勝負においてカンが必要なのは、まず今が負けないように持っていくべきなのか、
勝つように打って出る時なのか、この判断が適切にできるかどうかが大切である。
例えどんなに実力のある人でも、タイミングを逃す人は成功しません。
そしてその次に、決定的場面で勇猛果敢に打って出られるかということである。
そのタイミングでない時には、じっと我慢するのがいいのだが、それを知るのもカンの働きである。
ではそのカンを養うにはどうすればいいのだろう。
御釈迦様は六年間の修行の後、菩提樹の下で悟りを得られましたが、その前にさとりの予感を覚えていたそうです。
熱心に修練を積むと、カンが一段と冴えるに違いません。
カンというのは、自分が好きで必死で取り組んでないと、働かないものであります。
嫌いな分野とか、やりたくないなと思っている仕事で鋭いカンが働いたという話は聞いたことがない。
好きな分野、興味のある世界に没頭すると、カンが冴えるようになってきます。