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白石和彌監督『牝猫たち』その1

2022-11-14 18:32:55 | 日記
 白石和彌監督の2016年作品『牝猫たち』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「「全ての牝猫たちのために」の字幕。欲望渦巻く東京・池袋にあるデリヘル店「極楽若奥様」に勤める風俗嬢の雅子(井端珠里)はこの仕事を始めて約1年、この日も送迎の車に乗って“仕事先”へと向かいました。運転手の堀切(吉村界人)と他愛無い話をした後、とあるマンションの一室に入った雅子は、今回が3回目だという引きこもりの不愛想な男・高田(郭智博)から金を上積みされて“本番”を要求され、そのまま高田に抱かれました。ことが終わった後、高田はいつものようにネットの書き込みを冷めた目で見ながら、雅子に今晩この部屋に泊まっていくよう誘いましたが、雅子はこの日は帰ると言い出し、訳あってホームレス状態の雅子はいつものように寝床にしているネットカフェへと戻っていきました。
 雅子の同僚である結依(真上さつき)は小学生の息子ケンタを抱えるシングルマザーです。この日も結依は神社で待ち合わせた三上(松永拓野)という男に金を払ってケンタのベビーシッター代わりを依頼すると、とあるレストランで雅子や同僚の里枝(美知枝)と“気持ち悪い客”について語らい合い、店に呼び出されて向かいました。
 「極楽若奥様」店長の野中(音尾琢真)から常連客の老人・金田(吉澤健)の元に手配された里枝は、金田は何のプレイも要求してこないことを伝えると、野中は “おとなのおもちゃ”を里枝に渡して「サービスしちゃってください」と頼みました。金田と待ち合わせた里枝はタクシーの車内で“おとなのおもちゃ”を使って“感じ”始めましたが、それでも金田は性的なことに一切興味はない様子でした。
 店に残った結依は、雅子や里枝と違ってなかなか自分に指名の来ないことにゴネだし、野中は客にもっとサービスすべきだとアドバイスしましたが、気性の激しい結依はキモい客とプレイするのも本番行為も嫌がり、運転手にも八つ当たりする始末でした。
 金田の家に入った里枝は、仏壇に金田の亡き妻の位牌が置かれていることに気付きました。金田は里枝に金の入った封筒を渡すと、仕事とは関係なしに会ってくれないかと頼んできました。里枝はせっかく金をもらっているのだからと服を脱ぎ、何もしなくていいという金田をリードしてプレイに応じさせました。
 ある日、雅子は高田にネットをみせてもらい、堀切が密かに有料動画サイトに雅子の会話の様子を「薄汚い娼婦」というタイトルでアップしていることを知ります。高田は「俺、嫌いなんだよな、そんな奴」と言いながら堀切をネット上で炎上させてやることにし、改めて雅子に泊まっていかないかと誘いました。
 谷口と一夜を過ごした結依はケンタを迎えに行き、ケンタが三上から怪獣のソフビ人形をもらったことを知ると「余計なことをしないでください」と三上を一喝しました。
 結依はこの日もケンタを三上に預けて仕事に向かいました。一方、密かに里枝の後をつけていた金田は、彼女がサラリーマン風の男と一緒に歩いている姿を目撃しました。
 お笑いコンビのイケメンの方の谷口からお笑いライブの誘いを受けた結依は雅子と里枝を連れて店を抜け出し、谷口のコンビのステージを楽しんだ後、雅子と里枝は余興の“緊縛ゲーム”に興じていました。結依は谷口に連れられて楽屋に行き、谷口は結依の手を鎖で縛り、クスリを飲ませて行為に興じました。その時、結依は思わず子供がいることを告白しましたが谷口は意にも介さず、その間に雅子と里枝はそそくさに帰っていきました。帰り道、なぜこの仕事に就いたのかという雅子の問いに、実は既婚者である里枝はかつて病を患ったために不妊症となり、夫が若い愛人を作ったことがきっかけだと打ち明けました。里枝と別れた雅子はその足で高田のマンションに向かい、「しようよ」と誘いましたが高田は乗り気ではありませんでした。

(明日へ続きます……)

