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音響の憂鬱

2016-03-19 21:06:46 | お芝居演劇
 アイフェスに向けてのカルチャー稽古。いわゆるスタッフ見せの通し稽古。この日の午前中にきっかけ稽古と通しを学校で何とか終わらせ、いつも通りのぱっつんでアイホールへ向かった。
 音響オペは1年生のことのん。見つめるのは2年生音響のチャラ。SEが要求されたものと違う。キッカケもバシッと決めきれない。大きく張るべきBGMが見事に凹んでいる。そんなことのんのオペを、ちゃらは見つめるしかなかった。
 アイフェスではスタッフからの積極的な提案がどんどん出される。勉強になるしとてもありがたい。上演中永遠と降り続く雨を、屋根に落ちるパラパラって音と地面に落ちるサァーって音を同時に出し、フェーダーのバランスでSEのフォーカスを変化させるなんて高等テクニックまで。音に誘導されるように観客は広い視野で舞台をながめたり、屋根の下で話し込む二人の会話に集中するのだ。お芝居ならではのしびれる技。まさに演じる音響である。
 ただしそのためには、MDが3台、場合によってはサンプラーまで導入なんてオペの複雑さが飛躍的にアップする。基本的なコトが出来てるとは言えない経験の浅いことのんには難しい。無理は禁物。チャラならもっと出来るのに。私ならもっと出来るのに。
 ちゃらがアイフェスでオペをしないのには理由があった。アイフェス二日後に行われる阪神支部の春期発表会で、スタッフのフォロー無しの上演を担当するから。もう一つの理由は時々稽古場に居ないから。放送部部長を務めるちゃらはいわゆる兼部部員。いつもいつも演劇部の稽古場にいられるわけではないのだ。それもまた事実。ことのんの経験は、この先きっと演劇部の財産になるって判断もあった。
 締めのミーティングが終わって、ちゃらが聴きたいことあるって僕のところへ来た。

「あたしは春期の音響の事に集中したらいいわけ? それともアイフェスの音響も手伝ったらいいのん?」

 答えはもちろん。ちゃらだって分かってる。個人じゃなくてチームで動いてるのは、役者もスタッフも共通。

「今日からあたしもうまくいってない音源、創ってみる」ってひと言は結構重い。
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