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ジョセフ・ロージー監督『銃殺』

2023-05-08 00:10:43 | 日記
 ジョセフ・ロージー監督の1964年作品『銃殺』をDVDで観ました。

 サイト「MOVIE WALKER PRESS」の「ストーリー」の一部に加筆修正させていただくと、
「第一次世界大戦が三年目を迎えた一九一七年、ハンプ二等兵(トム・コートネイ)は、逃亡罪による軍法会議を待つ身であった。ハンプの弁護を命じられたのは若き将校、ハーグリーブス大尉(ダーク・ボガード)たった。彼は最初は、この弁護にあまり気乗りがしなかったが、ハンプを尋問しているうちに彼の素朴さに心をひかれ、次第にこの弁護の仕事に真の責任を感じていった。二人は、ともに三年間を最前線で過していた。ハーグリーブスは武勲に騒く優秀な将校であり、ハンプは家族のすすめで入隊した志願兵であった。激烈な砲声の下に、つぎつぎと倒れる兵士たち、そうした最前線の恐怖が、ある日ハンプを確とした理由なしに故郷に向って歩かせてしまったのである。捕ったとき彼は、砲声のショックで魂のぬけたような姿であった。野戦軍法会議検察将校は、冷酷で頭が鋭くそれでいて善意にあふれたミッジレー大尉が担当した。彼はただ真実のみを追求した。ハンプの淡々とした陳述、ハーグリーブスの情熱的な弁護、数人の証人の証言と軍法会議は進められたが、判決は被告の精神的な状態は一切ぬきにして、物的証拠により“銃殺刑”が下された。再び独房にもどされたハンプのところに、明日は最前線に行かねばならない同年兵たちが、盗んだ酒を持って集まった。酔いしれた彼らは鬼ごっこを始めた。ハンプは目かくしをして、ある男をつかまえたが、彼は従軍牧師たった。そしてハンプは、翌日銃殺刑が執行されるのを知ったのだった。雨の夜明け、刑の執行のために整列した同年兵たちの射った弾はどれもハンプに命中しなかった。そしてこの銃殺刑に終止符をうたねばならなかったのは、皮肉にも彼の弁護を担当したハーグリーブスであった。」

 雨の音がひっきりなしに鳴り、人間の遺体や馬の遺体、ネズミなども登場し、無駄なショットが一つもない見事な会話劇でした。


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