塩田明彦監督『風に濡れた女』

2022-11-13 07:59:32 | 日記
 塩田明彦監督・脚本の2016年作品『風に濡れた女』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「山道でリアカーを引く男。捨てられていた木製のスツールを拾いリアカーに載せる。彼が港で文庫本を読んでいると、女が乗った自転車が猛スピードで海に飛びこむ。女は海から上がると脱いだTシャツを絞る。そして男にこの近くに住んでいるなら泊めてほしいと言う。男は逃げる。だが女はついてくる。
 ただで泊めろというのではないと言う女。値段をたずねると「あんたが払うのだ」と言う。首にしがみついてくる女を道端に振り払うが、なおもリアカーに乗りこんでくる。男の住みかは全くの掘っ建て小屋。男はなおも女を拒むが、女は、あんたは私にロックオンされたと言って去っていく。
 翌朝、男は、発電機を調べに来た湯沢の自動車に乗せてもらって喫茶店にコーヒー豆を買いに行く。湯沢から、男の大学の先輩でもある喫茶店の店主の妻と子供が家を飛び出したことを教わる。その喫茶店では何と、言葉遣いこそ丁寧だが、あの女、汐里がウェイトレスをしていた。
 男は柏木高介。東京で演劇活動をしていた元劇作家。孤独になるためにここにいる。ある日、高介が無人販売の野菜を買って帰宅すると、小屋の前にサーフボードを積んだ自動車が停まっている。小屋の中では汐里と一人のサーファーが情交の最中だった。終わった後に男は外で待っていた高介に礼を言う。汐里は高介に「やりたくなっただろう」と言う。だが、今やったら高介の負けだとも言うのだった。 
 女優をやってみようかなと言う汐里に高介が演技のトレーニングを試していると、喫茶店の店主の自動車が入ってくる。やはり汐里と関係を持っている彼は汐里を捜している。物陰に隠れていた汐里が帰りかけた彼の自動車に石をぶつけたことをきっかけに彼の高介への怒りが爆発する。妻が家を出たのは彼女が高介と関係をもったせいだと疑っているのだった。 
その喫茶店の店主が、汐里と関係を持つサーファーたちの一人と店でけんかをして病院送りになる。湯沢と見舞に行った高介に主人は謝罪して、喫茶店の二階に住むように勧める。実は彼の妻が入院を知らずに電話をかけてきたときに、彼がよりを戻したがっていることを伝言してほしいのだ。
 見覚えのあるワゴン車がやってくるのを見て高介は小屋にこもる。元の劇団仲間で高介の女だった演出家の響子が四人の新しい劇団員の男たちと、高介の書く芝居のファンだという助手の若い女を連れて現れたのだ。福島・宮城に公演に行くが地震で予定が変更になったからここに泊めてほしいと言う。彼らはテントで寝るから心配いらないと。 
 劇団員が芝居の稽古をしているところに汐里が現れる。高介が「野良犬」みたいなものと説明したので彼女は犬の鳴きまねをする。夜、響子は「あんたは女なしではいられない」と言って服を脱いで高介に迫る。そこへすでに肌を露にする汐里が現れて響子の背中にのしかかってくる。高介も服を脱ぎ始め三人で交わることになるかと思われたが、汐里が高介を蹴飛ばして追い出す。
 しかたなく高介は、小屋の外で響子と汐里の発する声に対して耳をふさいでいた助手と交える。一方、響子とことを終えた汐里はテントの中の若い劇団員をワゴン車に誘い出して次々に行為に及ぶのだった。
 翌朝、劇団員たちは助手を残して去っていた。助手は高介のお世話をすると言いだすが、高介は体よく追い出す。彼女が山道を歩いていると自作の詩を唱えながら立小便をしている湯沢がいた。湯沢が振り向いたときが二人の運命の出会いだった。
 汐里と高介はついに結ばれる。激しさで小屋が倒壊してしまい、続きは喫茶店に持ち越される。夜、最中に喫茶店の主人の妻からの電話が。高介は主人からのことづけを伝えて行為を続行する。全てが終わって汐里はどこかに行ってしまった。倒壊した小屋に行くとスツールの裏に「どっちが犬だ」と彫ってあった。」

 コメディタッチの映画でした。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『DUNE/デューン 砂の惑星』

