”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

13年目のクリスマスファンタジーに思うこと。

2010年12月21日 20時14分00秒 | 地域
函館の冬を代表するイベント「クリスマスファンタジー」は,平成10年に始まり,その前年の企画提案段階から13年を迎えた。
ちょうど私の今の仕事も平成10年から始まり今年13年目を迎えたことから,まさにクリスマスファンタジーとともに歩んできたといえるかもしれない。

バブル経済がはじけ,長い不況への道が始まり,医療費がかさむことから,介護保険制度が発足,福祉予算の増大に端を発し,やがて小泉構造改革へ,新自由主義の興生とともに表れ始めた格差の増大する社会,リーマンショックによる経済不況,そして暗黒の時代を象徴する民主党への政権交代。
どう考えても,負の方向へのベクトルしか考えられないのは,私の今の仕事と上記の事情が密接に絡むからなのだが,ツリーを見るたびに思うのは,当初のノー天気なほのぼの感から,心の安らぎを願う気持ち,やがて悲壮な現実を少しでも忘れたいと思う気持ちに変わってきたのはなぜか悲しささえ感じる次第である。

函館の地元紙・函館新聞20日付けでは,「市民の協力 もっと必要―内容の変化重ね人気定着」と題して,このイベントの歴史と効果,変化,課題を特集した記事を掲載した。その結びに

問題と感じるのは,実行委メンバー個人の負担の大きさだ。熱心なメンバーに集中しているのが現状で,メーンツリーの電飾など担当する佐藤さん(実行委企画運営担当)自身も,何かあったら駆け付けなければならない重責には,年齢とともに限界を意識し始めている。「宿泊業界や小売店でも協力姿勢には温度差があるのが現状。もっと多くの人に,イベントが始まるまでの準備やPRに力を貸してほしい」と来年度以降はさらなる市民の協力に期待する。

とあったが,私自身の携わる現在の部署の仕事にもこれに相通じるところがないでもない状況がある。
特に職場の高齢化とともに人材難があること,構成員の意識にもかなりの温度差があること,そして何よりも部署外の正しい認識と評価,協力を職場のマネージャーにお願いしたいことなどである。

しかしながら,クリスマスファンタジーとは違い,私の仕事はそれを利用する方にあまり人気が定着してもらいたくないというのが切なる期待である。