昨年の9月に開かれた函館市議会において市政クラブの金澤浩幸議員は次のように質問した。
「数値でいいますと、この先年々函館市内の中学校卒業者が減っていくというのは理解しているところでもございますが、現状では函館市内から北斗市と七飯町の高校、これらに進学した人の数が、平成22年で222人、平成23年で233人、平成24年で216人もの方が函館市内の高校に通えずに、近隣の高校に通っているという現実があるわけですから、それらの方が函館市内の高校に通えるだけの間口を確保するためにも、再編には慎重に対応していただきたいと思っておりますが、お考えをお聞かせください。」
これに対し、山本教育長は
「 市内の高等学校の間口確保ということでございますけれども、今御紹介いただいた北斗市、七飯町の高校に進学している数字はそのとおりであります。その一方で、北斗市、七飯町の高校に進学した生徒の中には、函館市内にはない職業科を選択した生徒もいるということ、また一方では、北斗市、七飯町から函館市内の高等学校に進学した生徒も500人程度いるという状況にございますので、毎年一定程度の流出入はあるものと考えておりますが、教育委員会といたしましては、市内の中学生が市内の高校への進学を希望しながら、学級数の減によって市外の高校に進学せざるを得ないというような状況は避けたいと考えておりますので、今後市内の高等学校の再編が検討される際には、北海道教育委員会に対し慎重に検討いただくよう働きかけてまいりたいと考えております。」
これを拡大解釈すると、市内での進学を希望する生徒は、すべて入学できるように間口は減らさない方向でいきたいということだ。
もし、これを真に受けると学校自体の魅力度も含めると、(水産をやりたい、農業をやりたいという純粋な気持ちを抱いている生徒は別として)北斗市や七飯町にある公立高校への進学希望者は激減し、学校経営が成り立たなくなる。
ここでは、学力保持自体の議論は起こってはいない。極端な言い方をすれば、それだけの間口を確保すれば、どんなに低い成績でも公立高校に入れるという寛大で結構な状況となる。
だが、それでいいのだろうか。
次回は、こうした点を踏まえて考察したい。
「数値でいいますと、この先年々函館市内の中学校卒業者が減っていくというのは理解しているところでもございますが、現状では函館市内から北斗市と七飯町の高校、これらに進学した人の数が、平成22年で222人、平成23年で233人、平成24年で216人もの方が函館市内の高校に通えずに、近隣の高校に通っているという現実があるわけですから、それらの方が函館市内の高校に通えるだけの間口を確保するためにも、再編には慎重に対応していただきたいと思っておりますが、お考えをお聞かせください。」
これに対し、山本教育長は
「 市内の高等学校の間口確保ということでございますけれども、今御紹介いただいた北斗市、七飯町の高校に進学している数字はそのとおりであります。その一方で、北斗市、七飯町の高校に進学した生徒の中には、函館市内にはない職業科を選択した生徒もいるということ、また一方では、北斗市、七飯町から函館市内の高等学校に進学した生徒も500人程度いるという状況にございますので、毎年一定程度の流出入はあるものと考えておりますが、教育委員会といたしましては、市内の中学生が市内の高校への進学を希望しながら、学級数の減によって市外の高校に進学せざるを得ないというような状況は避けたいと考えておりますので、今後市内の高等学校の再編が検討される際には、北海道教育委員会に対し慎重に検討いただくよう働きかけてまいりたいと考えております。」
これを拡大解釈すると、市内での進学を希望する生徒は、すべて入学できるように間口は減らさない方向でいきたいということだ。
もし、これを真に受けると学校自体の魅力度も含めると、(水産をやりたい、農業をやりたいという純粋な気持ちを抱いている生徒は別として)北斗市や七飯町にある公立高校への進学希望者は激減し、学校経営が成り立たなくなる。
ここでは、学力保持自体の議論は起こってはいない。極端な言い方をすれば、それだけの間口を確保すれば、どんなに低い成績でも公立高校に入れるという寛大で結構な状況となる。
だが、それでいいのだろうか。
次回は、こうした点を踏まえて考察したい。
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