2022-11-12 08:36:55 | 日記
 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の2020年作品『DUNE/デューン 砂の惑星』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「アトレイデス家の若き後継者ポールは幾度となく不思議な夢を見ていました。灼熱の砂漠に現れるひとりの女性がポールに何かを伝えようとしている夢、ポールは胸騒ぎを覚えていました。
 そんな中で、父レト・アトレイデス公爵が皇帝より、惑星アラキスの統治を命じられました。アラキスは砂の惑星<デューン>と呼ばれる辺境の惑星。希少な自然資源、香料の唯一の産出国で、これまで多くの勢力が争いを繰り広げてきた星でした。
 先立ってアトレイデス家の軍人でポールの武術の指南役、そして親友でもあるダンカンが先遣隊としてアラキスに着きました。軍人ダンカンは先住民フレメン社会に溶け込み、情報収集をしながら信頼関係を築き、フレメンの部族をまとめるリーダー、スティルガーをレトに紹介します。
 しかし、スティルガーは香料を求めアラキスに群がる抑圧者たちに敵意を抱いており、自分たちに関わるなと言い捨て去ってしまいました。
 その後、レトは皇帝の監察官であり20年にわたりアラキスで研究を続ける生態学者リエト・カインズ博士と会います。彼女の案内でレトとポールはオーニソプターと呼ばれる昆虫のように羽を羽ばたかせて飛行する小型飛行船に乗り込み、香料の採掘作業を見学しました。しかし、香料を採取する大型採取機は故障により、いとも簡単にサンドワームに飲まれてしまい、命からがらポールたちも逃げ出すはめに。(中略)
 ある日のこと、研ぎ澄まされた能力を身につけているポールの母ジェシカは、かつての師であるベネ・ゲセリッド学院の教母ガイウス・ヘレネ・モヒアムを自宅に招きました。
 教母はジェシカよりポールの夢の話を聞き、彼が英雄となる資格があるかをテストするためにやって来たのでした。
 教母より拷問具を使って苦痛を与えられたポールは苦しみに顔をゆがませますが、なんとか最後まで耐え抜きました。しかし、女性しか会得を許されていない、声を使って相手を操ることができるボイスという技術をポールに身につけさせていたことがバレてしまい、教母は激怒。部屋を出ていってしまいました。
 その後、ある夜にアトレイデス家は何者かによって襲撃を受けました。アトレイデス家に仕える司令官ガーニイはすぐさま部隊を指揮し、ダンカンも応戦。敵は、ハルコンネン家の部隊とサーダカーと呼ばれるシャッダム4世お抱えの戦闘部隊。彼らは連隊して、勢力を拡大しつつあるアトレイデス家を破滅に追い込むために、最初から罠をしかけられていたのでした。
 敵を招き入れたのはアトレイデス家に仕えるユエ医師。家族の命を狙われ、仕方がなくレトを裏切るよう仕向けられましたのでした。しかしユエは襲撃に遭い瀕死のレトに、手早く毒入りの義歯を施し、かみ砕くと自分の命と引き換えに相手を殺すことができると伝えました。
 レトはハルコンネン軍によって連れ去られ、ポールとジェシカは飛行船からサンドワームのいる砂漠に落とされようとしていました。
 しかし、ジェシカとポールはボイスを使って敵を蹴落とし、飛行船を奪回することに成功。ダンカンと落ちあい、カインズ博士の研究所へと身をひそめることにしました。
 一方、動けなくなったレトはハルコンネンのもとへと連れてこられました。
家族の命と引き換えに裏切りを働いたユエ医師はレトの目の前で殺されました。しかし、ハルコンネンが近づいた瞬間、レトは歯を噛み砕いて毒の息を吐きました。ばたばたと倒れる敵と一緒に、レトは非業の最期を迎えました。
 カインズ博士の研究所では(中略)ポールとジェシカを守るために、ダンカンは彼らの部屋に鍵をかけ自らが盾になって戦い阻止。撃退できたものの、ダンカンは命を落としてしまいました。
 カインズ博士に助けられたジェシカとポールは彼女がフレメン出身だったことを聞かされます。新たな協力者を求めて2人はフレメンの居住地区へと歩みを進めました。(中略)
 なんと彼らの中に、ポールが毎夜夢見ている女性の姿がありました。その女性はチャニと名乗りました。仲間になってほしいと言うポールに彼の能力を理解したスティルガーは承諾しますが、仲間の1人が納得できないと決闘を申し入れます。
 ルールはどちらかが死ぬまで闘うこと。
それまで人を殺したことがなかったポールでしたが、覚悟をかため挑んだ結果、勝利をおさめました。フレメンは彼らを受け入れました。仲間の亡骸は砂漠へと返されました。
 どこまでも続く砂漠の中、ポールとジェシカはアラキスの砂漠を歩き始めたのでした。」

