えられて幕は下りた。

 カーテンコールで誇らしげに引退宣言する3年生たちの姿を眺めつつ、彼女たちも演劇部の宝だなぁと感じたごのいであった。公演はもちろん素敵なんだけど、800日を駆け抜けたリアルな一言は絶対に見逃せなかった。

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