命光不動尊のブログ

貴方の知らない神道や仏教の教えが命光不動尊にはあります。

お墓は何にためにあるのか。

2018年11月21日 18時56分22秒 | ひと口法話

 

今日は、お墓のことを説明いたします。

 

お墓は、

亡くなられた故人様のお骨を納めるところだと思っておられる方が

ほとんどだと思われます。

 

お墓は、ご先祖様の大事なお住まいなんです。

 

〇〇家先祖代々之墓 ・〇〇家先祖之墓と書かれてお墓には、

亡くなられたご先祖様がお住みになられているのです。

一戸建てのお家と同じです。

 

 

何年が前に「千の風になって」という歌が流行りましたね。

「お墓の前で泣かないでください。そこに私はいません…」。という内容の歌詞ですね。

 

この歌詞を聞いて多くの方が、

「お墓に居ないんだったら別に墓は要らないんだ」と勘違いされ、

「私が死んでもお墓は要りません。(海や山に)撒いてください」という遺言を残し、

遺族は、故人の意志だからと言うとおりに散骨し、先祖の墓じまいを。

その結果、大変なことが起っているのです。

 

その大事な家であるお墓が無くされてしまったご先祖様は、

宿無しです。

昔で言えば乞食またはルンペンになってしまっているのです。

 

非情に気の毒で心を痛めているのは、

私だけではなく、他の宗教家たちも同じ気持ちの人が多いのではないでしょうか。

 

そのような家は、大きな問題が次々に起って

あわてて当山に相談に来られる方が非常に多いこと。

 

自業自得とは当にこのことだと思います。

 

これまでの考え方は古いと

何でもかんでも新しく改革し、自由を尊重せよと好き勝手にし、

こんな輩は、死んだら終わりという思想の持ち主ばかりですね。

 

医者に余命〇〇ヶ月と告げられたら、あわてて何とかして欲しい。

自分がそういう状態にならないと分からないのです。

 

自分の都合で神仏が存在すると言ったり、無いと言ったりしているにも拘らず、

ご祈祷をお願いしますと命乞いに来る始末。

 

一体どなたにお願いするのでしょうか?

 

当山の助命祈祷の90%は、

ご先祖様のお力におすがりしてお救いしてきたのです。

 

先祖様の力なくして、神仏のお力は働きません。

いざという時こそ、ご先祖様が一番大事なんですよ。

 

「自分が大事な先祖を捨ててどうするんじゃ」

 

もう一度言います。

神仏は、ご先祖様そのものです。

自分の浅はかな都合で考えるな。

 

先祖代々ずーと伝わってきたものには、

それだけの価値があるんです。

 

無駄なものは一切無いんですよ。

だから捨てたらいけないんです。

自分のためにも家族の為にも。

 

神仏はね、慈悲そのものなんです。

先祖は、慈愛そのものです。

 

先祖を捨てたら、

今度は、自分の命も捨てるこという出来事が起きることがあるのです。

それは、死をもって償うことも有ると、

覚悟することですね。

 

当山にご相談に来られる方は、

ご先祖様が、

不心得者の子供を連れて来られる場合が非常に多いです。

 

南無大師遍照金剛