 人間関係が複雑で、あまり楽しめませんでした。

大林宣彦監督『ねらわれた学園』その2

2022-11-11 06:28:50 | 日記
昨日の続きです;

 生徒会役員に立候補した生徒達の演説が行われた。高見沢は“自由”な校風を謳いながら悪戯や悪ふざけを行っている現状を憂い、1つの秩序を作ることを宣言した。三田村はそんな高見沢の言葉に不安を抱く。その後、高見沢は75%の支持を得て、生徒会長になった。
 高見沢は学級委員を集め、規律を破る生徒を取り締まるため、校内パトロールを行うことを発表した。三田村はそこまでする必要がないと反対するが、賛成派が多かったため、パトロールを行うことが決定してしまう。化粧をしたり音楽を聞いたり、規律を違反した生徒達は次々と連行されていった。反発する生徒と一触即発になるが、高見沢は不思議な力を使って相手を黙らせた。高見沢と有川は生徒達を“英光塾”に連れて行った。
 親達は子供が塾に通い、勉学に励み始めたことを好意的に受け止めていた。暴力も少なくなり、先生達もパトロールの効果を喜んでいた。しかし、山形先生は“取り締まる側”と“取り締まられる側”に生徒を分けるべきではないと苦言を呈した。生徒達が信じ合えなくなるからだった。だが、そのことを校長先生に訴えているときに、気分が悪くなってしまう。窓の外には高見沢の姿があった。その後、高見沢は不思議な力を使い、運転する高見沢の車を襲った。
 高見沢は事故を起こし、救急車で運ばれた。家にいた三田村は、そのことを感じ取った。関と共に見舞いに行くが、そこには高見沢の姿があった。高見沢は病室の前に立ちはだかり、三田村達を山形先生に会わせないようにした。次の日、家にいた三田村は、同級生が犬に襲われている気配を感じ取った。急いで現場に行き、不思議な力を使って犬を追い払った。三田村は不安を抱きながらも、自分の不思議な力を使って戦うことを決意する。
 家で眠っていた三田村は、星の魔王子に襲われそうになり、耕児に助けを求めた。すると、部屋に耕児が現れる。耕児は星の魔王子と戦い、追い払った。その後、三田村の部屋には、耕児の脱げたパジャマのズボンだけが残った。耕児は夢の中の出来事だと思うが、次の日三田村からパジャマのズボンを返され、驚く。
 高見沢は不思議な力を使い、三田村と耕児の上に鉄骨を落とした。三田村は耕児を庇って腕に怪我を負ってしまう。耕児は三田村を守るためにも、1人で“英光塾”に潜入した。三田村が部屋にいると、何も飾られていない額縁に耕児の姿が映った。三田村は耕児に危機を知らせるが、聞こえるはずもなかった。しかも、そこには星の魔王子の姿があった。星の魔王子は金星から来たこと、地球を支配しようとしていることを話した。“英光塾”は星の魔王子が仲間を集めるために開いた塾だった。耕児は星の魔王子に襲いかかろうとするが、塾生達に捕まってしまう。三田村は神に祈ると、額縁を通って耕児の元に向かった。そして、自分の命を渡す代わりに、皆を助けてくれと星の魔王子に頼んだ。怒った星の魔王子は、耕児を星の中に閉じ込めた。三田村は自分の力を使い、星の魔王子を倒した。そして、耕児を救い出した。
 高見沢は記憶喪失の少女として、北海道で保護されていたことが発覚する。その記憶喪失の間に、第一学園に通っていたのだ。高見沢がいなくなったことにより、第一学園の生徒会は解散することになった。先生達は残念がるが、山形先生は子供達が元気にしていた方が良いのだと笑った。
 高校剣道対抗試合当日。三田村は必死に祈るが、耕児は面を取られ負けてしまう。三田村は力が無くなってしまったようだった。試合終了後、落ち込む耕児を励ましながら、一緒に帰った。」

