アンドレイ・コンチャロフスキー監督の1978年作品『シベリア―ダ』をDVDで観ました。
「アファナーシー 20世紀初頭」の字幕。吹雪の中を少年が家をめざして歩いている。ソリでやって来たソローミンの3人兄妹が、少年に向かって難癖をつける。ケンカで敗れたソローミン兄妹は復讐を誓って逃げていく。
室内。少年の父は「奴らは金持ちだ。私は流刑囚。猟師を生業としたウスチュジャーニン家だ」と語る。
狩人のアファナーシーが少年の父に「ソローミンがテンやリスの毛皮を全部取り上げた。助けてほしい」と言いに来る。猟銃を手にする少年の父。
ソローミン家を訪ねた少年の父は銃で脅して、毛皮をアファナーシーに返させる。ソローミンは部下のワシーリとロジオンに、少年の父を縛れと命ずる。
少年は森で木を切って働く男に「父のフェドカを助けて」と言う。そうしないと、父が隠し持っている爆弾が爆発するかもしれないと。木が倒れた後に聞こえて来る物音について少年が聞くと、男は「木の兄弟が泣いているのだ」と答える。
帰宅したフェドカは熱があると言い、自分のブローチがカンパネラのものだと言う。カンパネラはイタリアの学者で、素晴らしい町の実現に命を捧げたとも語る。そこへ現れた“長老”は、熊と会話することができ、病気も治してくれる。そしてフェドカに「お前の道は“魔の沼”へ続いている」と予言する。
森。河。雪原。満月。ソローミンの娘のアナスターシャは少年に肉だんごをやる代わりに、裸で井戸を3周しろと命じ、フェドカはそれを実行する。「次は犬よ」とアナスターシャが言うと、フェドカの服を犬が噛んで離さないので、フェドカは裸で犬と格闘する。オーバーラップ。
凍った沼の上を帆をつけた船で疾走するフェドカと少年。村人たちが集まり、ソローミン一家も乗せろと言うが、少年は「裸で井戸の周りを走れば」と言い、顔をつぶされたソローミンは「覚えてろ」と呪いの言葉を吐く。
帰宅したフェドカは息子の少年・コーリャに「俺は革命家だ。だから捕まり仲間が逃がしてくれた」と語る。そこへ武装した警察の一隊が現われ、フェドカの頭を壁に叩きつける。血だらけの顔になるフェドカ。フェドカはコーリャに「外へ」と言い、警官には「マルテノビッチ、ここまで大変だったろう」と言うと、警官は「9日間も森の中を追跡してきた」と答える。そこでフェドカは爆弾に火を点け、自分は扉から外へ飛び出す。室内で爆発が起こり、フェドカは雪原を必死になって逃げるが、爆発に備えて無事だった警官たちがそれを追う。
ソローミン家のパーティー。中に入れず、泣くコーリャ。コーリャたちの船も燃やされる。
ソリに乗るフェドカとコーリャ。フェドカは「真実を探すのは大変だ。カンパネラもそうした。俺の仲間も。いつか世界が変わる時が来る」と言い、コーリャにブローチを贈る。フェイドアウト。
ロシア革命の実写フィルム。逃げる人々。鐘。満員の列車に向けてハンカチを振る人々、爆発、第一次世界大戦の前線、銃を捧げる無数の兵士、旗、逃げる人々、印刷機械の滑車、新聞、レーニン、王宮になだれ込む人々、国王の像を破壊する人々、鐘、フェイドアウト。
「アナスターシャ 1920年代」の字幕。緑に覆われた草原、野鳥のさえずり、道路に現れる熊。
「コーリャ、働く気はあるのか?」と木を切る男。「様子を見ているだけさ」と樹上のコーリャ。
木を切る男が丸太を斧で切っていると、馬が3頭やって来る。「毛皮は? 酒にしたな」「町では暴動が起き、掠奪や殺人が行なわれている。帰れただけで幸運だ。アナスターシャはどこに?」。
森の道を歌いながら歩くアナスターシャは,“長老”に出会い、甘くておいしい木の実をもらう。笛を吹く“長老”。
コーリャ「俺が好きか?」アナスターシャ「好きでたまらない。兄が帰って来た」、コーリャ「これから変わる。お前らの時代は。今度は俺たちだ」アナスターシャ「誰が決めたの? だったらフィリップと結婚するわ」コーリャ「二度と来るな!」
アナスターシャ、遠くから「フィリップ!」フィリップの父「無視しろ」。鎌で雑草を切るフィリップに、ジャンプをして鎌をよけるアナスターシャ。「来てよ」。キスする二人。
ブランコに乗るアナスターシャ。コーリャ「降りろ! 話がある」「嫌。フィリップ、押して」。ブランコを押すフィリップ。コーリャ「許してくれ。本気か? 俺の言うことを聞かなかったら恥をかかせてやる。門の前に座り込む」。雷の音。
強い雨。ずぶぬれになってブランコに乗るアナスターシャと、それを押すフィリップ。
フィリップの父、いろんな贈り物を持って、ソローミンの元を訪ねる。「息子の縁談で来た」ソローミン「立派な結婚式にしよう」。コーリャ、まだ座っていて、アナスターシャの名前を叫び続ける。「人殺し! お前らの時代は終わったんだ!」
