東京でオクラを買いにマーケットに行けば
まずはきれいに揃ったオクラたちが
きちんと並んでパックに入っています。
みんな素直にまっすぐ伸びた優等生。
ワシントンDCやシアトルのマーケットでは
必要なだけのオクラを我が手でビニール袋に詰めて
重さに応じてレジで支払います。
これ、ある意味とっても合理的。
クレタ島料理のオクラとトマトの煮込みなどを作ろうと思えば
山のようにオクラを使いますし
ちょっとだけお浸しになどと思えば
たいして量はいりません。
ある時、どうしてもオクラが必要になって
無造作につかんでビニール袋に入れて
レジで計ってもらって、大急ぎで支払いを済ませました。
家に帰って笊にあけてみれば
うんうん、なかなかいい感じ。
みんなまっすぐ伸びやかで。
と思ったのは間違いで
中にこんなへそ曲がり、いえ個性的な子たちが隠れていたのです。
面白半分、大きさもまちまちな子たちを俎板の上に並べみたら
まるで木琴、いえ、オクラ琴になりました。
叩けば音階が聞こえそう(笑)。
自然の世界はなかなか
バービー人形のようにはいきません。
ところでオクラは英語でも「OKRA」です。
ただし日本語のようにすべての音に母音がつくわけではありませんから
オクラの「ク」は「KU」ではなくて、無声音の「K」。
口の奥の方で舌をどこにもつけずに軽く音をだす感じ。
しかもオクラのラは「R」ですから、舌をオクラの方に
いえ違った奥の方(笑)に丸めてから発声するような感じ。
たった4文字ですが
私たち日本人にはとてもむずかしい「オクラ」です。
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