 薬師丸ひろ子の魅力が満載の映画でした。

大林宣彦監督『ねらわれた学園』その1

2022-11-10 20:52:40 | 日記
 大林宣彦監督の1981年作品『ねらわれた学園』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「MIHOシネマ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「第一学園は由緒ある進学校のため、教師を始め校長先生はクラブ活動を廃止して、生徒達が勉学に専念できるようにしようとしていた。剣道の顧問であり体育の教師である山形先生は、その考えに納得がいかず不満を抱いていた。
 新学期を迎え浮かれている生徒達に、須田先生は授業を始める前に苦言を呈した。須田先生が受け持つクラスには学年間トップの成績を収めた生徒がいたのだが、5人程成績が著しく悪い生徒がいたためにクラス平均では最低となってしまったのだ。トップの成績を収めたのは三田村由香(薬師丸ひろ子)だった。生徒の有川正一(手塚真)は自分がトップではなかったことに納得ができず、その理由を須田先生に尋ねた。それは、体育の成績が悪かったからだった。有川は受験に関係のない体育が悪くても構わないと、安堵した。
 各部色んな催し物をしながら、新入部員の勧誘を行った。剣道部員の関耕児も頑張るが、入部してくれたのは1人だけだった。三田村は落ち込む耕児を慰めながら下校した。その時、子供が道路に飛び出し、ダンプカーに轢かれそうになっている場面に遭遇する。三田村は必死に“戻りなさい”と言葉を掛けた。すると、まるで時間が巻き戻っているかのように、ダンプカーと子供が後退した。三田村は自分が願った通りにダンプカーと子供が動いたのを見て気味が悪くなり、耕児の心配する声を無視して急いで帰宅した。
 関熊吉は帰って来た息子に剣道を辞めろと叱った。成績が悪かったことで、学校から呼び出しを受けたのだ。だが、耕児は実家の酒屋を継ぐから成績が悪くても構わないと、気にした様子もなかった。熊吉や祖母はそんな耕児の将来を心配した。すると、店員の広志が、三田村なら耕児の家庭教師をしてくれるかもしれないと話し始めた。熊吉や祖母はそんな広志の言葉に納得し、盛り上がり始めた。耕児は勝手に話を進める父達の様子を嘆き、三田村に電話して家庭教師の話がきても断ってくれと頼んだ。
 三田村は家庭教師を引き受けるが、こっそり耕児を窓から逃がし剣道の練習に行かせた。耕児は急いで学校に向かうが、遅刻してしまったため、山形先生から叱られてしまう。一方、三田村はマネキンに耕児の服を着せて勉強しているように見せかけ、耕児の家族にばれないようにしていた。練習後、耕児は帰宅するが、着替えている途中で部屋に父が来てしまい、三田村を襲っていたと誤解を受けて殴り掛かられる。
 高校剣道対抗試合当日。三田村は友人達と共に、第一学園剣道部を応援していた。だが、相手高校の次鋒相手に、第一学園の先鋒・次鋒・中堅・副将が負けてしまい、残すは大将である耕児だけとなってしまう。三田村は耕児が勝つように、必死に神に祈りを捧げた。すると、関は次々と相手を倒していき、優勝した。皆が優勝を喜ぶ中、三田村は自分の不思議な力が恐ろしくなり、顔を強張らせた。その姿を、1人の男性(星の魔王子)(峰岸徹)が見ていた。
 三田村は試合のときに見かけた男性(星の魔王子)に声をかけられ、不思議な力に引っ張られながら車へと乗り込んだ。男性は三田村が不思議な力によって、耕児を勝たせたことを知っていた。三田村がそのことに驚いていると、男性は世界を支配するために手を組もうと話を持ち掛けてきた。三田村はその男性のことをずっと前から知っているかのような気がしたが、即決できず、考えさせて欲しいと頼んだ。
 三田村は不思議な力のことを耕児に相談するが、信じては貰えなかった。ただ、三田村の中で、漠然とした不安が渦巻いていた。そんな時、覗きをしている小学生達を、不思議な力で懲らしめている女子高生を見かける。その女性高生は高見沢みちると言い、北海道からの転校生として三田村のクラスにやって来た。
 クジ引きで学級委員を決めることになるが、高見沢は生徒会役員に立候補するので辞退を申し出た。さらに、高見沢は有川を支持することを表明した。生徒達は勝手なことばかり言う高見沢に不満を抱く。投票した結果、三田村が学級委員になった。三田村は自分に学級委員が務まるか不安を抱くが、クラスメイト達に励まされる。一方、高見沢は三田村に惨敗した有川を叱った。2人は同じ塾に通っており、有川だけでは学園を手中に収められないからと、高見沢が派遣されて来たのだ。高見沢は三田村に対抗心を燃やした。

(明日へ続きます……)