(また明日へ続きます……)
「アファナーシー 20世紀初頭」の字幕。吹雪の中を少年が家をめざして歩いている。ソリでやって来たソローミンの3人兄妹が、少年に向かって難癖をつける。ケンカで敗れたソローミン兄妹は復讐を誓って逃げていく。
室内。少年の父は「奴らは金持ちだ。私は流刑囚。猟師を生業としたウスチュジャーニン家だ」と語る。
狩人のアファナーシーが少年の父に「ソローミンがテンやリスの毛皮を全部取り上げた。助けてほしい」と言いに来る。猟銃を手にする少年の父。
ソローミン家を訪ねた少年の父は銃で脅して、毛皮をアファナーシーに返させる。ソローミンは部下のワシーリとロジオンに、少年の父を縛れと命ずる。
少年は森で木を切って働く男に「父のフェドカを助けて」と言う。そうしないと、父が隠し持っている爆弾が爆発するかもしれないと。木が倒れた後に聞こえて来る物音について少年が聞くと、男は「木の兄弟が泣いているのだ」と答える。
帰宅したフェドカは熱があると言い、自分のブローチがカンパネラのものだと言う。カンパネラはイタリアの学者で、素晴らしい町の実現に命を捧げたとも語る。そこへ現れた“長老”は、熊と会話することができ、病気も治してくれる。そしてフェドカに「お前の道は“魔の沼”へ続いている」と予言する。
森。河。雪原。満月。ソローミンの娘のアナスターシャは少年に肉だんごをやる代わりに、裸で井戸を3周しろと命じ、フェドカはそれを実行する。「次は犬よ」とアナスターシャが言うと、フェドカの服を犬が噛んで離さないので、フェドカは裸で犬と格闘する。オーバーラップ。
凍った沼の上を帆をつけた船で疾走するフェドカと少年。村人たちが集まり、ソローミン一家も乗せろと言うが、少年は「裸で井戸の周りを走れば」と言い、顔をつぶされたソローミンは「覚えてろ」と呪いの言葉を吐く。
帰宅したフェドカは息子の少年・コーリャに「俺は革命家だ。だから捕まり仲間が逃がしてくれた」と語る。そこへ武装した警察の一隊が現われ、フェドカの頭を壁に叩きつける。血だらけの顔になるフェドカ。フェドカはコーリャに「外へ」と言い、警官には「マルテノビッチ、ここまで大変だったろう」と言うと、警官は「9日間も森の中を追跡してきた」と答える。そこでフェドカは爆弾に火を点け、自分は扉から外へ飛び出す。室内で爆発が起こり、フェドカは雪原を必死になって逃げるが、爆発に備えて無事だった警官たちがそれを追う。
ソローミン家のパーティー。中に入れず、泣くコーリャ。コーリャたちの船も燃やされる。
ソリに乗るフェドカとコーリャ。フェドカは「真実を探すのは大変だ。カンパネラもそうした。俺の仲間も。いつか世界が変わる時が来る」と言い、コーリャにブローチを贈る。フェイドアウト。
ロシア革命の実写フィルム。逃げる人々。鐘。満員の列車に向けてハンカチを振る人々、爆発、第一次世界大戦の前線、銃を捧げる無数の兵士、旗、逃げる人々、印刷機械の滑車、新聞、レーニン、王宮になだれ込む人々、国王の像を破壊する人々、鐘、フェイドアウト。
「アナスターシャ 1920年代」の字幕。緑に覆われた草原、野鳥のさえずり、道路に現れる熊。
「コーリャ、働く気はあるのか?」と木を切る男。「様子を見ているだけさ」と樹上のコーリャ。
木を切る男が丸太を斧で切っていると、馬が3頭やって来る。「毛皮は? 酒にしたな」「町では暴動が起き、掠奪や殺人が行なわれている。帰れただけで幸運だ。アナスターシャはどこに?」。
森の道を歌いながら歩くアナスターシャは,“長老”に出会い、甘くておいしい木の実をもらう。笛を吹く“長老”。
コーリャ「俺が好きか?」アナスターシャ「好きでたまらない。兄が帰って来た」、コーリャ「これから変わる。お前らの時代は。今度は俺たちだ」アナスターシャ「誰が決めたの? だったらフィリップと結婚するわ」コーリャ「二度と来るな!」
アナスターシャ、遠くから「フィリップ!」フィリップの父「無視しろ」。鎌で雑草を切るフィリップに、ジャンプをして鎌をよけるアナスターシャ。「来てよ」。キスする二人。
ブランコに乗るアナスターシャ。コーリャ「降りろ! 話がある」「嫌。フィリップ、押して」。ブランコを押すフィリップ。コーリャ「許してくれ。本気か? 俺の言うことを聞かなかったら恥をかかせてやる。門の前に座り込む」。雷の音。
強い雨。ずぶぬれになってブランコに乗るアナスターシャと、それを押すフィリップ。
フィリップの父、いろんな贈り物を持って、ソローミンの元を訪ねる。「息子の縁談で来た」ソローミン「立派な結婚式にしよう」。コーリャ、まだ座っていて、アナスターシャの名前を叫び続ける。「人殺し! お前らの時代は終わったんだ!」
(また明日へ続きます……)